WHOLE BRAIN 心が軽くなる「脳」の動かし方 感想 (original) (raw)

この本はどういうの?

脳卒中を起こし左半球の機能が停止した著者が右脳の意識に移行した時に「至福の幸福」の存在に気付いた。脳自体にそれぞれの役割を担うキャラクターが存在するのでは?という気づきを脳科学的に記した本。

右脳と左脳の違い

左脳が、私たちに「個であること」を与えてくれる一方、右脳は、私たちを人類全体の意識、さらには宇宙の広大で開放的な意識と結びつけている。
左脳は宿題にすぐ取りかかって終わらせたいのに、右脳は外へ遊びに行って、最後の最後まで宿題をほったらかしにしておこうとする、といった具合に。

p60
左脳はある物と別の物を区別する細部に注目し、右脳は識別できる特徴のないピクセルが集まったものに注目する。

p98
右脳と左脳は、別々だけれど平行な意識の軌道上で進化し、二重構造として存在していく。右脳は、女性的、陰、「今ここ」という宇宙の本拠地へと進化する。一方、左脳は、男性的、陽、そしてそれぞれの個性と過去の経験にもとづいた、自己中心的な特性を発達させます。

p62
左脳の<感じるキャラ2>を失うことで何より素晴らしかったのは、怒りや恐怖が完全になくなったこと。左脳の過去の記憶が、右脳の今現在の経験に影を落とさなくなった。私はこの上なく幸せな状態に切り替わった。ただ左脳の<キャラ1>抜きの私は、文字通り半分しか賢くない状態であり、実生活を正常に送ることはできませんでした。

4つのキャラクターの特徴

一人一人が1〜4のキャラクターを持っている。この本では左脳はキャラ1、キャラ2。右脳はキャラ3、キャラ4と分けている。自分が思うに大脳新皮質(左1、右4)、大脳辺縁系(左2、右3)という分け方をしていると思われる。

p51〜

これら「四つのキャラ」を持つことは日常生活においてどのような意味があるのでしょうか?考えてみてください。心の中で葛藤を経験しない日がありますか?ふたつの脳半球は全く異なる価値観を持っているため、心と頭が別々のことをいっているときは、単に脳の違う部分同士が争っているのです。例えば、右脳と左脳の考えるキャラ同士の対立はこんな感じ。

「給料も上がって明らかにキャリアアップになるから、新しい街での仕事を受けようか?(左脳の思考的価値観)」

「子供たちが馴染んだ学校に通って、友達やその家族とつながり続けることができる現在の仕事にとどまろうか?(右脳の思考的価値観)」

「あの人は私をすごく傷つけた。だから、仕返しをして傷つけてやりたい(左脳の感情的価値観)」

「あの人に遠くから愛を送るだけにして、必要なだけ時間と距離をおけば、私の心も癒えて尊厳を持って前に進めるかもしれない(右脳の感情的価値観)」

どのキャラがどのような動機によって対話をしているかを知ることで、自分がどのような人間でありたいかを意識的に選ぶことができる。

キャラ1(左脳の考えるキャラ)

目的意識を持って意図的に、しかも徹底的にことを成し遂げる能力を備えています。情報を集め整理、最終目標に向かって几帳面に仕事をするとき著者がキャラ1だと感じる。キャラ1は几帳面で効率的で有能。

キャラ2(左脳の感じるキャラ)

過去の出来事で傷つく。孤独や見捨てられた気分を味わう。昔の敵意や不正が頭から離れない。などなど絶望的な気分にさせるのがキャラ2。羞恥心、罪悪感、恥ずかしさ、そして何かが起きた時に「誰かのせいにしてしまいたい」という衝動はキャラ2が脅威をかわすために完成させた古いパターン。

キャラ3(右脳の感じるキャラ)

