1136. バンクーバーの朝日 (original) (raw)

公開時に劇場で鑑賞(どこの映画館だったのかまったく思い出せない)

時代は1900年代の初頭

カナダに来て三年働けば、後は日本で一生楽できる

という言葉を信じて、レジー妻夫木聡)の父である笠原清二(佐藤浩市)は、家族と共にバンクーバーにやって来た

しかし現実は厳しく、仕事は過酷な上に賃金も安く、その上、酷い人種差別を受けながらの毎日

とりわけ笠原家は、見栄っ張りの清二がなけなしの金を日本の親戚に送金していまうせいで、レジーひとりの稼ぎで食いつないでいた

当時の家長としての、意地と見栄の面倒で迷惑なところを、佐藤浩市が見事に演じていて、鑑賞中本当にイライラさせられた

そんな中、日本人による野球チーム・バンクーバー朝日が結成され、地元のリーグに加盟し試合に臨むようになる

朝日は、パワーで大きく勝るカナダ人チームに負け続けるも、現地で過酷な生活を送る日本人たちにとって希望の存在となる

日本人の移民は、1866年に海外渡航禁止令(鎖国令)が解かれてから、ハワイ(砂糖キビのプランテーションでの就労)に始まり、アメリカ本土、カナダ、そして20世紀になる前後には、ペルーやブラジルと増えていく

バンクーバーへ渡った人たちは、その後の真珠湾攻撃によって(終戦から5年が経つまで)強制収容された

最後になってしまったけれど、高畑充希の演技が気になるきっかけになった作品

明日は、「そんなアホな」と何度もツッコんでしまう映画をご紹介

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