#1974 乗車人員の回復が最優先課題 東京臨海高速鉄道の中期経営計画 (original) (raw)
突如として浮上してきた都心部・臨海地域地下鉄新線と東京臨海高速鉄道の連携話。本エントリでは、どらったら!で触れてこなかった東京臨海高速鉄道の中期経営計画(2022年度〜2024年度)について、内容をざっくりとみておく(2024/04/21)。
東京臨海高速鉄道
事業環境
東京臨海高速鉄道
・乗車人員は堅調に推移してきたが、新型コロナの影響で2020年以降大きく減少
・21年度後半には回復の兆しも17万人/日程度で、以前の25万人/日に届かず
・運輸収入は2020年度101億円(前年度比−47%)、36億円の赤字
・全線開業から20年以上経過。施設・設備更新に取り組む必要あり
→黒字基調の経営水準を取り戻すことが最優先
設備投資計画
東京臨海高速鉄道
・ホームドアの設置拡大(新木場駅2024年度)
・新型車両の導入(2024年の運行開始予定)
車体幅の拡幅による室内環境向上
車両底面50ミリ低くする。ホームと車両の段差を縮小
・エスカレーターの計画的更新(新木場、東雲、国際展示場、天王洲アイル)
・新木場・東雲で視覚障害者向け音声案内装置設置
数値目標
東京臨海高速鉄道
参考 2022年度の分析
営業収益 153億4700万円
営業利益 11億9600万円の黒字(前年度は20億2400万円の赤字)
当期純利益 7億9300万円の黒字(前期は20億1100万円の赤字)
輸送人員 18万620人/日(前期比15・7%増)
有利子負債 1031億9400万円(→目標達成)
感想・まとめ
2023年度の数値が出ていないが、乗車人員の回復が急務ということは言えそう。輸送人員のピークは2018年度の26万2790人/日で、ここが一つの目標になりそう。