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ピランデッロ

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ぴらんでっろ

ルイジ・ピランデッロ(1867−1936年) イタリアの劇作家。『作者を探す6人の登場人物』(1921年)によって、従来の劇の制度に変革をもたらしたことで有名。1934年、ノーベル文学賞受賞。

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一朴洞日記16時間前

西洋が遠くなったサミュエル・ベケットが必須知識だった時代があった。社会革命を唱える政治的前衛よりは、芸術的前衛のほうに興味がある青年たちのあいだでである。 文学・演劇における二十世紀とはいかなる時代だったかというような、芸術史的思索をめぐらせようとすれば、今もって欠かせぬ作家であり続けていよう。が、そこに表現された世界は、とある極端化された思考実験のごとき世界であって、本質的ではあっても具体的ではない。究極的ではあっても日常的ではない。観念上の真実をどこまでも信用し続ける態度(信仰?)なしには、興味をつないでゆけぬ世界だ。 言語の問題も関係する。フランス語と英語で書いた作家だ。アイルランド人というから英語を母…

#ベケット#オールビー#ムロジェック#近代劇#モリエール#チェーホフ#ピランデッロ#円本

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一朴洞日記3ヶ月前

劇団文学座劇団文学座といえば……と連想ゲームのように反応が返る象徴的名舞台のほとんどを、私は観ていない。世代的には間に合っていた舞台もあったはずなのに。偏った興味で観ていたらしい。 矢代静一作品を舞台化してくれる劇団だった。『七本の色鉛筆』の主演松下砂稚子さんが好きだった。幼いころ父親から七本の色鉛筆と称ばれて可愛がられた七人姉妹が、長じてのちいろいろな人間模様となる家庭劇だ。 幕開けいきなり、次女役にして語り手の松下が、暗いなかから舞台前面に進み出て、スポットライトを浴びる。舞台奥の高いところでは、ぼんやりした光のなかで、少女がなにかしている。 「ご覧ください。〇歳の私です」 アッと思った。芝居ではこ…

#文学座#矢代静一#川崎照代#松下砂稚子#倉野章子#高原駿雄#江守徹#ピランデッロ

晴れ、ときどき映画と本、たまに旅1年前

映画「遺灰は語る」~死者から見た世界【二つの物語の謎】 二部構成。「遺灰は語る」(約60分)の後に、短編「釘」(約30分)が置かれる。 「遺灰は語る」は、ノーベル賞作家ルイジ・ピランデッロの遺灰がローマから故郷のシチリアに帰るまでの旅を描く。 「釘」は、ピランデッロの遺作を映像化したもの。ニューヨークはブルックリンで、イタリア人移民の男の子が激しくけんかをする女の子二人の内の一人を釘で殺してしまうという不条理な話。 さて、なぜこういう構成にしたのか。二つの話には、つながりがあるような、ないような…… 【まずは遺灰】 ピランデッロは、実在した作家。ノーベル文学賞を受賞してほどなく、1936年にローマで死去した。 作家は遺書に、遺体…

#映画#遺灰は語る#ピランデッロ#パオロ・タヴィアーニ

一朴洞日記2年前

作者を探す(二十世紀の台詞たち⑤)【6夜連続】今回もちょいとした、お古いお噂をひとつ。昆林斎胡内でございます。 いずれの芸術分野におきましても、二十世紀は懐疑の時代、疑いの時代でございました。 画家たちは色や形を疑いましたですな。音楽家たちは音色やリズムや音階や和音を、疑いましたようで。 文学におきましても、今回はお芝居の台詞を例にしておりますが、事情は似ております。人間は木石にはあらず、草木虫魚にはあらず、人間だけが持っております価値観・美意識・道徳観・宗教観そのほか、十九世紀までかけまして営々と積上げてまいりました常識を、改めて吟味にかけるかのように、根柢から疑って見せたのが二十世紀でございました。言葉の機能を疑い、人生の意義を疑いま…

#昆林斎胡内#ピランデッロ#作者を探す六人の登場人物#アントレ・ブルトン#第一次世界大戦

ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 24年前

コルタサルとピランデッロ菊池風磨くん表紙のTarzanに目が釘付けになり、脱いだらすごいってことを中のページで確認してTarzanではなく、コルタサルの「奪われた家/天国の扉 動物寓話集」とピランデッロの「月を見つけたチャウラ」を購入。 KING & QUEEN展で図録買わなかった私みたいな人に、これいいかもです。時空旅人「英国王と騎士の物語」 さて、これから横浜銀行に入金しに池袋へ。 さいたまに横浜銀行のATMがひとつもないのは、ほんと不便です。 どうしてもお寿司が食べたくて、帰りにエキュート赤羽の築地一功で「特製やみつき丼」を食べてきました。美味しかったーー🍣

