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独り善がり読書(33)2008年3月『喫茶養生記』と『定家明月記私抄』に見る療法の距離

【茶は養生の仙薬なり。延命の妙薬なり。山谷これを生ずれば其の地神霊なり。人倫これを採れば其の人長命なり】 これは、入宋二度の後に日本臨済宗の開祖となった栄西が著した『喫茶養生記』の序の出だしであるが、 【人、一期を保つに命を守るを賢しとなす。其の一期を保つの源は養生にあり。其の養生の術を示すに、五臓を安んず可し、五臓の中心の臓を王とせむか。心の臓を建立するの方、茶を喫する是れ妙薬なり】と茶による養生へと続き、 【今世の医術は即ち、薬を含みて、心地を損ず、病と薬と乖(そむ)くが故なり。灸を帯して身命を夭す。脈と灸と戦ふが故なり】と、当時の医療を痛烈に批判している。 ここでの、身命を夭すとは若死を…