お買いもの:高 巌(1995)『H・A・サイモン研究』 (original) (raw)
これ買っただけで講師代アシが出たんですけど。
はしがき 謝辞 (ハーバート・サイモン) 序論 本書の二つの目的 本書の構成 第1章 問いの原型と意思決定論 第1節 ミルウォーキー論文 (1) 組織の政治的・法的特徴 (2) 社交センター・プログラム (3) 運動場プログラム (4) 問いの原型 第2節 意思決定と合理性の限界 (1) 意思決定における価値前提と事実前提 (2) 限定合理性と満足化原理 (3) 習慣の意義──個人レベルの緩和 (4) 組織化の意義──組織レベルの緩和 (5) 意思決定モデル 第3節 組織の影響過程 (1) オーソリティ (2) コミュニケーションと伝達手段 (3) 能率の基準 (4) 組織との一体化 第2章 経済学から認知科学へ 第3章 人工システムの科学 第4章 人間の問題解決──1970年代前半 | 第5章 新たな人間モデルを求めて 第6章 認知科学から経済動学へ 第7章 認知科学から組織動学へ 結びにかえて 上昇の過程 下降の過程 認知科学的意思決定理論の内容 (1) 限定合理性 (2) 四つの戦略あるいはメカニズム (3) 利他主義モデル |
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序論
本書の構成
- 第1〜5章: サイモンが彼の研究対象を、組織論・経済理論から認知科学・人工システム科学へと広げていく過程を描き出す。
- 第6〜7章: サイモンが、どのようにして認知科学などの諸成果を経済と組織の問題に応用するかという位相を描き出す。
サイモンの三つの問い(ミルウォーキーにおける公共リクリエーション施設の行政研究における)
- (1)【経済・経営原則】 なぜ組織現象は既存の経済原則や経営原則で説明できないのか。
- (2)【計画の可塑性】 なぜ組織の計画は流動的・可塑的なのか。
- (3)【学習と熟達性】 どのように熟達者たちは仕事の効率を改善するのか、またなぜある特定分野の経験者はその分野とかかわる問題に注意を払うのか。
第1章 問いの原型と意思決定論
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[サイモンがバーナードから直接影響をうけた考え方には、]『経営行動』の中心的概念として、いくぶんバーナードの概念とは違って見えるかもしれないが、限定合理性がある。これは、おそらく機会主義や戦略的要因というバーナードの概念に対応するものであろう。」(サイモン、1991)