#コルタサル#ピランデッロ#英国王と騎士の物語

ほらほらコーヒーが冷めちゃってるよ 24年前

さいたまネクスト・シアター×小川絵梨子『作者を探す六人の登場人物』★★★★★今日はiPhoneを忘れて出かけたので、友だちから写真をもらいました〜。 さい芸にて、さいたまネクスト・シアターの『作者を探す六人の登場人物』観劇。G列センター。 おもしろかった〜!まずピランデッロの戯曲がおもしろいし、その戯曲のおもしろさを形にして見せてくれた小川絵梨子さんとネクストのまさに化学反応!素晴らしい演劇受け取りました。(昨日の初日は硬かったらしい。昨日も観た友人が全然違うと言っていた。絵梨子さんからのダメ出したくさん受けたかな〜😆) そしてやっぱり台本ほぼ見てないのでリーディングとは名ばかり。チケット2,700円は安すぎます。プログラム有料でいいのに。←投げ銭でもいいのに。 イタ…

#小川絵梨子#さいたまネクスト・シアター#作者を探す六人の登場人物#ピランデッロ

Tigh Mhíchíl21日前

Kindle Unlimited 注目書の紹介3(古典新訳文庫つづき等)【Amazonプライム会員限定】Kindle Unlimited 3か月無料体験キャンペーン というのが始まっている。 期間:2024年9月24日(火)14:00~10月20日(日)23:59 この期間に無料 Kindle Unlimited 体験の登録ができ、最初の3ヶ月は Kindle Unlimited 対象書がタダで読める(その時点で解約は簡単)。ただし、キャンペーン参加は Amazon プライム会員に限定される。プライム感謝祭の一貫らしい。 Kindle Unlimited を利用したことのない人は、大した本があるまいと感じるかもしれないが、意外に掘出し物がある。そういう書籍をいくつ…

karumerabunkoのブログ21日前

光文社古典新訳文庫刊行書目一覧 最新版2024年9月20日時点での既刊の光文社古典新訳文庫全401点(【A】文学304点/【B】思想78点/【C】社会科学14点/【D】自然科学5点)をあげた。文庫の整理番号順(注)に従って表記した。編者、訳者は一部を除き割愛した。 (注)光文社古典新訳文庫の整理番号は複雑であり、まず作品のジャンルごとに大きく4つに分けられている。【A】が小説などの文学作品、【B】が哲学などの思想に関する本、【C】が政治・経済などの社会科学に関する本、そして【D】が自然科学に関する本である(【B】と【C】の境界はかなり曖昧である)。 同じ著者でも作品のジャンルが違えば、違う著者番号が与えられることになる(例: ヴォ…

RIYO BOOKS6ヶ月前

『幽霊たち』ポール・オースター 感想こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 私立探偵ブルーは奇妙な依頼を受けた。変装した男ホワイトから、ブラックを見張るように、と。真向いの部屋から、ブルーは見張り続ける。だが、ブラックの日常に何の変化もない。彼は、ただ毎日何かを書き、読んでいるだけなのだ。ブルーは空想の世界に彷徨う。ブラックの正体やホワイトの目的を推理して。次第に、不安と焦燥と疑惑に駆られるブルー……。'80年代アメリカ文学の代表的作品! 十九世紀末から二十世紀にかけて隆盛を極めたモダニズム文学は、それまでのリアリズム(写実主義)を否定するように作家の思想や意思を表現していきました。それまで文学として求められていた「…

logical cypher scape26ヶ月前

田之倉稔『ファシズムと文化』イタリア戦間期の文化(文学・美術・音楽・映画・建築)をファシズムとの関係から見ていく本 イタリア戦間期の文化、断片的に何人か名前を聞いたことある程度だったので、概観するために読んだ。ネオレアリズモがファシスト政権時代に萌芽があったとか勉強になった。 しかし、イタリア人の名前むずい。というか、慣れてないから、何人も並ぶとよく分からなくなってくる。 色々な芸術家とファシスト体制との関係・距離感みたいな話で、当たり前だが人によって色々ある。 国からの支援を引き出すために戦略的にファシストになるという選択もあり、しかし、それによって完全に体制に飲み込まれていく人もいれば、体制の中での抵抗を示す人もいる…

