ドタバタ、トラブル、貧粗で恥知らずの国会 (original) (raw)
白昼、人通りのある川崎のお店に強盗が入り、若者ひとりが現行犯逮捕されたそうです。強盗は2人組で、もう一人の逃亡したといいます。なぜこうも凶悪事件が続くのでしょうか。事件を解明し、再発防止につなげて欲しいものです。
一方、国会では、「全ての国民が安心して生活できるよう留意する」との文言を盛り込んだ維新の会などのLGBT理解増進法案が衆院内閣委員会で賛成多数で可決されたそうです。
自民、異例の土壇場合意 造反懸念で方針転換―維新存在感、立民は猛反発・LGBT法案:時事ドットコム
報道によれば、自民党が委員会の採決直前に、この法案に修正合意したといいます。また、維新・国民民主案を丸のみしてでも修正合意にこだわったのは首相だったそうです。
代議士会で党議拘束を外すよう求める声が上がるなど、党内は「採決すれば造反が出る」(関係者)との懸念が一気に強まった。(出所:時事ドットコム)
違和感を覚える政権与党の対応です。多様化する価値観に、党議拘束にこだわっていては無理がありそうです。これだけ時代が進んでいるのに国会議員たちは昔のままであり続けたいのでしょうか。
他方、野党一党の座を狙う維新の会の国対委員長が「これが実のある国会だ。暴れて実があるのか」と語ったそうです。岸田政権への対決姿勢を強める他の野党を批判したといいます。
どうなのでしょうか、民意をくみ取り、社会が安定してこそ、実りある国会活動といえるような気がします。くだらない政争は愚の骨頂のように感じてなりません。
論語に学ぶ
君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。(「子路第十三」23)
君子 教養人は和合するが、考えもなく他の説に同調することはしない。小人 知識人は他の説に同調するが和合しないと意味します。
解散風
そんな国会において、会期末がまじかに迫り、解散風が吹いているそうです。広島サミットで、内閣支持率が回復基調となり、日経平均株価が高騰するようになり、勇気づけられた首相は早期解散を意識し始めているといいます。
解散時期探る首相「いつやってもいいと思ってる」…「月内」「今秋」両にらみ : 読売新聞
立民や日本維新の会の候補者擁立は遅れており、自民の一部でも主戦論が高まった。首相周辺は岸田の内閣不信任案への対応について、「頑固な性格を考えれば、売られたけんかは買うだろう」と推し量った。(出所:読売新聞)
いやはや何と言っていいやら、何も変わらない日本の政治ということでしょうか。国民の真意を推し量らずに、「売られたけんかは買う」ではあまりにも貧粗で恥ずかしくなります。
恥を知らない首相や国会議員ばかりなのですから、世の中からも恥がなくなってしまうのも世の流れと感じたりします。恥もなくなれば、礼どころではないのかもしれません。そうなれば何をやっても問題なしとなってしまうのでしょう。
それにしても、ドタバタに、トラブルが続いています。一向に収まる気配がないようです。不信だけがさらに募っていくような気がしてなりません。
「参考文書」
川崎の時計店にバール強盗、店員けが…店長らが2人組のうち1人取り押さえる : 読売新聞