雪野山古墳|東近江市埋蔵文化財センター (original) (raw)
雪野山古墳とは?
雪野山古墳周辺の地形図
雪野山は東近江市の西南に位置し、湖東平野に特徴的な景観をなす独立山塊の一つで、湖こ東とう流りゅう紋もん岩がんという岩石で構成されています。四方の眺望に優れ、湖東平野はもちろんのこと、琵琶湖やその向こうに連なる比良山地を見渡すことができます。
雪野山は小高い峰が8つあるところから、龍に見立てられます。標高308.8mの山頂には、かつて貴船神社(祭神:たかおかみの神)をまつる祠があり、龍神の住む神聖な山として崇められていました。
空から見た雪野山古墳
1989年(平成元年)9月、その山頂部で未盗掘の竪穴式石室が見つかり、古墳時代前期(4世紀前半)の古墳であることが分かりました。これが雪野山古墳です。大阪大学都出比呂志教授(当時)を団長とする「雪野山古墳発掘調査団」によって発掘調査が実施され、平成8年に報告書が刊行されました。その結果により、雪野山古墳は学術的に裏付けられ、高く評価される古墳となり、平成26年3月に史跡に指定されました。