ハイネの詩を読んでみた (original) (raw)

LaputaのJunjiくんはハイネがお好きとのことで読んでみた

ハイネ詩集 (新潮文庫)

詩は苦手意識があって全然読んでこなかった

ちゃんと読んだのは子どもの頃に親が買ってくれたA・A・ミルンの詩集(プーの原型みたいなクマが出てくる)と、イン・ハー・シューズキャメロン・ディアスが暗誦していたから手を出したE・E・カミングスという規格外な詩だけ

あとは短歌を少し

だからといってちゃんと理解していた訳でも楽しんでいた訳でもない

(そういえば祖母は二人とも短歌を詠む人だけど、私はそういう感性を受け継がなかった模様)

で、詩の何が苦手かってソネットだなんだって詩型が色々あるとどう読んだらいいのかさっぱりわからなくて、読んでみても果たしてこれでいいのかと悶々とするから

何も考えずにただ読めば良いのかもしれないけれど

やっぱりなんだかモヤっとする

とりあえずAmazonでポチった詩集を読んだ

思っていたのと違った

ハイネに関する知識は『ハイネ・ロマン派・歌の本』だけ(浅すぎる)

それでハイネのイメージが、古の吟遊詩人の如く甘ったるい愛の言葉を囁きまくるんだと思っていたら全然違った

世知辛くってちょっぴり皮肉と悲哀が混じったような感じ

激しいのもあるけれど、でも静か

メンデルスゾーンの無言歌集みたいな雰囲気

『失われた幻影(OP.67, No.2)』のような

ハイネ×メンデルスゾーンなら『歌の翼に』があるけれど、こっちの方が合っている気がする

そういえばこの二人って似てるのよね

ほぼ同時代を生きて、同じような出自で苦労して、短命

だから惹かれるものがあったのかな

海・月・鶯が多い

あとは神話のモチーフとか

でもなんで鶯なんだろう

ナイチンゲールとかじゃないところが気になる

ドイツには鶯がたくさんいるのか、好きな鳥なのか

でもこの人も月が似合う人だなって思った

太陽も出てくるけれど、月のが強い

雨も似合いそうだけど、月の人

一番好きな詩は『日没』

あと、

“いとしい眼よ、とうとい両つの愛の星よ、

おんみらは醒めてしばしば私を欺き、

夢にまで瞞すけれど、それでもまだ私は信じたいのだ。

-夜の夢に-”

片山敏彦訳『ハイネ詩集』92刷, 新潮社,2021, p21

とか

“死は涼しい夜だ。

生は蒸し暑い昼間だ。

-死は涼しき夜-”

同p69

これも好き

この人の死生観をほんのりと覗かせているような感じが

言葉の使い方はシンプルな感じがするけれど、複雑な内面を持っていたのだろうなと思う

まぁみんなそんなものか

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Junjiくんの書いた曲で一番好きなのは『Refrain Limit/ Drug Habit』

"He put dugs in this, this is so addictive"

は、他の人の曲についていたコメントだけど、私にとってはこの曲

一度聴き出したら止まらない、ずっと聴いている

タイトルにdrugって入っているしね

スキ

ハイネを読んでみて、なんとなくJunjiくんはボリス・ヴィアンの『うたかたの日々』なんかも好きそうだなって思った

あと、『マイ・ブルーベリー・ナイツ』のアーニーの話とか

勝手な妄想だけど

兎にも角にも、お誕生日おめでとうございます🥳