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ポール・グリーングラス
Paul Greengrass(1955-)
監督、プロデューサー、脚本家、ジャーナリスト
- 1955年 イギリス/イングランド/サリー州チーム生まれ
- 身長:183 cm
略歴
- 80年代にITVの"World In Action"でテレビディレクターとしてデビュー。同時期にジャーナリストとしてイギリス情報局保安部(セキュリティ・サービス、通称MI5)元防諜要員ピーター・ライトの回想録「スパイキャッチャー(The Spycatcher)」を纏めるが、保守党による労働党政権(当時のウィルソン政権)の転覆工作、MI5長官ロジャー・ホリスに対するソ連スパイ疑惑などを綴ったこの書籍は、機密保安を理由に英国政府より出版差し止めの処分を受け、最終的にヨーロッパ人権裁判所にまで評定が持ち越される騒動となった(スパイキャッチャー事件)。その顛末は「対決―スパイキャッチャー事件の舞台裏」に詳しい。
- 劇場映画は89年の「Resurrected」。貧困が深刻化したサッチャー政権下における、白人の人種差別主義者たちによる黒人集団殺害事件(および、その事件に関する警察への収賄疑惑)を描いたテレビドラマ"MURDER OF STEPHEN LAWRENCE"では、英国アカデミー賞テレビ部門の最優秀単発ドラマ賞を受賞。ヘレナ・ボナム=カーター、ケネス・ブラナー共演の「ヴァージン・フライト」で高い評価を受け、北アイルランドのデリー市で市民権を求めるデモに参加した13人の市民を英国軍が射殺した、「血の日曜日事件」をハンディカメラを用いて描いた「ブラディ・サンデー」でベルリン映画祭金熊賞を受ける(「千と千尋の神隠し」と同時受賞)。
- ハリウッド映画デビューは「ボーン・アイデンティティー」の続編「ボーン・スプレマシー」。「ブラディ・サンデー」同様のハンディカメラによる擬似ドキュメンタリー手法をジャンルムービーに持ち込む事で効果を上げ、興行的にも成功する。アメリカ同時多発テロ事件を描いた「ユナイテッド93」、続々編「ボーン・アルティメイタム」においても、同様のスタイルを貫いている。
主な作品
- ジェイソン・ボーン(2016) 監督、製作、脚本
- キャプテン・フィリップス(2013) 監督
- グリーン・ゾーン(2010) 監督、製作
- ボーン・アルティメイタム(2007)監督
- ユナイテッド93(2006) 監督、脚本
- ボーン・スプレマシー(2004) 監督
- ブラディ・サンデー(2002) 監督、脚本
- ヴァージン・フライト(1998) 監督
- ガルフ・ウォー/スカッドミサイル爆破指令(1996) <TV>監督、脚本
- ルパート・グレイブス 極悪非道(1994)
主要受賞歴
ベルリン国際映画祭
- 金熊賞(2002)
英国アカデミー賞
- 最優秀単発ドラマ賞(for "MURDER OF STEPHEN LAWRENCE")
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