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心の哲学
Philosophy of mind
20世紀後半に英米で(認知科学の登場と平行して)分析哲学において台頭してきた哲学領域。主に議論されるテーマは心と身体(また心と脳)との関係を探る心身問題である。心身問題では、17世紀の哲学者デカルトが唱えた心身二元論(心と身体は別)にどう対応するかが争点となる。当初の心の哲学では物理主義的な心身一元論が注目され、主な考え方に行動主義・(心脳)同一説・機能主義などがある。その後の展開では、クオリアや志向性に関わる一元論の問題が指摘されるようになった。他にも、神経科学の進歩が心身問題を解決するとする考え方もある。しかし、心身問題そのものが言語の誤った用い方から帰結する錯覚であるという考え方もあって、そもそも解決可能な問題なのかも分からない。
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