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第1174話 鳴かぬなら どうしようか ホトトギス

序文・詠み人知らず 堀口尚次 松浦清(きよし)は、江戸時代中・後期の大名。肥前国平戸藩の第9代藩主。号は静山。この号を合わせ、一般には「松浦静山」の呼び名が通っている。 隠居後に執筆した江戸時代後期を代表する随筆集『甲子(かっし)夜話』で著名である。大名ながら心形刀流剣術の達人であったことでも知られる。 「鳴かないホトトギスを三人の天下人〈織田信長・豊臣秀吉・徳川家康〉がどうするのか」の詠み人知らずの有名な川柳も載せられている。 文化3年、三男の熈(ひろむ)に家督を譲って隠居し、以後は執筆活動に従事する。清は文学者としても秀でており、文政4年11月の甲子(きのえね)の夜に執筆を開始したというこ…