異形コレクション49「ダークロマンス」その1 (original) (raw)

読んだ筈

新刊の異形コレクションそういえば読んでないなと読み返してみたら、なんか、最初の数編で読んだことある感。
多分読んでおいて未記録だったんだと思う。

櫛木理宇「夕鶴の郷」

大分前に読んだ感が凄い。
ハーピーを飼っている(?)里に落ちてきた男の話。

黒木あるじ「ルボワットの匣」

謎の白い箱について語る老人の話。

音楽で状況を盛り上げる手法はなかなか面白い。ちゃんと曲名重視で雰囲気出してる感あるし。
最後はまあ、モンスターのアレと同じ

篠田真由美「黒い面紗の」

画家の掃き溜めマンションにやってきた謎の未亡人の絵を描く話
なんかうろ覚え。
最後は塗りつぶした絵が不幸の絵みたいになって終わり

澤村伊智「禍 または2010年代の恐怖映画」

やっぱり澤村伊智は違うなと。
最近はやりの作中映画を撮るシーンで怪異が起きる映画を撮る中で監督の集めたヤバい呪物で怪異が起きる話。
映像にしたら確実に詰まんなくなるだろうけど、この作者の描写力はピカイチ過ぎて面白い以外の感想がない。

牧野 修「馬鹿な奴から死んでいく」

最近ジャンププラスで流行ってそうな魔術医者系。
話が漫画的で面白い

伴名 練「兇帝戦始」

なんかあまりいい印象のない名前だけど、話自体は面白い。
時代的にどうなんだっけ?

図子 慧「ぼくの大事な黒いねこ」

文章がキツくて読むのが辛かったわ。
なんか全く情景が思い浮かばないというか、思い浮かべようとするとおかしな事になる妙な文章。
頭の中をヤスリで削られるような感覚。
不快という二文字で表すのが一番近いか。

スリードやるためにこういう不快な文章にするパターンもあるけど。

特に読んでて「ん?」てなる描写は
デカい猫なのに人間の肩に乗ってる
というとこ。猫が乗るには人間の肩は狭すぎるでしょ…子猫ぐらいのサイズ想定してんのかな?
普通に載せようとしたら確実に背中に爪立てられる。乗せられるとしたら、よほど器用か、肩幅が前後に広いかどちらか。或いは頭をまたいで乗ってるのか。

ドイツ人の肩に乗りつつ、方向指示を頭に爪立てて行う、とかなると肩車でもしてるのか?と言いたくなる。