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ダークパターンの分類

ダークパターン - 人を欺くデザインの手口と対策 | Accessible & Usable

ブリヌル氏は「実用向きで、しっかりとした根拠をもとに作られている (P.93)」ものとして、Arunesh Mathur 一派の2019年の論文「Dark Patterns at Scale: Findings from a Crawl of 11K Shopping Websites」による分類法を紹介しています。

この分類法は「主に EC (電子商取引) 向けではあるものの、広く捉えればあらゆる UX のカテゴリ分けに適用できる、非常に柔軟な分類法である (P.94)」としています。

「ディセプティブパターンの分類はすでに決まりきっていて、これ以上種類が増えることはないと考えてしまいがちだが、現実には、人間の巧妙さと搾取的な行動に限界はない (P.94)」とも述べており、「万能な分類法が存在しない (P.95)」としています。実際、本記事執筆時点で「Deceptive Patterns」サイトの「Types of deceptive pattern」を見てみると、上記の分類法とは異なるアプローチを紹介。

・比較防止
機能と価格が複雑に組み合わされていたり、重要な情報が見つけにくいため、ユーザーは製品を比較するのに苦労しています。

・ 恥をかくことを確認する
ユーザーは感情的に操作され、他の方法ではやらないようなことをするようになります。

・ 偽装広告
ユーザーはインターフェイス要素またはネイティブ コンテンツをクリックしていると誤って信じますが、実際にはそれは偽装された広告です。

・ 偽の希少性
ユーザーは、供給が限られている、または人気があるという偽の表示が表示されるため、アクションを完了するよう圧力をかけられます。

・ 偽の社会的証明
ユーザーは、偽のレビュー、体験談、アクティビティ メッセージが表示されたため、製品が実際よりも人気がある、または信頼できると誤解させられます。

・ 偽りの緊急性
偽の時間制限が提示されるため、ユーザーはアクションを完了するよう圧力をかけられます。

・ 強制的な行動
ユーザーは何かをしたいと思っていますが、その代わりに別の望ましくないことをする必要があります。

・ キャンセルしにくい
ユーザーは、サインアップまたは購読するのは簡単ですが、キャンセルしたい場合は非常に難しいと感じます。

・ 隠れたコスト
ユーザーは宣伝された低価格に惹かれます。時間と労力を費やした後、レジに到達したときに予期せぬ手数料や手数料を発見します。

・ 非表示のサブスクリプション
ユーザーは、明確な開示や明示的な同意なしに、無意識のうちに定期的なサブスクリプションまたは支払いプランに登録されています。

・ 小言
ユーザーは何かを行おうとしますが、自分にとって最善ではない可能性のある別のことを実行する要求によってしつこく中断されます。

・ 障害物
ユーザーは障壁やハードルに直面しており、タスクを完了したり情報にアクセスしたりすることが困難になります。

・ 事前選択
ユーザーには、意思決定に影響を与えるために、すでに選択されているデフォルトのオプションが表示されます。

・ こっそり
関連情報が隠蔽されたり、提示が遅れたりするため、ユーザーは虚偽の取引に引き込まれます。

・ トリック文言
紛らわしい、または誤解を招く表現の表示により、ユーザーは誤解されて行動を起こします。

・ 視覚的干渉
ユーザーは、情報がページ上に明確かつ予測可能な方法で表示されることを期待していますが、情報は隠されたり、隠されたり、偽装されたりします。

ユーザーの認知特性に付け込むダークパターン

・知覚的脆弱性を利用する :
読みにくい (小さい、薄い) 文字で肝心な情報を知覚しにくくする。

・理解力の脆弱性を利用する :
読解や数的思考の負荷を高めるような複雑な表現を用いる。
ユーザーの効率的な情報取得行動 (飛ばし読み、スキャニング) を逆手に取って肝心な情報を目につきにくくしたり、見出しラベルを紛らわしい表現にする。

・意思決定の脆弱性を利用する :
認知バイアス (デフォルト効果、アンカリング効果、フレーミング効果、社会的証明、希少性効果、サンクコストの誤謬、返報性の原理) を逆手に取ってユーザーの意思決定を操る。

・思い込みを利用する :
ユーザーがシステムの UI に対して抱くメンタルモデルを逆手に取って、誤操作に導く。

・消耗させプレッシャーを与える :
工程を複雑にして解約などを面倒にする。
時間制限を設けて冷静な検討や判断を妨げる。

・感情的脆弱性を利用する :
羞恥心や罪悪感を刺激するような表現で、ユーザーの意思決定を操る。

ダークパターンと「法の遅れ (Law Lag)」( 水野祐 弁護士)
欧州および米国におけるダークパターンに関する法規制

EU における
「不公正取引行為指令 (UCPD)」
「一般データ保護規則 (GDPR)」
「消費者権利指令 (CRD)」、
米国における「米国連邦取引委員会法 (FTC 法)」

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