e suite Labelのブログ (original) (raw)

今回の大きな下げはアメリカの景気後退の懸念と日銀が利上げ発表する利上のタイミングが悪かったとされている。

しかし、過去を見てもアメリカの確実な金融不安という理由があるにせよ、大きな原因があってのことだが、今回は曖昧な理由から、4000円安という落ち込みをし、最後の後場からの下げは明らかにパニック売りという状況は間違いのないことだった、3週間かけて下がり続け、調整に入ったと思われる横ばいは、崖から落ちるのごとく下落していった。

最後はパニック売りという定義が成り立つのに、数週間で1万近く下がった理由についてはうやむやになっている。

実際の理由というのは、アメリカの景気後退という材料を使って、絵を描いたものは確実にいる。アメリカは日本はパニック売りになった後も、下落したが、常識の範疇だった。アメリカはそんな理由はあくまで観測だという感じだった。

要は42000円をつけた段階で空売りを仕掛け、アメリカという材料をえさに使ったと思えない。

日本経済は暴落するほど悪くない。

赤字ではなく減収だけで、32000円時代の株価より、大きく下げている株が多くなっている。

しかし、企業には金があり、経営状態はいい。

ROEが33%ある会社が暴落するのは以上だし、日産なんかPBRが0.25倍だ。しかしROEは7以上もある、ミニカーを作っている会社より株価は安いし、数千億の赤字を抱えるシャープが日産の倍の株価。

そう見ていくとチャンスと捉えた方がいいと思う。

しかし、焼け野原で草も1ミリと生えない状況は長く続く。

私は損切りはしていない、今はマネーゲームだと思っている。

アメリカの経済はそう簡単に崩壊しないと思う。

ここから数ヶ月はこれ以上上がらないので諦めさせる期間になると思う。

人が希望を失い、絶望に変わり、もはや終わりと感じ、不幸のどん底に追い詰められ、くるすみに苦しみ抜いた果てにしか、株は上がらない。

今年は復興しないと思う。今、儲ける奴は地道に勝っていると思う。

諦めて、売る人から買う。そして長い間翻弄しながら上がっていくと思う。

今、私のスタジオである e suite STUDIOではYMOのテクノドンが流れている。

すごく大人な感じですが、この当時なら教授と幸宏さんは星野源さんと同い年ぐらいですね。貫禄ありますね。とても42歳とは思えない。

今聞いてみて、このアルバムの凄さが一層わかった気がします。それが何なのかを考えてみることにしました。

今回は再生前夜編、再結成が本当にされるのかを推測していた思い出を書きます。テクノドン制作直前にそれぞれが制作していた音楽、そこからテクノドンにどう繋がったのか?検証します。

アルバムテクノドンは今から約30年前にリリースしたアルバム。

アルバム名を決める時、教授がテクノ道(テクノドー)といったのを細野さんがいいね、テクノドンがいいなと聞き間違えたのがきっかけと言われています。

後でテクノ丼とか幸宏さんが冗談を言って盛り上がり、細野さんがこの笑いに何かあるということで、本決定したようです。

教授はテクノのドンでゴットファーザーのようなイメージと、テクノザウルスのような恐竜のようなイメージもあるということも言われていました。

アルバムが出る前の1年間は、もう一回YMOが再結成されるのではないか?という憶測が徐々に流れていました。

世間が再結成を望んでいたのは間違いないことだったが、YMOの御3人はメディアのインタビューにも再結成はありえないという感じでした。

しかし、少しずつ実現するか?という情報が集まり始めていました。

高橋幸宏さんは当時のキーボードスペシャルで、自分の中にはテクノは生きているというコメントが掲載されました。

当時はネットもなかった時代なので、情報は限られていたので、少しのコメントから、もしかすると実現するかを予測していた。それが楽しかったのですが。。。

当時の幸宏さんはアコースティックな要素が強いアルバムを出していて、なぜか1曲だけテクノが収録されていました。アルバムからは再結成しない感、満載でした。

シーケンスパターンはどう考えてもプロフェット5、リズムはTR808、ベースも教授が使いそうなプロフェットという感じがしました。MISという曲で、どう考えても再結成はあると感じました。

細野晴臣さんは雑誌のインタビューでは再結成は否定的でしたが、もしも、本当にもしも、僕たちがやったら、昔のテクノはしませんよというコメントがあった。しかし再結成には否定的なコメントを繰り返していました。

しかし世間は本人たちを置いて、特集を組んでいった。今考えればメディア戦略だったと思います。

スタジオボイス

サウンドレコーディングマガジン

本人が否定する割には、こういった雑誌がたくさんありました。

当時の細野さんの発売直近のアルバムはメディスンコンピレーションでした。

YMOの片鱗はあまりないが、明らかにリズムはTR808を使っています。どことなくテクノの制作と変わらない環境で制作されているようで、当時は珍しいプライベートスタジオで制作されているという情報を得ていました。

