【旅】南投一日ツアー(前編)日月潭 (original) (raw)

先日、南投一日ツアーに参加した。
台中発のツアーで、目的地はふたつ。最初の目的地は**日月潭**だった。

日月潭に最後に行ったのは、コロナ前で、もう5年以上たっている。

台中駅付近に集合し、車で1時間ほど移動して到着。

日月潭

日月潭(逆光)

過去に来た時は梅雨時で、一面霧が立ち込めていたので、美しい景色に感動した。

ツアー参加者で船に乗って湖を散策。

日月潭は、意外と深いから、物を落としたら取れないからね!気をつけてね!と船の運転手さんが言っている側で、ガイドさんがうっかりサングラスを水没…「おれを反面教師にしてくれ」とのこと。落としたのが身分証とかスマホじゃなかっただけまだマシだったかもしれない。

乗船

日潭と月潭の中間にある拉魯島は、島を保護するために人工島が周囲に浮かべられていて、隙間からちらと本体を見ることができた。

拉魯島

クルーズのあとは、玄光寺をみて、埠頭近くの有名な茶葉卵を食べた。

玄光寺は三蔵法師のモデルとなった**玄奘**を祀るお寺。今回は時間の関係でいけなかったけど、さらに山の上にある玄奘大師紀念館にいくと、玄奘の遺骨が祀られている(過去に行った時は、ここは撮影禁止だった)。

玄光寺

玄奘の像

茶葉卵はツアー会社さんが、参加者の分をまとめ買いしておいてくれるので、並ばず済んだ。味がしみしみで美味しい!

ガイドさん曰く「日月潭に行ったら茶葉卵たべて、紅茶を飲む」がキャッチフレーズだそうで(道中の道路でそういう看板いくつか見つけた)。その意味で、ミッション一つクリア。

人気の茶葉卵のお店

茶葉卵

玄光寺にお参りした後は、再び船に乗って、伊達邵へ。屋台で小吃を食べていくスタイルで、昼食をとった。

「伊達邵」はサオ族の言葉で「我們是人」という意味らしい。昔、サオ族自身の呼び方とは別に、日本統治時代に「化蕃社」、大戦後は「德化社」という名前が付けられていたものの、被差別的なニュアンスがあると捉えていた方が多く、(臺灣原住民族資訊資源網, 2017, 伊達邵部落醞釀更名 派出所先去”德化”)「伊達邵」に改名されたそう。

さて、前回来た時は雨でそんなに屋台もなかったけど、この日は天気も良く、店も旅行客も溢れんばかりで賑わっていた。

アッサムミルクティー

日月潭と言ったらアッサムティーが有名だが、ガイドさんいわく茶葉の甘みを感じるために、無糖をオーダーするのがおすすめとのこと。

濃い目が苦手な人はミルクを入れたらいいとのことで無糖ミルクティーを飲んだ。濃厚な紅茶の味がたまらん。胃弱なので、この一杯で、1日のカフェイン摂取キャパがカンストしたけど、満足。

その他、カボチャが練り込まれた刈包、タロ芋ドーナツ、紅茶シュークリーム(紅茶の味あんまりわからなかった笑)などを食べてお腹いっぱいに。

かぼちゃ入り刈包

タロ芋ドーナツ

紅茶シュークリーム

シュークリームの袋にあるように、フクロウは日月潭のあらゆるところでキャラクタライズされていた。

シュークリームの袋

日月潭でフクロウをよく見かけrのは、日月潭付近に住むサオ族(邵族)の伝説に因むそう。昔、サオ族の村で父親がわからないまま子供を身籠った娘が、部族の中で蔑まれ(未婚の妊娠が禁忌だったちめ)居た堪れなくなって山へ逃亡。彼女は、後日、山の中で凍え死んだ状態で見つかったが、それ以来、サオ族の村で、子供を身籠った女性が住む家にフクロウが留まるようになったそう。そのフクロウは、女性に体に気をつけるように注意を促し、家族に祝福を送ったとか。ちなみに、フクロウの泊まる場所で子供の性別もわかったそうで、何度かそうした状況が繰り返されたのち、サオ族の間でフクロウは守護神であり、守るべき存在と認識され、いまでもフクロウを狩ることは禁止されているそう。

埠頭周りには、サオ族の「白鹿伝説」になぞらえたイラストが描かれていた(フクロウに比べると、鹿の伝説は結構有名なんじゃないかと思う)。

言い伝えによると、サオ族の先祖が狩猟の際白鹿を追っているうちに、魚やエビが豊富に生息する日月潭を見つけ、その後一族をあげてここに移住してきたと言われています。

(出所)交通部観光署日月潭国家風景区管理処

日月潭では、鹿とフクロウがアイコニックな動物なようだ。

「白鹿伝説」になぞらえたイラスト

これにてツアー日程のうち、日月潭観光パートは終了。

ここから、さらに山の奥へ向かう(続く)。