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イージス艦
イージス・システムを搭載する戦闘艦艇の総称
起源
むかーし、むかし、まだ冷戦が華やかなりし頃、ブラックジャック(ラムP、Tu-160)はおろか、バックファイア(Tu-22M)の実体すらよくわかってなかった頃のことじゃ。
NATOの中核アメリカは、政治的・経済的な理由から、ヨーロッパにワルシャワ条約機構軍の攻撃をくい止めるだけの地上戦力を常駐させるわけにはいかなかった。よって、本当に第三次世界大戦になったら、増援戦力は開戦後に大西洋を超えて送り込むことにしておった。じゃが、そうすると、増援船団は世界一のソヴィエト海軍の潜水艦や、ソヴィエト海軍航空隊の保有する長距離爆撃機の攻撃にさらされることになるのじゃ。もちろん空母機動部隊はこの両者に対抗できるのじゃが、数に限りがあるし、大量の爆撃機が一斉に対艦ミサイルを発射すると、艦隊側の処理能力を超える飽和攻撃(サチュレーション・アタック)になることがわかったのじゃ。
そこで米海軍は考えた。「だったら、それに対抗できるような強力な防空艦を作ればいいじゃん」
これがイージス・システムの開発理由なのじゃ*1。
というわけで開発されたイージス・システムを、冗長性の高い設計で知られたスプルーアンス級駆逐艦に積み込んで再設計したら、なぜだか1万トン近いサイズになった。これがタイコンデロガ級巡洋艦である。
やっぱこれは大きすぎるし高すぎだよ、ということで多少能力を落としたのが、アーレイ・バーク級駆逐艦である。海上自衛隊が導入したこんごう型(こんごう級)は、これを元に開発されている。もっとも、軍艦の分類は割といいかんげんで、排水量で言うとこのあたりは駆逐艦といっても、昔の軽巡洋艦よりは明らかに大きいのだけれども。
能力
新開発のSPY-1フェイズド・アレイ・レーダー(イージス艦の外見上の最大特徴の八角形のアンテナ)とコンピューターシステムにより、300キロ以上の範囲で、同時に最大200目標までの補足を可能にした。また、迎撃ミサイル誘導用のイルミネイターを増やして、12目標以上を同時に迎撃できるようになった。
搭載するミサイルは新開発のSM-2スタンダード・ミサイル。バンカーヒル(CG-52)以降はこれを垂直発射装置(VLS)に搭載して、さらに同時多数攻撃への対処能力を向上させている。
語源
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