よくクワイエットロッジと細野さんが言っていたので、それがスタジオ名だと思っていたら当たっていましたね。

https://youtu.be/5gtBYUvd4RE?si=wLvc8TiOgc8oGFhC

完全にアンビエントに方向性が言っていたとは思いますが、細野さんが好きな当時のアーティストの中にオーブというテクノアーティストがいました。

レンタルで借りて、聞いてみるとリズムのあるアンビエントという感じだったが、何かYMOの雰囲気を帯びており、こういう音楽を作るつもりではないか?と思いました。

その予想が当たったのか、tokyo domeのテクノドンライブではオープニングアクトとして出演しています。

メディスンコンピレーションにもテクノっぽい音源が1曲あり、細野さんもどこかテクノの片鱗を残していました。

アンビエントですが、アンビエントテクノと呼べる感じがしました。

またインタビューではイルカのこと、バーチャルリアリティに興味があることが書いてあり、何かテクノに繋がることであると当時思いました。

予想は当たり、ドルフィニシティになったと考えています。

坂本龍一さんは再生の3ヶ月前のピアノコンサートで、再結成はないと語っていました。

当時、直近のアルバムはハートビートでした。

教授はテイトウワ、サトシトミイエをサポートに迎え、ハウス、ラップのアプローチをしていた。3人の中では一番テクノに近い感じでした。この頃は教授もアメリカバージンと契約してましたからポップ路線でしたね。

そして最後の曲、体内回帰でテクノポップを打ち出します。

ボーカルはアートリンゼイ、ライブではデビッドシルビアンでした。

心臓の鼓動のようなキックと、ドアの開く音のサンプリングが基本のループで、おそらくこういった曲調の発展系で次のアルバムは作られるのではないかと思いました。

こういった情報から、まず間違いなく再結成はあると確信しました。

予想は当たり(完全にメディア戦略にハマったのです)、YMO再生という形で再結成されます。

次回はいよいよアルバムテクノドンの中身に迫っていきたいと思います。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

前回はDX-7の出会いを書きました。

今回はTMの情報を追いながらどのように機材を考えて行ったかを書きたいと思います。

KISS YOUが出た後にTVで武道館ライブを含めた、TMの特集がありました。1時間ぐらいの内容で、録画をして、本当に30回以上は見たと思います。

そびえ立つキーボードタワー。キーボードが主役を担っているライブでしたが今思えば、バンド全体の演奏もうまかったです。

今回はキーボード(DX-7FD)が3台というビジュアルでもう完全にノックアウトでした。奥はrローランド スーパージュピターですね。

当時、音楽の新しい見せ方だと思いました。

ソニーさん!このアングルで出してください。絶対売れます。

パソコンとキーボードで音楽が作れるかもしれないと思った時に、ある記事を見つけました。

これでどうやってパソコンと繋げるのかが徐々にわかってきました。

midi という規格で音の情報を送ることができると初めてわかったのです。

しかし、どうもこのシステムは演奏を自動演奏をしてくれるような感じではなく音色を作るためという感じがしました。

実際の画面も音色制作用です。

そのころは、大学に入ったらバイトしてキーボードを買うということを中心に生きていましたので、現実的にパソコンでどうやって、音楽を作れるのか?ということが頭にありました。

