ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアとは 読書の人気・最新記事を集めました - はてな (original) (raw)
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
James Tiptree Jr.
- アメリカのSF作家。(1915-1987)
- 本名、アリス・B・シェルドン。旧姓ブラッドリー。
- 父は探検家、母は作家という家庭に育ち、幼い頃よりアフリカなど世界各国に滞在する。グラフィック・アーティストや左翼運動家を経て、1942年に陸軍に入隊。女性として初めて空軍情報学校を卒業し、写真解析士官としてペンタゴンで軍務につく。45年には、ドイツの科学成果や科学者達を合衆国へ連れてくるプロジェクトに参加。プロジェクトの指揮官であったハンティトン・D・シェルドン大佐と結婚。52年頃よりCIA設立に関わるが、55年に辞職。その後、大学に入り直し、実験心理学の博士号を取得。
- 1968年、大学在学中に「ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア」名義でSFを発表。デビュー作は「セールスマンの誕生」(アナログ誌)。70年代には多くの賞を獲得した。経歴を伏せていたため、正体に関して様々な憶測を読んだが、女性作家だと見破られることはなかった(ロバート・シルヴァーバーグやシオドア・スタージョンまでもが、男性的な作風と指摘している)。
- 1977年、女性である事が暴露される。1983年にチャールズ・プラットのインタビューに答え、詳しい経歴が明らかになる。
- 1987年、寝たきりとなっていた夫を射殺し、自らも自殺。
- とてつもなくペシミスティックな作品があるかと思えば、非常にユーモア溢れる小品も書き、時間テーマにファーストコンタクトもの、サイバーパンクの先駆け的作品まで、作風は非常に幅広い。作品は短編が中心。
- 日本でも、「接続された女」「たったひとつの冴えたやりかた」などはオールタイムベストの常連であり、高い人気を持つ。
主な受賞作品
- 「愛はさだめ、さだめは死」 '73ネビュラ賞
- 「接続された女」 '74ヒューゴー賞
- 「ヒュ−ストン、ヒュ−ストン、聞こえるか?」 '77ヒューゴー賞、 '76ネビュラ賞
- 「ラセンウジバエ解決法」 '77ネビュラ賞
- 「たったひとつの冴えたやりかた」 '85ローカス賞、'85星雲賞
リスト::SF作家
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