お星さまの味 (original) (raw)
2歳6か月の孫のあーくん。
保育園での様子を、先生が知らせてくださったそうだ。
…それは、
保育園の給食で星型のパプリカが出て、
あーくんが「これ何?」と先生に聞いたので、
先生が「食べてごらん。何の味かなぁ?」と返すと、
あーくんは、ひとくち食べて「お星さまの味だった」とニッコリ。
先生が「お星さまの味ってどう、どんな味?」と聞くと、
「おいしいよ!甘い」というあーくん。
食べ終わってからも「あーくんお星さま食べたの!」と先生に言いに来ました。
…というお話だ。
この話を聞いて、あーくんは詩人だわ!と思うワタシ(笑)
5歳までの子どもは、大人とは違う論理で考えていて、おとぎ話のような世界に住んでいます。(『Passage Plus』24L-2)
とあるが、
たしかに、あーくんはおとぎ話の世界の住人だと思った。
そして、あーくんの物語の世界によりそって肯定的に保育してくださる先生も素敵だ。
あーくんは、先生から「どんな味?」とたずねられて、
パプリカのかたちが星型だったので、とっさに「お星さまの味」と答えたのかもしれない。
けれども、あーくんが、彼が知っている言葉のなかから、「お星さまの味だった」という言葉を選んだことが、社会的価値観から自由だなと思った。
大人になると、社会的価値観というか、常識というかの範囲のなかで、言葉を選ぶようになってくる。
わたしは、「お星さまの味だった」とは答えない。たぶん。
あれ?何言ってるの?大丈夫?と、周囲に引かれてしまうと思うからww
…でも、お星さまの味ってどんな味だろう?と想像の翼を広げてみることは自由だ。
金平糖のように甘いのかな?
ウメボシのようにすっぱいのかな?
氷のようにひんやり冷たくてやがて溶けるのかな?
考えてみると楽しい。
ほっこりさせてくれたあーくんに感謝。
ばーばバカのお話でした(笑)