カモンミュージックの画面を電気屋で確認すると、どうも譜面が読めないと打ち込めないのではないか?と思いました。

また数値で長さ調整をするようで、実施に弾けないと難し感じ、現実的にはできないかもしれない。しかし音楽が作りたい。

できたらリアルタイムでたどたどしく弾いて、それが修正できるようなものはないか?と思うようになりました。

TVでの情報はなかったです。やはりマニアックな内容になりますので、放送自体されてません。

そのまま数ヶ月が過ぎて、ある雑誌の広告に出会います。ネット検索なんて全くない時代、こういった広告が全てでした。

これでレコーディングができるというセットが出てきた。そう思いました。

内容

まずカセットテープに記録できる

この価格で4トラックですよ。凡人が天才に変わる、プロスペックデジタルステーションというキャッチフレーズでした。アマチュアアナログステーションです☺︎

結構音は良かった、ミニ鍵盤のDX100

キャッチフレーズは驚異の192音色

リズムマシーン RX21

シーケンサー(自動演奏) QX21

シーケンサーが弾いたものを修正したり、音を重ねていけると知りました。

この機材は買わなくてよかったかもしてません、なんとシーケンサー2トラックしか記憶できません。

そして、とうとうオールインワンの橋がけとなる商品が出ます。

それがYAMAHA EOSでした。

DX-7が248000円でしたから、なかなか買えませんが、この機種は128000円でしたので、TMもTVなどで登場して、シンプルに欲しいと思いました。

このパンフレットは穴が開くぐらい見てました。

どうもこの1台で曲が作れるかもしれない。

楽器屋さんに見に行ってdemoを聴きました。何か足りないな、と思ったら、ドラムが入っていないのいうことがわかりました。

デザインでは欲しいものの、ドラムマシーンを買うお金はありませんでしたし、内蔵モデルが出るのではないかと思いました。

大学に入った時キーボードマガジンを見ていて、広告に新製品が載っていました。

YAMAHA V50

EOSよりDX7に近い

そして、ドラムマシーン内蔵で、8トラック本体で録音できて、さらにフロッピーディスクに曲データーが保存できるといった当時考えていた理想が全て入っていたシンセだった。

さらにFM音源でDXと同じ、音源はEOSと同じだという。

EOSが欲しかったが、やはり最終的には機能がスタジオっぽいV50の方が後々使いやすいと思った。

夏にバイトで秋に買いました。137000円でした。

コピーからはいったのではなく、いきなり曲を作っていったのが最初です。曲をコピーしたのは3年ぐらい経ってからでした。

コードも弾けない、わからない、両手で弾けない、全くゼロの状態から曲と作ってある程度弾けるようになるのですから、好きならなんとでもなります。

V50は本当にお気に入りでした。テープレスで8トラ鳴らせますので、当時は画期的でした。

しかし数年後にやられた!と思うシンセが出ます。

EOS B500です。

プロモもカッコよかった。

ステージでも使ってる。これを買えばTMが作れると思いますよ。当時はそう思っていたから欲しかったですね。音源もサンプリング音源が入ってきてAFMという進化を遂げていた頃ですし、何よりスピーカー付きが羨ましかったです。

もう時効ですが、YAMAHAもこれだけイメージキャラクターであたかもライブで多用していると思いましたが、正直EOSの音源は本当に鳴ってないと思います。まさにMIDIキーボードでした。今から考えれば、イメージ戦略ですね。

私の推測ですが、エンソニックVFXの音が結構鳴っていましたね。ブラスは間違いなくこれだと思います。

今回は少しマニアックですが、TMを機材で入った個人的な話でした。

恐らくですが、このような遍歴でEOSではなくV50を買った人は多いと思います。

しかし、対バンしてもEOSでライブしている人は今まで1回も遭遇してないですね。

EOSは小室さんしか合わないかも。

私も01/w Z1 TRITON extreamでライブはやってました。

バンドで音を出す場合はこの辺りの音でないとパワーがついてこなかったです。

EOSは家庭用な感じです。あれだけEOS押しでプロモしても代名詞はJD800ピアノだったりします。EOSではあの53番ピアノは到底なりませんでした。

大人の事情ですね。

そう考えたら、今のソフトシンセは幸せです。シンセを当時やっていた人にとってはほとんど夢が叶った状態です。

あとはいい音楽を作るだけですね。これからもがんばって心に響く音を作っていきたいと思います。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

