【The Beach Boys】Japan Jam '79 Live in Enoshima【江ノ島特設会場】 (original) (raw)


Japan Jam '79 in Enoshima (MASTERPORT-080)

DISC 1:
TKO
1. Rock'n Roll Again
2. Only Love
3. Ain't No Way To Be
4. Don't Say No
5. TKO Interview

Heart
6. Magic Man
7. Magazine
8. Mistral Wind
9. Dog & Butterfly
10. Barracuda
11. Rock And Roll
12. Heart Interview

DISC 2:
Firefall
1. Mexico
2. Goodbye, I Love You
3. Strange Way
4. Livin' Ain't Livin'
5. Firefall Interview
6. Heart Talk About "The Beach Boys"

The Beach Boys
7. California Girls
8. Darlin'
9. Little Deuce Coupe
10. In My Room
11. Good Timin'
12. Sumahama
13. Lady Lynda~Al Jardine interview
14. Help Me, Rhonda
15. I Get Around
16. Surfin' U.S.A.
17. Carl Wilson & Mike Love Interview
18. Good Vibrations
19. Barbara Ann
20. Fun Fun Fun
21. Closeing Of Japan Jam '79
Live in Enoshima, Kanagawa, Japan 4th August 1979 SBD

MASTERPORTレーベル、2CDR。1979年8月4日、江ノ島特設会場で行われたジャパン・ジャム1979の模様をFM放送音源で収録。サザンオールスターズなども出演した野外イベントだったそうです。そのうち投稿します、と予告したまま3年以上放置しておりました。ようやく投稿でございます。

ジャパン・ジャム1979は、8月4日と5日の2日間にわたり開催された模様。ここで聴けるFM放送音源は8月4日を収録しています。5日は放送されておらず、Heartに限りオーディエンス音源がブート盤で出回っています。近年、HeartとBeach Boysの放送音源(4日)がリマスターを施して再販されています。この2つのバンドの音源は入手が容易です。

一方、TKOとFirefallに関しては再版されておりません。そもそもとして、この2バンドのブートレグ自体を見たことがありません。Discogsのデータによると、Firefallは海外製ブートCDが1種だけ登録されています。ブート大国・日本で認知されていないと、ここまで音源が出回らないものかと感じてしまいますねえ。

どちらのバンドも日本では認知度が非常に低いらしく、かく言う私もこのブートで初めて知った次第です。一通り聴いてTKOは印象に残りませんでした。Firefallはカントリー・ロックに位置づけされるバンドですが、音楽性は何処となく爽やかなサザンロックを彷彿とさせます。VAN ZANT(レーナード・スキナードのロニー・ヴァン・ザントの弟のバンド)が好きな私には刺さりました。夏の海にピッタリという感じです。


このブートレグは2003年頃にダイカン某店で購入したもの。当時、東京に滞在しており、ブート店でにぎわっていた西新宿を歩きまわった思い出がよみがえってきます。眠らない街・新宿とは言うものの、西側はオフィス街だけに夜になるとしっかり眠っておりました。結構暗くて驚いたことなど、いやー懐かしい😅

では、さっそく音源を聴いていただきましょう。ディスク収録順ではなく、出演順であるTKO、Firefallから貼り付けます。FirefallはVAN ZANTなどサザンロック好きの人なら絶対に気にいるはず。それではどうぞ!

TKO

Firefall


続いては人気急上昇中だったHeartです。私はHeartについて殆ど知りません。こういう時はメーカーインフォに任せるのが一番。ということで、ダイカン某店のHR/HM系専門レーベルZODIACより近年リリースされた「JAPAN JAM '79 ENOSHIMA & KYOTO」のインフォで堪忍してください🙏

HEARTの初来日が実現したのは、『DOG & BUTTERFLY』リリース後の1979年。巨大フェス“JAPAN JAM '79”への参加でした。本作に刻まれているのは、そのうちの2公演。ディスクの前半に「1979年8月4日:江ノ島」公演のサウンドボード録音、後半に「8月7日:伏見桃山城キャッスルランド」公演の初登場オーディエンス録音を収録したライヴアルバムです。

