通関実務(品目分類・HSコード採番)に必要な商品知識を入手する (original) (raw)

税関への申告の際に行う品目分類・HSコード採番のためには、貨物そのもののに関する知識が不可欠です。

通関部門ではインボイス等に記載されている商品名から、商品の機能や用途など、品目分類・HSコード採番の根拠または手がかりを見つけなければいけないのです。(とにかく経験と知識がものをいいます。)
※なお、通関士試験ではこの記事にあるような知識は求められません。

通関部門では、担当する顧客や分担する業務に関する商品知識をつけることで、仕事をスムーズに、そして楽しくできるようになります。これらの知識をさらに深めれば、輸出管理(該非判定)の分野でも活かすことができるでしょう。

日本の輸出品上位は、自動車、半導体等電子部品、鉄鋼、自動車の部分品、半導体等製造装置です。この記事では、これらの品目に中心に情報の入手先をご紹介します。

メーカーや業界団体のウェブサイトを活用する

書籍を購入してじっくり学ぶ

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化学品については...

通関部門に配属されたばかりのころは、先輩や同僚で化学の知識のある方に相談することになると思います。自ら学習したい場合は、日本通関業連合会の通関士専門研修(化学の基礎、化学工業生産品)の受講がおすすめです。化学の知識とHSコード体系の両方を学べます。

『化学の基礎 ―関税分類を目的とした―』『関税分類の要諦 第2部:化学工業生産品』の図書も刊行されています。ご自身の事務所にもあれば、一度読んでみてください。

ご自身の専門分野や得意分野があると周りから頼りにされます。通関では、世の中に存在するあらゆるものを分類するので、意外な知識が役立つことがあります。運が良ければ、趣味(例えば音楽・楽器、料理・食材などなど)で得た知識を仕事に活かせることもあるかもしれません。