この2週間の間で、カルテットの曲を作っていました。

カルテットというのは、4人組とか、四重奏とかに訳されるもの。

ずっと曲を作っているが、あまり意識したことがなかった。

ここにきてなぜ、カルテットを作ろうかと思ったかだが、真剣に聴ける音楽を作ろうと思ったのだ。

じゃあ何のために?となるが、自分で考えて作ったもの、自分で納得がいくものというものは、コナーシャル的な楽曲ではない場合が多い。

歌が入っていないとか、流行りの音色、軽快なリズムを意識しない、それでも聴ける音楽を表現したい世界がある。

音の響きとか、機械のリズムパターンのようなものではなく、人の演奏する空気感、リズム感のある世界。

カッチっと打ち込んだものではなく、リアルタイムで弾いた臨場感が伝わる世界。

最近は修正は容易だが、あえてしないで作っていくということがテーマとなった。

初めはガイドクリックを聴きながら、ピアノをレコーディングしてみた。

最初は何か前衛的なものをイメージしていたのですが、割と具体的にメロラインが出てきたので、構成をしっかり構築を作ることにした。

作ったメロラインを聞いてみたところ、何かオーケストラのようなストリングスを入れたくなって、入れてみた。

高音域をピアノ、中低域をストリングスで表現していると、低域がピアノでは何か表現しきれないものがある。

ストリングスの低域を入れたのですが、何かしっくりこない。

続いてピアノの低音をコンプレッサーをかけて強調したのだが、何か違う。

違うという感覚は大切で、このままではしっかりとした完成に持っていけないということと、何よりも聴くいうプロダクトにならないことをいうのだと考えています。

クラシカルな曲になりつつあったのですが、弦系のベースを入れてみた。

ここでベースを入れるとチープな曲になるのではないかと思ったが逆に曲のイメージは理想に近くなった。

ベースについては、生で弾きたいのですが、どうしても鍵盤の方が表現力があるのでシンセの音色を使っている。

ベースの音色にも好みはあるのですが、アナログシンセ系のベースよりはデジタルシンセのベースが好きなところがある。

特に最新のシンセのベースはリアルすぎるのでなぜか選ばない、90年代のシンセ内蔵のベースは何かアタックのビッチが早く出るものが多く、リズムに溶けやすい傾向がある。

FM音源系のベースはもちろん好きなのだが、今回はエンソニックVFXのベースを使った。

周りの音に混ざらなくて、存在感が出るシンセはVFXの魅力だったりする。

今回もう一つテーマがあって、昨年にYMOのメンバーの3人のうち2人の坂本龍一さん高橋幸宏さんが亡くなりました。

もうYMOの新作はきくことはできなくなった。

YMOに影響を受けたことは計り知れない。

今、YMOを3人がやったらどうなるのか?想像してみた。新作は聞けないなら自分で作ってみようという形になった。

教授はピアノ、幸宏さんは体力的なものを考慮して、TR808、細野さんは生ベースで弾きながら作っていくのではないか?

映像的にはこんな感じですね。

エンジニアに飯尾さんは欠かせないですね。

ストリングスはプロフェット

最終的にはこの5つの映像をイメージして最終工程まで仕上げました。

こうして完成したのがカルテットの曲、FLOATING GRASSです。

soundcloud.com

イタリアのレーベルであるインダストリアル・テクノ・ユナイティッドから出すテクノトラックを制作した。

今回は制作期間が大変長くかかった。約3週間はやっていて、制作の途中で、終わらないのではないかと思うほど、毎日深夜まで作業が続いた。

最後の工程となるマスタリングは20時間以上かかった。

もうとにかく眠くなるまで続けるので、睡眠は深かったのか、健康的だった。

私は15時までは投資関係の仕事があるので、終わったらストレッチをして、シャワーを浴び、17時から19時まで作業して、夕食をとり、20時ぐらいから作業をしていた。

遅い時で午前3時まで作業していることも多かった。

1曲を何回も聴きながらレコーディングするのは建築に近いかもしれない。

少しずつ音を積み上げて構築している感じ、または油絵を描くように音を重ねる。

フレーズを考えながら、音色作りも同時に行う。

プロの場合(私もプロの端くれだが・・・)マニュピレイターがいて音色を作ってくれる。

YMOでいうと松武秀樹さんということになる。

教授は自分でプロフェットで音色を作っていたが、正直自分で音色を作らないとオリジナリティーが出せない。

理想の音が頭では鳴っているので、それを具現化するのは面白いことではあるが、その理想に向かっていく長いトンネルに入るような感じで、本当に出口はあるのだろうかと思うぐらい理想の音色は時間がかかる。

