おもちゃ市場は右肩上がり・市場規模が1兆円超え【9月4日(水)】 (original) (raw)

国内最大規模の玩具見本市「東京おもちゃショー2024」が8月29日から9月1日まで開かれました。

国内外のメーカーの約3万5,000点が展示されました。

少子化が進んでいるにもかかわらず、国内市場はここ数年右肩上がりの成長が続き、2023年度には初めて1兆円を超えました。

けん引役は大人です。

人気キャラクターのトレーディングカードなどがよく売れています。

東京おもちゃショーでも推し活グッズなど大人向けの展示が目立ちます。

推し活とは、アイドルやキャラクターなどの「推し」、いわゆるご贔屓を愛でたり応援したりする、「推しを様々な形で応援する活動」のことです。

日本玩具協会によると、2023年度の国内市場は1兆193億円と、10年で36%拡大しました。

同じ期間に15歳未満の子どもが14%減ったのとは対照的です。

けん引役は、カードゲームやトレーディングカードです。

希少性の高いカードはプレミアムがつき、高値で取引されることも購買意欲を誘っています。

タカラトミーは、東京おもちゃショーに「ディズニー・ロルカナ・トレーディングカードゲーム」を出展しました。

配布されるカードを手に入れようと人々で賑わいました。

ほかにも大人向けを意識した商品が並びます。

セガフェイブ(旧セガトイズ)の「ぷにジェル サンリオキャラクターズ 推し活ぷに」は、ジェルを型にいれて、好きなキャラクターのキーホルダーなどを作ることができます。

ピーク時より売れ行きが低迷していましたが、大人を新たな客層に設定したところ売り上げは好調だと言います。

小売業界も、玩具の大人買いに期待しています。

金額を見ないで買う大人が多く、大人向けの玩具売り場も午後5時を過ぎると、仕事帰りの大人で賑わいます。

だた、子どもとの接点も欠かせません。

東京おもちゃショーは、今年から開催時期を6月から夏休みの8月に変更しました。

夏休みのイベントとして、昨年より多くの来場を見込みます。