読書感想文(関田涙)7ヶ月前

『作者を探す六人の登場人物』ルイジ・ピランデルロSei personaggi in cerca d'autore(1921)Luigi Pirandello メタフィクションとは単なる作中作ではなく、フィクションに関するフィクションであり、自己言及や自己批判の機能を有します。 メタシアター(メタドラマ)も同様で、ライオネル・エイベルによると「メタ演劇とは、充分に自意識を持ち自分自身で演劇化=演出を行なわねば気の済まない登場人物を演劇化=演出するのに必要な演劇の形式である」(『メタシアター』)とのことです。 ルイジ・ピランデルロの『作者を探す六人の登場人物』(写真)は、メタシアターの古典的名作ですが、その用語自体は一九六三年まで存在しなかった…

bluebooksのブログ10ヶ月前

2012年、読了リスト今年も年末ということで、読了リストです。 目標200冊は届きませんでした。 何だか同じ本をよく買った気がします、気づかずに。 読了順ではなく購入あるいは興味を持った順番という何ともわけのわからん状態ですが、これ以上整理する元気もないのでこのままupします。 2012年 読了リスト 1北村薫 空飛ぶ馬 創元推理文庫2コニー・ウィリス リンカーンの夢 ハヤカワSF文庫3ロンドン 野生の呼び声 光文社古典新訳文庫4ロンドン 白い牙 光文社古典新訳文庫5木山捷平 木山捷平 ちくま日本文学全集6木山捷平 大陸の細道 講談社文芸文庫7木山捷平 氏神さま・春雨・耳学問 講談社文芸文庫8木山捷平 井伏鱒二・弥…

半睡半醒日誌10ヶ月前

2023年7月に見た映画『遺灰は語る』『小説家の映画』『キャロル・オブ・ザ・ベル―家族の絆を奏でる歌』『君たちはどう生きるか』『手紙と線路と小さな奇跡』『世界のはしっこ、小さな教室』6本ですが、映画サークルや演劇鑑賞会の原稿があったので、時間がない中でよく見ました。でも「よかった」という映画は少ない月でした。 『遺灰は語る』 イタリア映画界の巨匠タビアーニ兄弟の弟がつくった映画です。兄は死んでいます。面白い映画が多いのですが、でもこれはよくわかりませんでした。 第二次大戦の直後、イタリアのノーベル賞作家ルイジ・ピランデッロの遺灰をローマから故郷のシチリアへ運ぶという映画です。それにまつわるエピソードが描かれていました…

誰も呼んでくれない夜1年前

『遺灰は語る』『栗の森のものがたり』『スラムドッグス』『首』先日、パオロ・タヴィアーニ『遺灰は語る』をようやく早稲田松竹にて。 列車の旅の映画なら最近だと『コンパートメントNo.6』が良かったけど、本作の何だかんだ物言わぬ骨壷の旅は列車、車内と久々に映画館の暗さに浸る感覚。冒頭の白髪になっていく子たちはマリオ・バーヴァの世界か? ムッソリーニがピランデッロの遺体に黒シャツ着せろという序盤は大島渚『ハリウッド・ゼン』のまだ見ぬラストも妄想する。骨壷を棺に、というシュールな状況で、しかも子供用の棺に入れられての(これはもうピランデッロではなく、統一教会じゃないが「壺」だ)葬列を見ながら、子供の心無いジョークで笑って伝染していくという移動を見ながら、そこもタ…

ダヴァンツァーレの上で1年前

イタリアの新刊 10月その二11月に入ってしまった……。しかし10月中に気になったイタリアの新刊本たちその二。 カルミネ・アバーテ著『幸せな村(Un paese felice)』Mondadori, 2023/10/3 マッテオ・コッルーラ著『Luigi Pirandello-Leonardo Sciascia(ルイジ・ピランデッローレオナルド・シャーシャ)』Rubbettino, 2023/10/6 フランチェスカ・アレーナ著『私もジョルジャになってたかも(Potevo essere Giorgia)』Rizzoli, 2023/10/10 マックス・マリオラ著『愛の音(The sound of love)』Monda…

稍ゝおも1年前

タイの香り米の匂いタイへの弾丸旅行から帰国してその日の夜行った京都エクスペリメントの作品が偶然タイの作家の作品。開場待ちの列に並びながら、なんだかタイの香り米の匂いがする気がするなぁ・・タイから帰ってきたとこで幻臭かしらんと思ってるとどうやらそうではなく、パフォーマンスのなかでホントにご飯を炊いてた。それを日本人もするように小さな器にこんもりまるく盛り付けて父の遺影に飾るというのが印象的でした。(それにしても・・と思うのは、昔々タイ米って「臭い」とか言って馬鹿にしてませんでした?うちの親たちの世代はそう。いま「ジャスミン米」のあの芳香を「臭い」って嫌う人どれくらいいるのかしらん?もちろん好みもあるやろけど昔々「…