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バイセクシャル
男性と女性いずれの性に対しても性的な魅力を感じる性的指向を持つ人。またそういうライフスタイルを送ること。両性愛者。bisexual(バイセクシャル、バイセクシュアル)。
概要
人間におけるヘテロセクシャル(異性愛者)とホモセクシャル(同性愛者)と共に、第三の性的指向の中のひとつであり、男性にも女性にも性別に魅力を感じる人のこと。また相手の性別にこだわらない人。バイ、バイセクと略されることもある。性的少数者を限定的に指す「LGBT」のBにあたり、セクシャル・マイノリティーのひとつ。
定義
定義についてはかなり曖昧であり、肉体的な関係は結ばずとも精神的には両性を平等に扱うものや、精神的には異性を好むが、肉体的には同性を好むものなどもいる。また男女両方が好きなタイプのほか、男性とニューハーフ、女性とニューハーフが好きというタイプもいるとされる。また元々は異性愛者で、後天的に同性を愛せるようになるパターンも多い。
bisecualindex.org.ukでは、自分自身がバイセクシャルであることを確かめるため、
今までの人生の中であなたが魅了された人のことを考えてください。すべて同じ性別でしたか?
という問いを投げかけ、もし答えが「違う」ならバイセクシャルと言えるだろうとしている。
男女における傾向
アルフレッド・キンゼイによる報告によると、約46%の人口の男性が異性愛と両性愛的な行為に及ぶか、また両性への関心を示した。女性では20歳から35歳までの女性において6から14%が、今までに同性愛的な経験をしたことがあるとした*1。
男女比に関しては、2011年にUCLAのWilliams Instituteにより行われた研究によると、約2.2%の女性がバイセクシャルとし(レズビアンは約1.1%)、約1.4%の男性がバイセクシャルと公言した(ゲイは約2.2%)*2。
バイセクシャルのシンボル
「Bi triangles(バイの三角形)」と呼ばれるブルーとピンクのトライアングルが重なり合うシンボルが知られているが、三角形はヒトラーが先頭となったナチズムにおいて、ホロコーストで強制収容された者に識別マークとして付けられたピンクの三角形(ピンク・トライアングル)を想起させるため、「Bisexual moon(バイセクシャルの月」が考案された。
1998年12月、バイセクシャルのコミュニティにおいて「Bisexual pride flag」が登場した。上部には同性愛を表すマゼンタと下部には異性愛を表すブルーが配置されており、中央で両色が混ざっているようなラベンダー色が細く横に伸びている。
動物におけるバイセクシャル
多くの人間でない動物もバイセクシャルの傾向を示す。ほ乳類を例にとると、ボノボやハンドウイルカ、シャチなどが上げられる。また鳥類ではカモメやフンボルトペンギンにも見ることができる*3。
両性愛の文化
小説
斎藤綾子の作品
- 「愛より速く」(1981年)
- 「ルビーフルーツ」(1996年)
- 「フォーチュンクッキー」(2001年)
など
ゴア・ヴィダルの作品
- 「The City and the Pillar(未訳)」(1948年)
など
映画
- 「愛についてのキンゼイ・レポート」(2004年、アメリカ)
- 「ブロークバック・マウンテン」(2005年、アメリカ)
- 「Bi the Way」(2008年、アメリカ)
- 「クラウド・アトラス」(2012年、アメリカ)
- 「007 スカイフォール」(2012年、イギリス)
関連リンク
日本におけるコミュニティ
関連リンク
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