昔は音色よってシンセサイザーを選んでいたが、今は全てi Macの中に入っている。

理想のシンセサイザーだったプロフェット5も使えるので、この楽器がないからできないという、昔の言い訳は通用しなくなった。

よって良い音楽を作ることが前提になりハードルはかなり高くなったと思う。

今回リリースのコンセプトを考えてみると、とにかくインダストリアルテクノや、テクノに特化したレーベルなので非常に尖ったレコード会社から出す。

日本でいうと、創業当時のエイベックスのような感じだ。

クラブDJがプレイすることが前提にあるので、音響的にもしっかり低音が心地よいミックスを考えないといけなかった。

テクノはテクノロジーが作り出した音楽。

しかし機材が楽曲を作る訳ではない。基本クオリティーはクリエイターのアイデアによって様々となる。

そこで今回は制作段階で自分にルールを課した。

①4打ちのキック、リズムをループさせているリズムパターンを使わない

②ループを貼って楽曲を作らない

③シンセに搭載されているアルペジエイターを使わない

④シンセのプリセットで流行りの音を選択して使わない

このあたりを使えば、ある程度形にはなるが、この4つを使わないことを決めた。

これはポップスを作るときに、ギター、ピアノを入れないで曲を作ってくださいに近い。

ラーメンで言うならば、醤油を使わないで美味しいラーメンを作れという感じだ。

あえて簡単手軽から、苦労する方向を選んだ。

また、追加で自分に課題を課した。

①日本発のテクノであること

②クラブ向けに重低音のしっかりしたベース音色を作ること

③テクノですが、ライブで各パートが演奏できるアレンジにすること。

④演奏しごたえのあるフレーズを作ろこと

アルペジオパート、リズムは全て打ち込みで譜面的に作ること。

実際のスコアーはこんな感じです。

⑥ハーモニーのあるアレンジにすること

⑦メロラインはオリエンタル感のあるラインにする。

初めの速いメロラインは、散歩しているときにアイデアが浮かんだ。

すぐ帰ってスタジオに入り、頭で鳴っているフレーズを仮リズムで手弾きで引いてみた、5分ぐらい弾き続けて使える部分を切り取りエディットしていった。

その日のうちに次の展開をパッドの音色を弾きながらアドリブで入れていった。サビのメロはアドリブで仮で入れて、聴きながら何回も弾いて仕上げていった。

構成は一晩で終わったが、そこからが問題だった。

メロラインがリズムにはまっていかないのだ。

ベースアレンジとメロの音色を変更した

メロの音色については、ひとつはパーカッシブなもの、2つ目はボトムを支える。感覚的にいうと少しツヤのあるベース。

アタックのあるものは基本FM系の音源をつかった。

メインメロの音色は頭でイメージしていたのはスピード感があり突き抜ける音だったが、プリセット系の音では理想の音にならなかったので4つの音色を同時にならすことによって、イメージに近づけた。

一般のテクノはあまりソロ的なパートは少ない。

今回はソロをサビに入れようと考えた。

音色はアープ2600を使用した。

なめらかでかつ、ソリッドな音が出せるのが特色で、アドリブで数回弾いて、ベストテイクを選んでいった。

リズムについてはループを使わないルールなので、全て打ち込みで対応。

実際にドラムでも叩けるようなアレンジにした。

トラックが出来上がり、マスタリングがスタート。

曲を作り始めた当時はこの作業はなかった。

実際音圧を上げる機材もなかったし、マスタリングと言う言葉自体知らなかった。

実際にマスタリングで全く曲の雰囲気も変わる。

マスタリングは基礎はあるものの正解がない。ゆえにバリエイションが無限に出来てしまう。

今回は8タイプを作って、ベストを選んだ。土日は朝7時に起きて、スタジオに入り夕方までを2日やっても終わらなかった。

私はコンプレッサーとリミッターの組み合わせで行っている。

マスタリングして、終わればバウンスしてWAVファイルに入れ、サウンドクラウドに入れ、プライベートモードにする。

サウンドクラウドは一番高いグレードで行っており、年間2万ぐらいするが、メリットは時間無制限に行うことができる。

これで完全にテープレス、メディア、ハードディスク保存もいらないので、大変便利だ。

サウンドクラウドに入れて、まずチェックするのはiPhoneで鳴らしてみる。

携帯で再生してもしっかりとしたサウンドになっているか確認し、音がクリアーに聞こえるをみる。

次にSONY有機EL TVで再生する。

このTVはTV画面から音が鳴る仕組みでアコースティックサーフェスと言う技術が入っている、従って重低音がしっかりしている。

携帯、TVでしっかり鳴れば仕上がりとなるが、奥行き感なかったり、音が詰まった感じになったりと課題が出たが、9テイク目でやっと納得できるMIXができた。

最後にタイトルを考えた。これが一番楽しい時間。

基本ノートにコンセプトメモを書きながらイメージを広げていく

今回はアンリ・ミショーの詩からインスピレーションをもらい、THIN CYLINDERに決定ロゴ的にいいので決めました。

ジャケットはレーベルがデザインしてくれるので、イメージだけ提示するために下記のイメージで提示しました。絵的には宇宙コロニーのようなイメージがありました。

実際のジャケットはこちらです。

こうして完成したTHIN CYLINDERですが、再生数が1543再生となり、レーベルのTOP Tracksに入りました。

時間がかかった分はいいものができたと思います。よろしければ聞いてください。

soundcloud.com

ダウンロードはこちらです。

海外のレーベルから音楽をリリースするには?の後編になります。

今回は実際にどのようにレーベルとやりとりしたか書いていきたいと思います。この方法で行けばみなさまチャンスがありますよ。

過程については前編をご確認ください。

配信して1時間ぐらい経った時にメッセージが来ました。メッセージは右上の

このマークですね

実際にきた連絡がこちらです。

よくわからないので、Google翻訳にかけてみました

こんにちは、このトラックを聴きました。Industrial でのリリースとプロモーションを提案したいと思います。

Techno United レーベル @user-130264811 (私はレーベルの公式スカウターです) 同意する場合はインスタグラムの DM にテキストを送信してくださいこんにちは、このトラックを聴きました。Industrial でのリリースとプロモーションを提案したいと思います。

Techno United レーベル @user-130264811 (私はレーベルの公式スカウターです) 同意する場合はインスタグラムの DM にテキストを送信してください

初めは騙されているのかと思いました。

インダストリアルでのリリース?工業所からのリリース?

