mineoが「通信の最適化」を開始。最適化が行えないSSL通信時は上限2Mbpsの帯域制限 (original) (raw)
mineoでは通信量削減のため、画像や動画データを強制的に圧縮を掛ける通信の最適化を行っていることが明らかになりました。
さらに、通信の最適化が行えないサイトに関しては上限2Mbpsの帯域制限も行っている模様。利用者の説明なしに最適化を行っているため口コミを通じて批判が相次いでいます。
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mineoでは混雑時に通信の最適化を行っている
事の発端はユーザーの調べによって通信の最適化が明らかになったこと。mineo公式サポートに確認したところ、「ふくそう時には通信の最適化を実施している」と発言していました。Twitterユーザーからの質問に個別回答のみで公式のアナウンスが一切ないのは不親切です。
ご連絡恐れ入ります。mineoサービスにおきましては、現状、ふくそう時には通信の最適化を実施しております。よろしくお願いいたします。
— mineoサポート (@mineosupport) April 26, 2018
ご連絡恐れ入ります。お客さまによる通信の最適化の解除は受け付けておりません。よろしくお願いいたします。
— mineoサポート (@mineosupport) April 26, 2018
通信の最適化はユーザーで解除することが出来ず、強制的に改ざんされたデータが表示されます。圧縮されることで通信量が減る・表示速度が向上するメリットがありますが、画像や動画データが荒くなったり、ゲームなどが正しく動作しなくなるデメリットがありました。
mineo公式コミュニティサイト「マイネ王」では通信の最適化をオプション化して欲しいという声も挙がっています。
「通信の最適化」の確認方法
通信の最適化が行われているか確認するには、以下の2サイトが参考になります。大きめの画像データをダウンロードして元画像とファイルサイズが異なるかチェックしています。
記事を書いている祝日9時台ではまだ最適化は行われていません。平日の混雑時に計測すると制限されるようです。筆者はmineo Dプラン・Aプランに加えて、プレミアムコースに加入しているので通常コースとの差が出ていれば追記します。
利用規約には帯域制限すると記載がある
mineo通信 サービス契約約款を確認すると、第7章 通信「第35条 通信の利用を制限する措置」に制限する事項や内容が記載されています。
(2)特定の相互接続点への通信の利用を制限する措置(通信の利用を制限する措置)
第 35 条 前条の規定による場合のほか、当社または特定携帯電話事業者は、mineo契約者に事前に通知することなく次の通信利用の制限を行うことがあります。
(1)通信が著しくふくそうする場合に、通信時間または特定地域の契約者回線などへの通信の利用を制限すること。
(2)契約者回線を当社が別に定める一定時間以上継続して保留し当社の電気通信設備を占有する等、その通信がmineo通信サービスの提供に支障を及ぼすおそれがあると当社が認めた場合に、その通信を切断すること。
(3)当社の電気通信設備において取り扱う通信の総量に比し過大と認められる通信を発生させる等、その契約者回線を用いて行われた通信が当社の電気通信設備の容量を逼迫させた、若しくは逼迫させるおそれを生じさせた、または他の契約者回線に対する当社のmineo通信サービスの提供に支障を及ぼした、若しくは及ぼすおそれを生じさせたと当社が認めた場合に、その契約者回線に係る通信の帯域を制限すること。
(4)mineo契約者が別記 17 に規定する禁止行為を行った場合に、その通信の切断または制限を行うこと。
2 当社または特定携帯電話事業者は、前項の規定による場合のほか、当社または特定携帯電話事業者が別に定める形式のデータについて、圧縮その他mineo通信サービスの円滑な提供に必要な措置を行うことがあります。
引用元:mineo通信サービス契約約款
以前から規約には書かれていたものの、公式のアナウンス無しで通信の最適化を実施しています。「お客様満足度No.1」を掲げている以上、せめて事前に告知しておくだけでも印象は変割ったと思うのですが…。
最適化が行えないSSL(https)通信時は上限2Mbpsの帯域制限
さらに、通信の最適化が行えないSSL(https)化した通信に関しては、混雑時に上限2Mbpsの帯域制限を掛けていることが明らかになりました。23時以降になると解除されるとのこと。
スピードテストアプリなどのSSLを使わないページでは制限が掛かっていないため、数字上は速度が出ているように見える「スピードテストブースト」が掛かっています。
mineo AプランのSSL非対応(左)と、SSL対応(右)の違い。 pic.twitter.com/pQeXKaGN7c
— Dohi Seiji@キノコの人 (@seijidohi) May 1, 2018
23時になったのてSSL対応でも制限解除されました。もちろんドコモスピードテストも。(mineo Aプラン pic.twitter.com/VIYjVnfefg
— Dohi Seiji@キノコの人 (@seijidohi) May 1, 2018
(速度は左上に表示)
なるほど、sslの通信は最初だけは約2Mbpsに制限されてるけど約6秒後から徐々に制限がきつくなり1.1Mbpsまで落とされる。そんな時でもsslを使わないスピードテストでは約100Mbps出る。まさにスピテスブーストって感じ。
mineo Aプランで確認。 pic.twitter.com/h11nWJDoWa— Dohi Seiji@キノコの人 (@seijidohi) May 2, 2018
23時を廻ると、ドコモスピードテスト、OpenSpeedTest、Playストア、いずれの通信速度も回復した。これらのことからmineoでは時間帯によって下り2Mbpsをキャップとする445番(SSL)ポート規制が実施されていると思われる。
— 電波の妖精 (@biz4g) May 1, 2018
mineoの「通信の最適化」を逃れるためにVPN使ったら速度が落ちた。
(自宅Wi-Fi経由でVPN使うと30Mbps以上出るので、VPNがボトルネックな訳ではなさそう) pic.twitter.com/SboWA4U7YG— はざ (@haza3g) May 2, 2018
http通信は通信の最適化で圧縮・改ざんし、SSL対応の通信では通信速度を絞って対応しています。最適化問題については以前ソフトバンクの問題で炎上した過去があるため、mineoではユーザーの評判を落としてしまうのではないかと心配です。