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神岡鉄道

廃止された中小私鉄の一つ。富山県・岐阜県内で1路線を運行していた。第三セクター鉄道だが、三井金属の連結子会社でもあった。

概要

JR高山線に接続する猪谷駅(富山県富山市猪谷)と奥飛騨温泉口駅(岐阜県飛騨市神岡町)の間 19.9km を、神通川水系の高原川に沿って結んだ。路線名は「神岡線」。単線非電化。総延長19.9kmそのうちトンネルと橋梁の占める割合が64%で、「山の地下鉄」とも呼ばれた。

末期における旅客数は1日100人程度と極少。神岡鉱山の貨物輸送が営業を支えてきたのだが、神岡鉱山は2004年10月で輸送をすべてトラックに切り替えてしまい、2005年3月31日で貨物輸送は名目上も廃止された。これが致命傷となり、廃止に至った。

沿革

神岡線は1966年10月6日に国鉄線として開業したが、国鉄改革の中で開業後わずか18年で第三セクター化を余儀なくされた。1984年10月1日、神岡鉄道開業。国鉄赤字線の三セク転換としては三陸鉄道に続き全国2例目である。同時に終点の駅名が神岡から奥飛騨温泉口に改められている。
先述の貨物輸送廃止の打撃は大きく、2005年8月2日の株主総会で廃止が決定。2006年12月1日に廃止された。

観光鉄道化計画

報道によれば、路線の大半が通る飛騨市は、廃止された神岡鉄道を観光鉄道として存続させる方針であり、財源などにもめどがたっているという。*1

タンク車改造の「車両」

神岡鉄道自身も廃止前に観光鉄道化を模索していた時期がある。
この際、余剰となったタンク貨車に窓を開けて「トロッコ客車」として竣工させる計画であったが、車両認可が取れる見込みがなく、奥飛騨温泉口に放置されていた。

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