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セパタクロー
東南アジアがルーツのスポーツ。一言で説明するならば、バドミントンサイズのコートで行う、キックバレーボール。
生い立ち
セパタクローのルーツは、9世紀の昔から東南アジアの各地で行われていた伝統スポーツの球技であり、タイでは「ジャンクイタクロー」、マレーシアでは「セパラガ」、インドネシアでは「ラゴ」、ラオウでは「カトー」、フィリピンでは「シバ」等と呼ばれていました。それぞれ違ったルールで競技されていたマイナーなスポーツでしたが、1965年に東南アジア競技大会の種目に採用された際、アジアセパタクロー連盟が設立され、統一ルールが作られました。さらに1988年には国際セパタクロー連盟が設立され、その活動はアジアだけに止まらず世界的な広がりを見せています。
日本では、1989年にタイ・マレーシア・シンガポール・インドネシアの4ヶ国を招待し国際大会を開催した際、衛藤瀋吉(当時亜細亜大学学長)・笹原正三(当時日本レスリング協会理事長)・平野信昭(現日本セパタクロー協会会長)が発起人となり日本セパタクロー協会が設立。同年、アジアセパタクロー連盟及び国際セパタクロー連盟に加盟し、現在に至っています。
セパタクローの「セパ」はマレー語で「蹴る」、タクローは「ボール」を意味します。現在、国際連盟の公式競技種目としては、レグイベント(3人で戦う競技)・チームイベント(1チーム3レグで戦う競技)・サークルイベント(5人が輪になってリフトポイントを争う競技)があり、2004年より新たにダブルイベント(2人で戦う競技)・ビーチタクローイベント(砂場で2人で戦う競技)・フープセパタクローイベント(5人で上空に吊るした輪を通し技を競う競技)が加わりました。
主要ルール
以下、セパタクローのベースとなるレグイベントについてルールの概要を説明します。
バドミントンと同じ広さのコートと同じ高さのネットが使われ、3人が1組となり、ネットをはさんで2組が勝敗を競い合います。ルールは、バレーボールに似ていますが、大きな違いは次の3点です。
- 腕、手を使ってはいけない。
- 1人で続けて3回までボールにタッチしてよい。
- 守備位置のローテーションはない。
ゲームはクオーターサークルにいる選手がセンターサークルにいる選手にボールをトスし、その球を蹴って相手のコートに入れることから始まります。ボールが自分のコートにきたら3回以内にボールをリフトして相手のコートに返す。
<フォルト>
攻撃側がフォルトした時はサーブ権が相手に移り、防御側がフォルトした時は相手の得点となる。主なフォルトは、次のとおり。
- ラインクロスした時。
- オーバーネットしてボールをタッチした時。
- 連続して4回以上ボールにタッチした時。
- ボールが手や腕に触れた時。
<得点>
次のときに得点1点が与えられる。
- サーブしたボールを相手レグが取れなかったとき
- アタックしたボールを相手レグが取れなかったとき
- 相手レグがフォルトしたとき
<勝敗>
ゲームは、1セット21点のラリーポイント制で、2セットを先取したレグが勝ちとなる。
もし、双方が1セットづつ取ったときは、続いて「タイブレークセット」を行ない、15点を先取したレグが勝ちとなる。
<ボール>
ボールはプラスティック製で、男子用は重さ170〜180グラム、直径13.5cm、女子用は重さ150〜160グラム、直径14cmとなっている。
<ゲームの見所>
ネットの高さ以上に飛び上がってアクロバットさながらのアタック、ディフェンスのプレーは豪快そのもので、トップレベル選手のスパイクのボールの速さは140kmを超えるといわれている。
参考ページ
- 日本セパタクロー協会の公式ホームページを参考にさせていただきました。
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