気分がイキイキ、少しビクビク、元気いっぱいの時に快活なキャラ3であることに気がつく。この瞬間に注意を払い、誰かと一緒に遊んでる時、つながったりしたい時、芸術的又は創造性や好奇心を感じているときはキャラ3が中心にいることを認識する。
でもいつでもハッピーではなく、危険に直面して感情が高ぶり、右脳の警告反応が引き起こされることもある。逃走・闘争反応に備えてエネルギーが高まっていく。瞬間的にカッとなって全面攻撃に出て収監された初犯の受刑者はキャラ3によるもの。

キャラ4(右脳の考えるキャラ)

絶頂にありとき常に楽しませてくれて認識しやすい存在。人生がもたらしてくれるものに深い感謝の念を抱いているときキャラ4であることを感じる。キャラ4の人は、自分がだれであるか、お金をどれだけ持っておるかに関係なく、「自分は完璧でありのままで美しい存在だ」という揺るぎない信念を持っている。

p158〜

私たちは<キャラ4>の意識に焦点を合わせることで、この安らぎを体に宿すことができます。でも、そのためには、外の世界での生活の細部に固執する<キャラ1>の思考をしずめ、<キャラ2>の感情の起伏や反応を抑え、<キャラ3>が堪能している経験的な感覚からも意識を逸らさなければならない。この三つのキャラたちは頭の中で大きな音を立てているので、<キャラ4>の意識を広げるためには周囲におとなしくしてもらうしかありません。

p179〜

私たちは、「私」という個人を中心とした、左脳の階層的で物質的な価値観に偏った社会に生きているため、自分が何者であるかではなく、何をしたかで褒められるます。右脳の<キャラ4>は、人生そのものがご褒美であり、全てのものと繋がっていると感じられる安らぎと至福の状態のなかに存在し、その根底には感謝の気持ちがあります。<キャラ1>が、<キャラ4>を合理的に理解することは不可能です。私たちは<キャラ4>に身を委ねなければなりませんが、それは怖いことでもあります。

脳の作戦会議

p197〜

脳の作戦会議は不安を和らげ、私の全ての人格(キャラ)の声が合わさった、一番自分らしい声を生み出してくれる。

p192〜
作戦会議の最大の収穫は<キャラ2>の大げさな反応や感情的な痛みに引きずられそうになっても「大丈夫、ひとりじゃない」と実感できること。右脳の<キャラ3>と<キャラ4>は、集合的な意識の中に存在しているため、孤独を感じることはありえない。

脳の作戦会議の仕方の手順(BRAIN)

深呼吸→認識→感謝→審議→舵を取る

BREATH(深呼吸)

p197

90秒間、一時停止することで、血液中に化学物質があふれ出し、それから完全に中和されます。再び頭がクリアになって、それまで感じていた感情がなくなると、「四つのキャラ」全員に会話をさせて、より良い決断ができるようになる。

呼吸は一時停止ボタンを押すこと。そして心を今この瞬間に集中させる。
呼吸に集中して、感覚器官から入る刺激と、その刺激に対する反応の間にある「一時停止ボタン」を押す。回路を作っているニューロン同士のあいだに空間(シナプス間隙)があるように、私たちには細胞間のコミュニケーションを止める力がある。過去に脳に刻み込まれたパターン化された古い反応を実行しない。新しい選択をして、意識的に新しい回路を作ればいい。こと脳の回路に関しては、訓練すれば完璧になる。なぜなら、自分で選んで回路を動かすたびにその回路は強くなっていく仕組みだから。

RECOGNIZE(認識)

p207

私はその時々の自分のキャラを認識すると、どのキャラであれ承認するので、そのキャラの意識との結びつきがより強くなります。自分がどのキャラを主役に立てて演じているか注意して気にかけることで、そのキャラと繋がり、自分とも結びつく。自分の「四つのキャラ」の価値を認識しているとき、外部の誰かに自分を認めてもらう必要はない。

