本『ボーイズ 男の子はなぜ「男らしく」育つのか』 (original) (raw)

私はシスジェンダーヘテロセクシャル男性で、フェミニズムを勉強してはいますが、世間様には「フェミニズムを学んでいます」とは言わないと思う。なんか男がフェミニズムを学んでいるとか言うと、「あんたになにが分かんのよ!」等と指弾されるらしいので。

ボーイズ 男の子はなぜ「男らしく」育つのか

こういう本を読む様になったのは、以前勤めていた職場で自分よりはるかに年下の男(かなり体格のいいマッチョ)から性加害を受け、それを上手く相談出来ずに辞めざるを得ず、なんで自分が人に相談出来なかったのか分かったからです。

「男らしさ」が邪魔をしたんですよね。その職場は「有毒体育会系」な雰囲気が蔓延していて、一年に必ず退職者が出ていても会社がそれを問題とせず、ハラスメントが当たり前の様に横行していたからなんですけど。

正直に告白すると、私は少し前までは女性に対する偏見や差別意識はありました。

機能不全家族に生まれ育ち、明らかにメンタルに問題を抱えている母親に毒を浴びせられ、その悪影響でこれまたおかしくなった姉(ちなみに姉も母もおそらく私と同じASDADHDの混合)とそもそもおかしいサディストの父によって精神的にいたぶられ、健全な人間関係を学べなかったが故に私もおかしくなり認知が歪んでしまったからなんでしょうけど。

今冷静に分析してみると、そもそもの原因は家父長制によるものだとは分かる。そして家父長制でまっさきに精神を病むのは当の家父長なんですよね…

それを学ぶことの出来る格好の教材としては、アメリカのドラマで「ザ・ソプラノズ」という作品があります。

ザ・ソプラノズ<ファースト> DVDセット(6枚組)

ここで描かれる家父長制は、本当にコテコテで、なんか今見ると教材ビデオの様な気さえします。