YouTubeが掲載されていたので見てみました。

一応ちゃんとあるみたいですね。

バンドキャンプもあります。なにやらイタリアのレーベルみたいです。

Industrial Techno Unitedというレーベルのようです。名前でもわかるようにインダストリアルテクノのレコード会社のようです。

情報的にらテクノに特化したレーベル。調べるとオーナーは現役のマッチョなDJの方。

日本には代表的な2名のDJの方がイベントで仕切られているようです。

インスタグラムのDMにテキストを送ってくるように言われましたので、インスタの使いかたがわからず、YouTubeを見ながら、インスタを登録。

インスタのDMは簡単に行ってしまうとLINEと同じですが、電話番号がわからないので、安心もあります。またオフィシャルのインスタなので、安心感がありますので、インスタDMはビジネスでも成立します。

今回は以下のように送ってみました。

自己紹介とリリースに向けてどんな用意をすれば良いですか?といった内容です。

確かにインスタメッセージは便利ですね。LINEみたいに別の人に読まれないので、安心です。

しばらくするとインスタが返って来ました

実際の返事はこちらです。

日本語訳してみます

こんにちは、どういたしまして 最高の露出をお手伝いさせていただきますので、今日からこちらのコンディションを公開・宣伝させていただきます

ITU プロモーション サービス:

スポティファイ

バンドキャンプ

ユーチューブ

サウンドクラウド

iTunes

アマゾンミュージック

グーグルプレイ

テンセント

潮汐

シャザム

ディーザー

イェンデックス

チクタク

フェイスブック

インスタグラム

これらのソーシャル (TikTokFacebookInstagram ミュージック) のストーリーに投稿するトラックが見つかります。

他にもたくさん..

契約はありませんが、レーベルに対する独占的なロイヤリティはありませんが、自分の Bandcamp でトラックを再度アップロードして販売することは自由です。

トラックは当社の連絡先、DJ、ソーシャルプロモーションに送信されます

アップロード料金は、すべて込みのプロモーション アナログ マスタリング カバー ビデオを含めてわずか 29.90 ポンドです

支払いから数時間以内にトラックをリリースできるようになります

アップロード代がかかるようです。29.90ポンドは約5900円ぐらいです。

どうしようかなと思いましたが、普通に考えてみました。

マスタリングの費用はどれぐらいなのか?

立ち会いで1時間7000円ですね。

例えば、大阪のスタジオにマスタリングに行くとなった時は特急で往復2780円、食事代1000円、スタジオマスタリングで7000円合計で10,780円かかってしまいます。

10,780ー5900=4880円も特になります。

さらにアナログマスタリングもついてくる。

Xの書き込みでは、金取られるからやめたと書いていましたが、自分の音楽が世界中に聞いてくれるのはチャンスです。

ここは必要経費であると思いました。

支払いはPayPalとなっていますので、相手にカード番号を知られることがない方式なので、安全だと思いました。

PayPalの設定は簡単で、個人情報とクレジットカード登録をすれば携帯アプリから作ることができます。

29ポンドを支払い、インスタグラムのメッセージに入金完了の報告をしました。

すると以下のようにメッセージが来ましたので、soundcloudの共有からリンクをコピーしてインスタに貼り、送信しました。

やり方はSoundCloudの画面から

左下のこのマークをクリック

この画面になるので

下のこのhttp・・・の部分をコピーして

インスタのメッセージに貼り付けで完了です。

英文はGoogle翻訳で対応しました。

結果としてレーベルのインスタに掲載されました。

あとはSoundCloudに掲載

bandcampにも

YouTubeまで

実際これで売れるかどうかはわかりませんが、実際に個人で宣伝するより、自分の音楽が多くの人に聞かれます。

また、自分の実績と結果を残すことにより、名刺がわりになるメリットもあります。

いかがでしたでしょうか?

海外から音楽を出すというテーマで自分の実際の体験談を書いてみました。

テクノを作っている方なら、サウンドクラウドに掲載することによってチャンスはあります。また、デモを送る場合でもメールではファイルサイズが大きすぎて送れませんので、SoundCloudはやっておいた方がいいと思います。

現在4曲をIndustrial Techno Unitedよりリリースしています。誰にでもチャンスはあると思いますので、挑戦してみてはいかがでしょうか?

今回は海外レーベルから音楽をリリースするには?

音楽を作っていると自分の曲をリリースしたいと思ったことはないですか?