部屋の中に「四つのキャラ」のだれがいるか識別する。「四つのキャラ」それぞれの強みに注目し、検証し、真価を認めることで、彼らと関わる能力を高めることができる。

APPRECIATE(感謝)

p209

不安や恐怖や怒りに支配され、<キャラ2>の警報回路が作動して他のキャラたちから切り離されたように感じる時でも、彼らがすぐそこにいることに感謝できれば、自分は大丈夫だと安心できます。

認識しているかどうかに関わらず、今現れているキャラに感謝して「四つのキャラ」全員がいつも存在している、という現実に感謝する。「四つのキャラ」それぞれの強みに注目、検証、真価を認めることで、彼らと関わる能力を高められる。

キャラ1
支配権を握って私の世界をコントロールしたがるのは、私に最高の人生を送らせて、彼の庇護のもとにあることをわからせたい。

キャラ2
攻撃的で不適切に私に警鐘を鳴らすことがある。
それは彼女は私を愛していて、なんとか守ろうとしてくれて、でも、もっと良い方法を知らないからそんな行動をとってしまう。脅威に直面したときの彼女の勇気を称える。過去、現在、未来を順次経験出来るようにそこから危険を見つけられるようにしてくれている。

キャラ3
私が存在するスリルを喜んで受け止めている。オープンさ、遊びたがり、純粋にほかの人とつながりたいという気持ちを高く評価し、大事に思ってる。

キャラ4
何事もさばかず、すべての恵みの中で休息している。

INQUIRE(審議)

自分の内側に問いかけ、「四つのキャラ」全員を作戦会議に招き入れる。

p214

買ったばかりのシャツにシミがあった。が、店を出て駐車場に着くまでそれに気づかなかった。

<キャラ1>ムッとして気分を害す

<キャラ2>すぐに店に戻って交換を要求したい

<キャラ3>しばしそのシミを見て面白がる

<キャラ4>時間がたっぷりあるから全て上手くいくと余裕

審議の結果、これは<キャラ1>にぴったりの仕事だと「四つのキャラ」は判断し、同じ商品と交換してもらうために、<キャラ1>を先頭に見せに戻った。

四つのキャラ全員が持ち味を最大限に発揮して新しい現実の舵を取る。

p215〜

<キャラ2>の店員が相手だったら、<キャラ2>は<キャラ1>を寄せ付けないようにして深呼吸するでしょうし、<キャラ4>は、相手を褒めて優しい言葉をかけるでしょう。私たちは、どのキャラと出会うかによって、自分が何者であるかを刻々とナビゲートしている。

四つのキャラの依存症改善プログラム

「12ステップ・プログラム」は、世界中の何百人のアルコール依存症や薬物依存症の人たちが手応えを感じている、精神性を帯びたプログラム。四つのキャラの体験と照らし合わせて実行していく。

ステップ1

・アルコールに対して無力であり、思い通り生きていけないことを認める。

<キャラ1>は、私がこの依存症に対して無力であり、管理したり、もちこたえたりできないレベルまで人生が悪化していることを認める。

ステップ2

・自分を超えた力が、私たちは健康な心に戻してくれると信じる。

<キャラ1>は問題が多すぎて一人で解決できないと認めた上で、<キャラ4>の力を信じる。

ステップ3

・自分のこれまでの生き方を理解した上で神に配慮を委ねる。

p281〜

「12ステップ・プログラム」では、自分の「高次の力」を受け入れることを勧めます。「四つのキャラ」の場合、「高次の力」は、どこぞの神様ではなく、自らの意思で作り出した<キャラ4>なので、左脳の<キャラ1と2>はリラックスして参加することができます。私は、自分の神、つまり<キャラ4>の意識に、人生を運転する鍵を与えたいと思っています。なぜなら、これまで左脳のキャラは、人生という車を繰り返し道路から外れて溝に突っ込ませてきたからです。

ステップ4

・恐れずに、徹底して、自分自身の棚卸しを行い、それを表に作った。

p282〜

私の「高次の力」である<キャラ4>への道を掃き清めるためには、私の<キャラ1>がこれまで歩んできた道のりと、よりどころとしてきた思い込みの両方をじっくり見直さなければならない。思い込み多くは、私を<キャラ2>の自暴自棄に縛りつづけ、彼女の心の傷が私の破滅に大きな役割を果たしてきた。

