タクシードライバー > ドーラ(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒] (original) (raw)
【タクシードライバー 純米生原酒 仕込み10號】
濃厚な 熟成ズガガガ でも爽やか
岩手特集第5弾。
このひとつ前に、ガチムチ濃厚ど変態なお酒を飲んだ喜久盛さん。この日、初めてのお店に伺ったら、同じお蔵のタクシードライバーがあるじゃないですか。タクドラはだいぶ前に飲んだけど、昔過ぎてレビューが残ってないんですよね。でも味の印象は残ってて、旨味ガツン系。昨日の喜久盛さんとの違いも気になるし、こりゃ飲むしかありません。他にも魅力的なお酒がたくさんあるお店で、しかも1杯目だけど、あえて注文しました。
タクドラが生まれたのは2005年。先代の蔵元さんが急逝し、蔵元の藤村卓也さんが五代目を継いで2年後だそうです。・・・なんか、好き放題やっちゃってるなあ。
この、他では似たものが全くないラベルは、高橋ヨシキさんのデザイン。高橋ヨシキさんはWikipediaによると、「東京都新宿区出身のアート・ディレクター、映画ライター、デザイナー、悪魔主義者(サタン教会)」。
ん????
なんか不穏なことが書いてあったような気がしますが、気にせず続けましょう。
藤村さんと高橋さんが知人を介して飲むことになったんですが、そこで藤村さんが好きな映画のDVDのパッケージデザインをしたのが高橋さんだと判明。そのまま盛り上がって新しいお酒の命名とラベルデザインを依頼されたんだそうです。
それにしても尖がった商品名とラベルですよね。さすが悪魔主義者。常識なんかに囚われていません。
それでは、飲んでいきましょう。
香りは熟成酸ぼわん。裏ラベルを見たら「平成二十九年酒造年度作品(平成三十年五月二日上槽)」って書いてます。ええと、平成30年は2018年ですね。5年熟成!
口当たりは、おだやか甘酸。と思ったら、口の中でお酒が空気に触れた瞬間、熟成感が一気にズガガガガ。乳酸ズズズン蜜甘ガガン。さらにアルコール感もズバン!美味しい!!
期待通りの変態酒。どんどん酸味が膨らみます。でも不思議なことに、これが全然嫌じゃない。後味は酸旨苦が少しだけで、むしろ爽やか、、、は言い過ぎか。
アテは、おでん。こちらのお店のおでんは発酵おでんという名前で「自家製発酵調味料をブレンドし、オリジナルの発酵スープで炊いた最高のおでん」だそうです。そんなの美味しいに決まってるじゃないですか! タクドラさんにもばっちり合いました。
ジブリで例えると「天空の城ラピュタ」のドーラ。強烈熟成女空中海賊。クセが強い。でも意外に良い人だし、最後には好きになってる。
好き度:★★★★
— セガール (@seagal_kke) 2019年8月30日
【DATA】
蔵元:喜九盛酒造株式会社(岩手県北上市)
造り:純米 生原酒 古酒
原料米:岩手県産米
精米歩合:55%
アルコール度数:17% ・・・ 高い
日本酒度:+3 ・・・ ちょい辛
酸度:2.0 ・・・ 高い
アミノ酸度:1.8 ・・・ 高い
酵母:ゆうこの想い
上槽年月:2018年5月2日
製造年月:2023年1月
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