国内で音楽をリリースするとなると、まず音楽レーベルのオーディションに応募したり、実際にハードルが高いというか、顔写真を送るなどビジュアルも大切で、ある意味絵にならないといけないとか、TikTokでバズらないといけないとか、話題にならないとなかなか難しいというイメージがあります。

avexから曲を出すなんて奇跡が起こらないと無理な感じ。

曲も大手には山のようにデモ曲が送られている。聞かれるだけで難しい。

昔は、音楽といえば、スタジオ借りてレコーディングしてマスターテープを作るというイメージでしたが、家で制作した音楽が音楽の流通に入るということは非現実だったというか、そもそも音質が自宅録音では少し難しいと思っていました。

また、作曲、アレンジ、録音、トラックダウン、マスタリング、マスターテープの完成という過程を経ないと音楽は作品になりません。

家で作ったものが音楽としてのプロダクトになっていくのは、バンドでは難しい感じですが、テクノならできるという感じでした。今なら全然家で仕上げられるのですが、作品にするためには音圧が自宅では足りなかったのです。

当時、MTRにとって、CDを作るためにCDレコーダーを買いましたが現在は今ブログを書いているMacBook Airで完結できてしまいます。

自宅スタジオと、商用のスタジオは全く音のクオリティーが違っていました。トラックダウンはできてもコンプレッサーやリミッターはなかった。つまり作品のクオリティーになりませんでした。

しかし何か一人でできないか?自宅のシステムでできないかといつも考えていました。

そこに海外からデビューしたミュージシャンがいました。ケンイシイさんです。

あらゆる雑誌を読んでケンイシイさんのことを調べました。

当時インターネットがなかったので、雑誌の特集で情報を集めました。スタジオボイスというサブカルの雑誌がケンイシイさんを特集していました。

それによれば、シンセ1台で曲を作り、カセットテープに録音して送ったデモテープがR&Sレコードの社長の目に留まり、リリースが決定したとのことでした。

自宅で作ったものが世界でリリースされる、ベッドルームから世界に出たという記事でした。

写真はR&Sレコードの社長室

当時はカセットが多いですね。もともと、レコード店のスタッフだったようです。

ダンスミュージックに特化して、もともと、レンタルレコードのスタッフだった松浦勝人さんとかさなります。

この特集からは家にいながらにして、世界デビューできるとのことで、そこを何回もみました。

送られてくるデモテープの3割は日本とのことでした。

世界で受けて、日本にフィードバックされたアーティストでいえば、冨田勲さん、YMOがあげられます。

共通していることは、日本では売り込んでも売れなかった。富田さんは日本のレコード会社にもっていったけど、まず、レコード屋のどのコーナーにおけばいいかわからないといわれたようです。

海外のレコード会社にもっていくと、すぐだそうとなった。記者会見やるからということで、マスターのオープンリールを持って渡米したそうです。

日本とちがうのは、どのジャンルに置くかわからないではなく、新しいジャンルならおくところ

どこか、自分もそうなりたいと思ってたのでしょう。

何かこれが一番自分の探していたものであることがわかりました。自分の家て作った音楽を完成形にして出してみたい。

機材を調べるとコルグM1であることがわかり、当時の価格で268000円でした。実際に手に届く値段でした。

そうして完成した曲がGARDEN ON THE PALMというアルバムでした。実際聴いてみると内蔵のシーケンサーで組まれていることがわかります。当時のシンセはエフェクターは個々にかけることができなかったので音質でわかります。

やり取りをみると、当時自分の好きだったレーベルの住所を調べて、カセットテープを郵送して、返事の手紙が来たとのことです。

通常なら、スタジオに入ってレコーディングスタジオへ入るというのが基本ですが、テクノの場合はその完成したテープを送るだけといった形でした。

実際のアルバムもM1の音を知っていれば、その質感はわかります。つまりそのままリリースしていたのでした。

そこで思ったことは

  1. テクノは一人で作ることができる。
  2. 海外は音だけで評価してくれる。歌詞がないので、音がダイレクトに伝わる。
  3. テクノは人種、国も関係ない。
  4. イデアさえあれば作品が出せる。
  5. テクノレーベルはインディペンデントなところが多く、柔軟に対応できる。
  6. 日本特有のコネや根回しや忖度や必要のない人間関係や、自分ができないのにダメ出しや不必要に偉そうに言われることもない。
  7. シンプルに音がカッコよければそれで成り立つ。つまり音だけで評価してくれる。
  8. テクノはファッションやデザイン、出版、映像ともリンクしやすく、複数の融合したカルチャーとして、音単体ではない可能性を持っている