ステップ5

・神に対し、自分に対し、そしてもう一人の人に対して、自分の過ちの本質をありのままに認める。

p283〜

<キャラ1と2>は、これまでの人生で私が犯した過ちを自分たちのせいだと認めました。そして、私は、前向きにみそぎを進め、右脳の意識への旅の準備をしています。

ステップ6

・こうした性格上の欠点全部を神に取り除いてもらう準備が整った。

p284〜

私は<キャラ1と2>は、私が選んだこと、やったこと、そして人に与えた痛みに対するすべての責任をとりました。<キャラ1と2>は、私の弱さを心から赦すことで、私自身の中に安らぎをもたらしました。左脳の<キャラ1と2>は、心を開いて、私がしてきたことの原因が、心の奥底にある痛みにあるのだと受け入れました。自分の欠点を認めて許した今、私は、もうそのような欠点のせいで固まってしまうことはありません。そして私の<キャラ4>である「高次の力」との関係を築くために前進できます。

ステップ7

・私たちの短所を取り除いてくださいと、謙虚に神に求める。

p285〜

私の<キャラ1と2>は心の奥底を見つめ、私の弱さの全責任をとりました。この時点で私は謙虚に、思いやりのある<キャラ4>の「高次の力」に、心の中に入ってきてもらいます。そして、私の幼い自我である<キャラ2>をその痛みから解放し、私自身では癒せなかった方法で私を癒してくれるようにお願いします。

ステップ8

・私たちが傷つけた全ての人の表を作り、その人たち全員に進んで埋め合わせをしようとする気持ちになった。

p285〜

今や私は右脳の「高次の力」である<キャラ4>と精神的に交わり、異なる価値観に根ざした、別の道を歩んでいます。でも、しっかりした新しい土台を作るためは、<キャラ1と2>がこれまでの道のりにあった落とし穴をふりかえり、どこで私の真の姿から外れたのかをリストアップし、その過程で傷つけてしまった人は誰か、見極めなければならない。私は他の人と共にこの世界を生きていかなければならないので、<キャラ1と2>は過去の行動を償い、私の過ちの歴史を正そうとしていかなければいけない。今こそ、他の人たちの寛大さを許しを請い、彼らの祝福を受けて、心安らかに道を歩む時です。

ステップ9

・その人たちや他の人を傷つけない限り、機会あるたびに、その人たちに直接埋め合わせをした。

p287〜

私は<キャラ1と2>を通じて自分自身と和解し、「高次の力」である<キャラ4>への扉を開きましたが、私が傷つけた人々が、私の謝罪を受け入れ、過去の軽率な行動を許し、私の新しい試みを祝福してくれれば、その人たちも含め、すべての人にとって、前途はずっと楽になるでしょう。

ステップ10

・自分自身の棚卸しを続け、間違った時は直ちにそれを認めた。

p288〜

長い間、私の人生を支配することを楽しんでおり、自動化された無意識の生活をする方法を知り尽くしています。脳のなかで何が起こっているかに注意を払い、そもそも自分を飲酒に走らせた左脳の<キャラ1と2>の古い習慣に戻らないように、意図的に自分を守ることが大切。

<キャラ4>の意識に目覚めた今、その関係を意図的に育み、その回路を強くしていく必要があります。脳は回路内でやり取りし合う細胞の集まりなので、回路を走らせれば走らせるほど、その回路は強くなります。つまり、長い間実行してきた古い依存症の回路は、全て脳内に配線されたままになっているということです。そうした回路を弱め、その欲求や欲望から逃れるために、まずは断酒し、それから自分の内面で何が起きているかを正直に振り返りつづけ、新しい回路を意図的かつ意識的に強化していく必要がある。

