Spikaを公開して起こった事 (original) (raw)

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久しぶりにブログを書きます。

10月の最初に弊社のオープンソースプロジェクト Spika をリリースしました。最初の1週間は全く反応が無く、30個近くのブログにプレスリリースを出したのですが、最終的に掲載して頂いたのは、TechWaveさんとMoongiftさんでした。

この期間は全くユーザーの反応が無かったので、かなり落ち込みました。Spika自体は今年に入ってから着手してまして、社員の誰かの稼働が空いた時に、日頃お客さんの要望に答える事を優先して、自分の好きな様にアプリが書けないフラストレーションを解消するプロジェクトとして進めておりました。オープンソースでモバイルメッセンジャーを作ると言うアイデアは僕のアイデアでして、SNSが流行った後にビジネスSNSが流行した流れがあったので、モバイルメッセンジャーでもビジネス利用の流れがあっても良いのでは無いかと思ったのがきっかけでした。ただ、僕たちは日本に居ないので営業力は皆無に近くどのようにして注目を集めるか考えた結果オープンソースにしました。

その後、Techwaveさんが記事にした後に全ては動き出しました。はてぶは400以上が付き、トップ2まで一瞬で上り詰めました。

そして、バックエンドの作りの問題を指摘され、瞬く間にネガティブコメントがネット中にポストされて行ったのでした。。

はてブのコメントFacebookでも言及され、Twitterは細かく追っていませんが相当言われていると思います。

うちはアプリ制作専門だったので、バックエンドはあれば良いや程度だったのですが、まさかここまで突っ込まれるとは思っていませんでした。正直代表である僕が音頭を取っていたプロジェクトで良かったと思います。大きな会社でこういう状態になった場合、信用を失う自体になり、責任問題にもなるでしょう。会社が小さいうちに経験して良かったと思っていますが、大きめの組織でオープンソースプロダクトを作る際はまじ気をつけましょう。。

その後、レガシーズ 公式ブログ — PHPerはSpikaのどこを見たのか? の記事とか、twitter上で名だたるPHPerの方々に建設的な意見を頂く事が出来て、問題となっている部分を1から書き直す方針が立ちました。それが今から1週間くらい前で、僕自身で土,日,月と3日で基本的な所は書き直しました。

週末だけで素のPHPからSilexで実装しなおしたSpika-Serverの気合には驚嘆せざるを得ない。 https://t.co/epIqPk36T2

— Yusuke Ando (@yando) 2013, 10月 17

日本を代表するPHPerの方からこんなコメントを貰ったりして大分テンションが上がりました。

そして、なんと昨日今日とSpika Hackathon を開催して頂き、問題となっていた部分のソースコードは一切無くなり、Travis CIにも対応し、さらにリファクタリングまでして、最初の状態と比べたら生まれ変わったと言ってもおかしく無い位のレベルまで改善されました。Techwaveさんの記事にして頂いてから2週間で全て起きた事です。

Spika Hackathon に参加してきた

さらにVagrantにも対応したので、"vagrant up"というコマンド一発で開発環境が立ち上がる様になりました。Vagrantがスゲーとか、Composerがスゲーとか、ソース規約テストがウザいけど良い仕事するとか色々書きたいと事は山ほどあるのですが、今回は技術的な話は避けたいと思います。

と言う訳で、公開して、評価されて、酷評されて、いろんな方々にアドバイスを受けたり、実際にコードを書いてもらったりと、2週間で色々なことが起きました。このスピード感が中々心地よいのと、個人的にはまぁ酷い状態ではありましたが、公開するまで気づかなかった事なので、リリースして良かったと思っています。お陰で今まで知らなかった方々と、実際にお会いはしていませんが、やり取り出来ましたし、Webアプリの最新技術を勉強する良い機会が出来ました。ビジネスの話も何件か進んでおります。ただ、全ては僕が代表でうちが小さな会社だったから特に大きなダメージは無かったのだと思います、やはり社会的責任の大きい会社の一部としてオープンソース製品をリリースする際は気をつけた方が良いと思いました。

今後ですが、

• APIの分割化 (10月25日くらいまで )

• プッシュ送信部分の書き直し

• 管理管理画面

を予定しています。

まだPHPコミュニティーの方々には色々とアドバイスをお願いすると思いますが、何卒よろしくお願い致します。

最後に、Spikaを紹介して頂いた方々、良くも悪くも評価して頂いた方々、twitter上で建設的なアドバイスを頂いた@yandoさん、そして、Spika Hackathon でコードを実際に書いて頂いた、@NAKANO_Akihitoさん、@kuzuhaさん、@yuya_takeyamaに心から感謝致します。

上記の変更が終ったら今度はグローバルに展開して行きたいと思っております。今後もSpikaを何卒よろしくお願い致します。

PS.Spikaをビジネスに活用したいとか、社内で利用したいとかある方はお気軽にお問い合わせ下さいー