早い段階からプライベートスタジオに拘ってきた理由は明確でした。自分一人で音楽を制作できることを考えてきました。

細野晴臣さんが一人一レーベル単位になっていくと、いわれていましたので、テクノの世界では個人でリリースする動きも活発になったと思います。

しかし海外のレーベルに応募するというタイミングがなく、今まで来てしまいました。

しかし環境整備は必要だと感じて、電子音楽の専用スタジオであるe suite STUDIOを立ち上げました。

コンセプトはおしゃれなスタジオ、クリエイターっぽいスタジオ、シンプルでセンスの良いスタジオでした。参考にしたのは、中田ヤスタカさんのスタジオでした。一見パソコンとキーボードしかない環境でした、そこでカフェっぽいテイストも取り込みました。

環境は大切と思いました。できたスタジオはこちらです。シンセは2台まで絞りこみ、基本はソフト化をめざしました。

現時点ではクオリティーに対しては特にほしいものはありません。一応ギター、スタインバーガーのベースもはってますので、トラック制作ではいきつくところまできました。

右はe suite STUDIO 左はライターの執筆スペースのOFFICE G2023

曲を発表するためにsound cloudに登録して、初めは無料プランだったのですが、2時間しか容量がなく、コースを6時間までに変更し、時間が超えたのでアルティメイトという時間無制限のプランにしました。

年間で18000円ぐらいです。一ヶ月1500円。一回スタジオを借りたと思えば安いと思います。これで、マスターテープを作ることもなく、demoを作った時にも入れています。仮ミックスを何パターンか作っておいて聴き比べもできます。曲が60曲を超えた段階で変更しました。将来的には作った曲を入れてメディアは処分しようと思います。人に聞かせたくないのであればプライベートモードもあります。

昔バンドをやっていたとき、スタジオレコーディングパックがあったのですが、5時間で4万ぐらいかかったことを思えば安いものです。

結果的に外のスタジオは不要になっていきました。ギターもラインで取れるし、そもそもギターをあまり弾かないので。オーディオインターフェイスも必要にないぐらいです。

次にサウンドクラウドの登録をしました。

自分の楽曲を載せることが中心ですが、これからは、自分でレコードを紹介することも考えられるので、WEBのレコードショールームをやろうと考えて、e suite Recordを立ち上げました。

そこから良質の音楽を集めて紹介していこうという考え方です。そのためには自分の曲がある程度再生数が伸びないと難しいですので、あくまでもオリジナルの楽曲の発表の場でした。今は出せば100件ぐらいは再生数が取れる。日本よりは海外に聞かれる場合が多く、特にアメリカは再生数が多いです。そのうち私以外の曲も募集したいところです。

あとはロゴをデザインしたのですが、少しレコードショップをイメージしました。詳しくないのでレコード屋はできないですが。。。

ついでにロゴを考えました。完全に形から入っています。レコード盤をモチーフにしたのですが、なんとパワーポイントで作りました。YOUTUBEでロゴのデザインの作り方をやっていてそのまま作っていきました。

レコーディングソフトは、LogicPro X、音源はアートリアのV collectionで往年のアナログシンセを網羅YMOの機材はこれで揃えています 特筆すべきが1億以上したシンクラビアの音が入っていること,Komplete4は しっかりした音のMassive やDX系の音はFM8をよく使います, GRADIAITORはトランス系 ,80年代の欲しかったシンセはDegital synsationにまとめられています,マスタリングはLogic の内蔵で対応という感じです。

しかもマスターをDATやCDに残すことも無くなりました。マスターはサウンドクラウド入れて終わりです。

ある日、ふと思ったのが、YMOはもう再結成はないということでした。

今、YMOがスタジオでテクノを作ったらどんな感じになるのかということでした。

シンセはプロフェット5、細野さんは生ベース、幸宏さんは生ドラムという想定でLogicにプロフェットV、ロジックの内蔵ドラム、VFXのベースを並べました。

リズムパターンを3つ作って並べて、ベースをはめて、プロフェットでコードを入れるという作業をしていきました。

アープ2600でメロを作り。ハーモニー、裏メロをプロフェットでいれました。

頭でなっていたのは、YMOのTokyo town page、なんとなくアンビエントテクノな感じでした。

録り終わってから、ミキシング、マスタリングに時間がかかりました。

最後は何か事務所でデスクワークみたいになっていました。

数日は寝る寸前までミックスしていましたね。気絶するまでやる。。根性はないですけど。。。

そこで完成した曲はPSYCOGEOGRAPHYと名付けました。

soundcloud.com

サウンドクラウドで配信すると、あるレコードレーベルからメッセージが来ていました。

少し長い文章かな?

すみません3500文字超えたので、続きは次回です。

次回はどういうやりとりで、リリースに至ったかを書いていきます。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。