彼女たちの初来日と言えば、3枚組のプレス名盤『JAPAN JAM '79(Shades 473)』が決定盤として君臨しておりますが、本作との被りは一切ありません。その辺の状況を把握するためにも、初来日のスケジュールから振り返ってみましょう。

・8月4日:江ノ島特設会場 ←★本作前半(FM音源)★
・8月5日:江ノ島特設会場
・8月7日:伏見桃山城キャッスルランド ←★本作後半★

以上、全3公演。3枚組『JAPAN JAM '79』は江ノ島2公演のフル・オーディエンス録音でしたが、本作は初日パート(前半)もFMサウンドボードですし、オーディエンス・パート(後半)は京都の伏見桃山城公演なのです。

まず登場するのは、初来日を象徴してきた超有名FM放送。その最高峰更新マスターです。これまでも数々の既発群を生み出してきたサウンドボード録音ですが、本作には最高峰版で永久保存。長年ベストとして君臨してきたマスターを改めてブラッシュ・アップしており、従来版ではカット痕のあった「Mistral Wind」イントロも美しく、後半のハイ落ちもない。約40分の放送内容は変えようがありませんが、サウンド・クオリティに関しては初来日の頂点記録でもあるのです。

そんなサウンドで描かれるライヴも素晴らしいですが、さらにアン・ウィルソン/ロジャー・フィッシャーへのインタビューも時代感満点。“JAPAN JAM '79”と言えば、スポンサーでもあったRAMSAスピーカーの巨大な壁(目測ですが2階建てアパート×2棟くらい)をご記憶の方もいらっしゃるかと思いますが、そこにロジャーがよじ登るパフォーマンスについても語っている。アナウンサーの上品な語り口でロックな内容を話す辺りにも濃厚な1979年の薫りが吹き出すのです。

・・・ということで、それでは音源をどうぞ😃

Heart


大トリは当然Beach Boys!で、Beach Boysについてもアルバム「PET SOUNDS」を聴いたことがあるくらいで殆ど知識がありません。近年リリースされたダイカン某店製ブートのメーカーインフォを拝借いたしましょう。

「JAPAN JAM '79」より、江の島公演初日8月4日のライブをラジオ放送音源より、メンバー・インタビューも含め44分高音質サウンドボード録音で収録。元々はMasterport盤「JAPAN JAM '79 IN ENOSHIMA」に収録されていたテイクで、それを適宜リマスターし、より聴きやすい音に調整した最良のヴァージョンを収録しています。

冒頭38秒はビーチ・ボーイズの前にステージに立ったハートのアン・ウィルソンのインタビューで、「ビーチ・ボーイズは素晴らしい人たちだ」というコメントをしています。ラジオ音源は「Would you please welcome, from Sourthern California, The Beach Boys!」というオープニングアナウンスから収録。全体のコンサートが約70分に対して、実際のライヴは40分弱の収録ですが、途中に挟まれたメンバー・インタビューも含め、全てが大変貴重な当日のライン録音を楽しむことができます。

ダイジェスト的な内容ですが、コンサートのほぼ全容は掴むことができます。フルで日本語で歌われたSumahamaも収録されていますが、この対訳は友人のフミコさんが書いてくれた、ということをマイクがMCで言います (この説明は翌日は無し)。

最後のトラックに収録されたインタビューはアンコール前に引っ込んだメンバーにインタビューしているようで、カールは「最初はギターが今一つだったんだけど、何曲かこなすうちに良くなってきたよ」、マイクは「今、アンコールをやるところさ、観客は僕らが気にいってくれたみたいだね」と熱気溢れるムードで語っています。

ということで、ダイカン某店で8月5日のオーディエンス音源を収録したブートがリリースされており、上記インフォの8月4日の放送音源は、5日のブートレグを購入すると初回特典としてついてくるギフトCDRとして登場しました。よって単体では購入出来ません。それでは音源をどうぞ。

Beach Boy

以上で1979年8月4日、江ノ島特設会場で行われたJapan Jam 1979の音源は終わりです。4バンドの中で個人的に一番気に入っているのはFirefallでございます。人それぞれ好みは大きく違うものでございます。HeartやBeach Boysのファンの方、怒らんといてください😰