【2024 1Q MIP】3カ月で店舗様向けチャットボットにAI技術を導入 (original) (raw)

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Yuki

入社…2020年4月に楽天グループに新卒入社

部署名…ビジネスサポート開発部(BSD)

職種…アプリケーションエンジニア

出身地…富山県

趣味…運動、ドラム

皆さん、こんにちは。R-Hack編集部です。

MIP(Most Impressive Person)は、楽天グループコマース&マーケティングカンパニーの開発部門における、社内表彰の一つです。四半期に一度、カンパニーの全社員の中から最も組織に貢献した人物に贈られます。

今回は「楽天市場」のAIを活用した店舗運営支援ツールである「RMS AIアシスタント β版」の「AIチャットで質問」機能の開発を行い、2024年度1四半期のMIPを受賞したYukiさんにインタビューしました。

様々なサービスの店舗様や施設様向けのチャットボットの開発・運用に携わる

ーー自己紹介をお願いします。

はじめまして。ビジネスサポート開発部(BSD)でアプリケーションエンジニアを務めるYukiです。

学生時代はプログラミング言語の設計や、コンピューターの自動プログラミングに使うプログラムの一種であるコンパイラ(compiler)の実装の研究をしていました。また、在学中から楽天グループのインターンシップに参加した経験があり、アプリケーションの開発を行い、それも無事リリースされています。

その後、2020年4月に楽天グループに新卒で入社し、現在に至るまで、主にアプリケーションエンジニアとしてwebサービスの開発に携わっています。アプリケーションエンジニアとしての仕事ではありませんが、2021年に新型コロナウィルスワクチンの職域接種をサポートするプロジェクトに参加し、2021年度にMIPの特別賞をいただきました

commerce-engineer.rakuten.careers

ーーYuki さんが現在携わっているサービスやミッションについて教えてください。

私のミッションは**楽天市場」のお問い合わせチャット** と、「楽天市場」に関するお問い合わせに対応するコールセンターのスタッフがチャット対応の際に使用するツールの開発・運用です。また、「楽天市場」の他にも「楽天24」「Rakuten Fashion

「**楽天トラベル**」など各サービスを利用するお客様、店舗様や施設様向けのチャットボットの開発・運用にも携わっています。

生成AIの技術を用いて店舗様の業務効率アップを図る

ーーMIP 受賞理由となった「RMS AI アシスタント β版」のプロジェクトについて教えてください。

このプロジェクトの目的は、生成AIの技術を用いて「楽天市場」の店舗様の業務効率アップを図ることです。4つのAI技術を用いた機能が同時にリリースされました。具体的には、商品説明の作成支援や商品画像加工支援、ユーザー様からの問い合わせ回答作成支援、店舗様のデータ分析支援、そして、私達のチームで開発を行った出店店舗様向けチャットボットです。チャットボットにAIの技術を導入することで、店舗様の不明点や疑問を迅速に解決できるようにしました

ーー 今回のプロジェクトで達成したことを教えてください。

今回のプロジェクトでは、既存のチャットボットで使用されていたシナリオベースのチャットボットの機能を残しつつ、新機能を追加した新しいチャットボットを開発しました。新機能の内容は、店舗様向けチャットボットに、embedding(埋め込み)技術を用いて「RMS」(Rakuten Merchant Server)のドキュメントである「店舗運営Navi」を意味検索できる機能と、生成AIによる対話機能です。

ーー 今回、Yuki さんが担った役割を教えてください。

このプロジェクトでは、私を含めて数人のアプリケーションエンジニアが携わり、設計開始から実装、テスト、リリースまでを3ヶ月という短い期間で行いました

私の役割はチームで作成したアーキテクチャについてマネージャーの方々に説明をして、フィードバックをいただきながら、承認を得ることでした。また、店舗運営ナビのページ検索を行うシステムをembedding(埋め込み)技術を用いて実装、チャットボットからAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)経由で使用可能な状態にしました。

実装を停滞させず、3カ月という短期間でリリース

ーー短期間でリリースするために、どのような工夫をしたのでしょうか?

今回、リリースしたチャットボットは1つのweb app(ウェブアプリケーション)ですが、モジュールは分割し、ページ中のコンポーネントを分けて再利用可能なコードを増やしました。そうすることで、複数人で同時に開発を進められるアーキテクチャになりました。そのため、ある部分の実装が終わらないと、次の実装に進められずに停滞するという事態が避けられ、開発がスムーズに進められました。

ーーMIP 受賞の感想をお聞かせください。

まず初めに、私一人の力で新しいチャットボットをリリースできたわけではなく、チームで1つのチャットボットをリリースしたということをお伝えしたいです。今回、個人賞をいただきましたが、私はチームが受賞したと思っています。

短い時間の中で実装やテストだけでなく、QAやセキュリティ監査まで完了し、リリースできました。本当に大変でしたが、とても良い経験になりました

ーー今後楽天グループで挑戦したいこと、ビジョンなどがあれば教えてください。

私はものづくりが楽しいのでこの仕事をしています。コーディングだけでなく、様々な要件を実現できるシステムのアーキテクチャを考えることも楽しいです。今後も、より多くのユーザー様が利用できる大規模なシステムの設計や開発に携わりたいと思います。

2023年度のMIP受賞については、以下をご参照ください。

commerce-engineer.rakuten.careers

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