ステップ11

・祈りと黙想を通して、自分なりに理解した神との意識的な触れ合いを深め、神の意志を知ることと、それを実践する力だけを求めた。

p289〜

私が左脳の<キャラ1と2>と右脳の<キャラ4>の関係を意識して育めば、脳内の回路が強化されます。私は練習を重ねるうちに、左脳のキャラたちの意識から瞬時に抜け出して、そのまま<キャラ4>の意識と安らぎへ入れるようになる。この能力は、自分の力を自分のものにして、一瞬ごとに、自分が世界のなかでどんな人でいたいのかを選択する力です。

ステップ12

・これらのステップを経た結果、私たちは霊的に目覚め、このメッセージをアルコール中毒者に伝え、そして私たちのすべてのことにこの原理を実行しようと努めた。

p290〜

アルコール依存症の人は、<キャラ1と2>の依存症の地獄から、神のような、右脳の<キャラ4>の救い、そして自由へと旅しました。今やアルコール依存症の人は、自由に、意識的に、別の人生を歩むことができますが、依存症の回路はそのまま残っており、いつぶり返すかわからない状態にあることもよくわかっています。

プログラムの最後のいくつかのステップを、意識して日常的に繰り返すことで、意志が弱まったり挫折したりしないですみます。

学べたこと

瞑想

p166〜
ニューバーグ博士とダギリ博士の研究
僧侶と修道女を対象
spect装置で瞑想や祈りの最中に脳内で何が起こってるか調べた。

結果...
永遠のもの、神とのつながり、宇宙との一体化を感じたときに、脳の特定の場所が活性化するのではなく、言語やそのほかの左脳の中枢が沈黙すること。

「悟り」とは左脳の機能が停止した状態に瞑想で持っていくことなのか?

扁桃体

p97〜

<キャラ2>モジュールである左の扁桃体は、今現在に関する情報を受け取り、すぐにその情報を過去の経験と照らし合わせる。

<キャラ3>モジュールである右の扁桃体は、今現在の経験を「過去」と比較することはない。その代わり、「今ここ」「この瞬間」の経験にしかない豊かさに完全に集中する。

私たちの二つの感情システムは、同時に相反する方法で、体の外の世界の脅威レベルを見定めます。

一般的に脳幹の細胞から二つの扁桃体へと刺激が流れ込むとき、その情報に馴染みがあると感じれば、私たちは安心して穏やかな気分になる。でも、片方の扁桃体が何かを脅威に感じると、アラームが作動して「戦うか、逃げるか、すくむ」反応が起きます。ふたつの感情システムは、情報の処理方法や価値観が根本的に異なるため、<キャラ2>と<キャラ3>とでは、何を脅威とみなすかだけでなく、自動的な反応の仕方も異なる。ふたつの感情脳は独自に配線されており、こうした違いが脳の内部での感情的な対立として表面化する可能性がある。

p100〜
扁桃体が海馬と対立関係にあることに注意してください。
扁桃体が警報を鳴らすと、海馬は機能停止してしまい、私たちは緊急事態の対応に追われ、新しい情報を学んだり、記憶したり出来なくなってしまうのです。想像してください。強いストレス(扁桃体の警報が出ている状態)を感じながら生活している子どもにとって「学習脳」が神経解剖学的に停止した状態で、何かを学ぼうとするのがどれほど不可能に近いことか。

扁桃体が警鐘を鳴らしている状況で正常に学ぶことは難しい。

幸せ

p105

幸せも喜びもポジティブな感情ですが、心理学的にも神経学的にも大きく異なります。多くの人が気づいているように、喜びは内面で育まれるもの。自分が誰で、なぜそういう人物で、どのような存在なのかに納得したときに得られるものです。一方幸せは、外部のものごと、人、場所、考え、出来事に左右される。幸せの経験は外部の状況に依存しているため、自ずと<キャラ2>が、そうした幸福または不幸の根底をなす回路になっています。真の喜びの源は、次の章で説明する右脳の<キャラ3>です。