ガルクラ総研③について解説・読解① 3Dであることは絶対条件でそこだけは譲れません 譲らなくて大正解です。 (original) (raw)

今週はもうひたすらガールズバンドクライの下記の記事について、語ります。

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一度全て読むことをおすすめします。僕のブログはその考察と熱き想いをひたすら語りますから。読解していくぞ!

※なお、あくまで私の主観ですのでそこはご容赦ください。

制作プロデューサーの平山理志氏と監督・シリーズディレクター酒井和男が登場。

私、この二人が脚本や構成面ではキーマンだと思っています。花田さん一人というよりは、3人巻き込んでやったから+キャスト陣の熱量、作品全体をよくしようとする裏方さんすべてが良い方向に行ったからこそアニメ界の歴史を変えたと思っています。

平山:僕は2019年の7に東映アニメーションに入社して、会社として オリジナルアニメを作りましょうというところで、酒井さんと花田さん(脚本家・花田十輝さん)にお声がけして 企画がスタート

この平山さんという方が2019入社ということで、記事からも分かりますがかなり優秀な方です。まず東映アニメーションに入社できるのもすごいし、それに満足せずに視聴者を楽しませようとする熱意が伝わってきましたね。

ガールズバンドクライより引用

酒井:まず、CGでやるっていうのは決まっていたので、自分たちの経験をフルに生かして、CGの特性が光るストーリー作りというか、テーマ作りを進めていきました。ただ、どうしてもお客さんが本当にそれを見て楽しいかとか、どうしても完成形が見えずにちょっと八方塞がりになった時期もありました。そこで、花田さんからの提案もあって、方向性が定まったという感じです。とにかく、3Dであることは絶対条件で、そこだけは譲れません。

そうここに酒井さんの本質が詰まっています。まずCGの特性が光るストーリー作り

これをコンセプトの主題に置いていることからもう一貫してぶれていない。

後半の3Dであることは絶対条件で、そこだけは譲れません。

ここ そうここは絶対譲るべきじゃないところです。そこの見極めというか譲れるところと譲れないところのバランス感覚が酒井さんはとても優れている方だと感じました。

このバランス感覚が難しいのです。譲りすぎたら何か違うものになるし、譲らな過ぎてもただの自己満足で終わる。そこの見極めが酒井さんは抜群だと思います。

声優さんは声の演技のプロであって 、歌や楽器についてのプロではないので、ミュージシャンとして活動している方々にやってもらうのが筋

ここもポイント 平山さんのコメントですが、まだ入社してそんなに経っていないのに仕事の本質を突いています。何ができて何ができないのかの見極める力を持っていますよね!

オリジナルアニメなので、放映前にどんな作品であるかをお客さんに少しでも知ってもらいたかったんです。

平山さんの素晴らしいところは、この後のインタビューでもたびたび出てきますが、お客さんに楽しんでもらうという信念があることです。ここが抜けていないのが本当すごい。自分のやりたいことだけやるのは芸術の世界でいいわけです。実際制作には金がかかるし、キャスト、裏方さんの人生を背負っているわけですからそのお客さんに楽しんでもらうというのが抜けていないのが本当にいいなぁ・・と思っています。

平山:シナリオが全話完成したのが2021年の4月なんです。それ以降、ずっとCG ひたすら作り続けていたんですね。(以下略)

酒井:スケジュールだけで話せば、順調に見えてるんですけど、現場は結構、えらいことになっていたんです。アニメーション制作が始まった当初は、まだキャストも決まってなくて、映像が出来上がってからセリフを入れる流れになっていました。そのうえ、声優さんがやるとしても、かなり難しい感じのアフレコになる部分もあって、ハードルは高かったです。

もう現場の苦労というかひたすらCGを作成するという信念は曲げずに頑張る。

しかし、なかなかうまくいかない 地獄の現場になっていたことが想像できます。本当これ仕事や研究のプロジェクトに置き換えても何ら違和感ないですね・・・

平山さんが語った通り、音楽で嘘をつけないので声優じゃなくてプロのミュージシャンにやってもらうしかないと思いました。

で、そこの部分を照らし合わせてみると、メンバーはアフレコ が初挑戦で台本の読み方も知らない状態なので、完成形が全く読めなかった

ミュージシャンとしてプロなうえに、声優もできる人なんてそうそういないですから。

そうこの3つ目のパラグラフ これですよ。

間違いなくこの5人は天才の中の天才です。

まずミュージシャン 声優 どっちかだけ一流でも世の中では天才の部類になります。

この5人は二つを兼ね備えている実力と後述されていますが努力もあったんですよね。

それだけの才能を潰さずに爆発させたところがもう最高なのです。

今年の春アニメは例年に比べて豊作でしたよ。でもガルクラというビジネスでいう創造的破壊者が出てきてしまった。

僕は何度も言いますが、ガールズバンドクライは、アニメ界の歴史に残ると思います。スラムダンク閃光のハサウェイなどの比較対象がもうその次元だと思っています。

なんというかアニメという枠組みで捉えるものではないです。

酒井:音響監督の三好さんは海外の映画などの吹き替えもよく担当されていて、アフレコ経験が少ない人を指導するという点で、経験値が高かったのも大きいです。今回は三好さんの発案でガイドを作るということを行いました。(略)今回に関しては、ダイヤモンドダスト」(以下、「ダイダス」)のメンバーが、そのガイドを担当してくれました。

ここも重要なポイント(多すぎる・・・)

まずバックアップ体制というかキャストを育成する方の存在 これが大きい。

そして、僕感動したのですがダイダスメンバーが5人の天才に対してガイドをしてくれたこと。

悔しい思いもあったと思うんですよ。

ダイダスはライバルですが、主役陣ではないわけです。

でもそこを乗り越えて才能を潰すことなくガイドしてくれたというのは、この作品を唯一無二のものにしたキーポイントだと思っています。

仕事もそうだけど一人の力じゃ良いものってできないのです。

酒井:泣く演技はプロでも難しいと思うんですよね。それを、半年も訓練していない人たちがやるっていうのは、ものすごくハードルが高いとても丁寧に気持ちを作ってもらって、すごく頑張ってくれたところです。声優に関して僕たちは非常に運が良かったと思います。

そう演技素人ですが、泣く演技と叫ぶ演技ってすごく難しいと思っています。

それを半年でやる才能もすごいし、できるように持っていた周りのサポートもすごい。

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これ声優未経験の方が演技できるって圧倒的な才能ですよね。

次に続くということでマジでガールズバンドクライだけで論文書けそうなぐらいやな・・・

clearsterd.hatenablog.com