SynologyのNAS DS223j で写真データを保存 (original) (raw)
Synology DS223j
SynologyのNAS、DiskStation DS223j を購入しました。
NASキットのため、ディスクは付属していません。
購入目的は、写真のデータを保存するためです。
従来の写真の保存方法
GoogleやOneDriveなどのクラウドストレージは無料で使っているため、容量に制限があります。転送にも時間がかかるため、恒久的な保存先としては使用していません。
家族の写真など、誰かに見せるものや、SNSで使用する一部の写真だけをクラウドにアップしています。
従来、写真データはRATOCの2.5インチRAIDケースにSSDを入れて保存していました。接続はUSBです。
ただ、動作が不安定なときがありました。接続する端末(Macの機種)によっても違う感じです。初期に接続が切れることなどがありました。
また、ネットワーク越しに使いたいときはMacでネットワーク共有にして使うため、Macを一台、ファイルサーバーにしていました。
何気にスッキリしないので、今回、NASを手に入れることにしたのです。
従来も検討したことがありましたが、昔使っていたバッファローのNAS(ディスク1台)が遅かったので、あまり積極的に欲しいとは思っていませんでした。
DiskStation DS223j
概要はサイトを見てもらえると分かるのではないかと思います。
ディスクを2台搭載してRAIDで運用できるNASです。
安価で評判が良さそうだったので、これにしました。
本来はSynologyが推奨するHDDやSSDを使用すべきなのですが、従来使っていたSSDを使いたかったので、そのまま装着しています。
SSDは2.5インチのため、こちらの2個組みマウンターを使用して3.5インチの状態にして装着しました。
DiskStation Manager(DSM)
各種の設定は DiskStation Manager というWebベースのツールを使います。
ブラウザに指定されたURLを打ち込むだけで画面にアクセスできます。
が、ちょっとクセがあります。
MacBook Air M1 を使用している状態で、当初はMontereyで接続できていたのですが、Sequoiaにアップデートしてから接続できなくなりました。
原因は今も分かりません。
仕方がないので、Chromebookや、Androidアプリの「DS File」からアクセスしています。
RAID 1(ミラーリング)でセットアップしました。
フォーマットは自然の成り行きで「Btrfs」にしました。これがどう良いのかはちょっとわかっておりません。
ファイル転送
DSMのファイルツールからアップロードして転送できますが、Macの場合はFinderを使ったほうがよいと思います。
アップロード機能ではファイル単位のアップに限られることから、フォルダごとアップできないのが不便です。
Mac Finderの画面
ただ、ファイルコピー時に Mac特有の.DS_Store ファイルが引っかかって転送終了してしまうため、予めターミナルからLinuxコマンドを使うなどして削除しておく必要があります。
また、フォルダ転送が失敗したときにFinder上のフォルダがグレーアウトして使えなくなる場合は、DSMのファイルツールからフォルダを削除すればOKです。
転送速度は、早いのか遅いのかどうか分かりませんが、ネットワーク転送(うちはWi-Fi転送)の速度がネックになるから、SSDを使う意味ってあまり無いような気がしました。USB接続のようにはいきませんね。
Synology Photos
SynologyのNASにはいくつかのアプリケーションがインストールできます。
そのなかの一つとして、Synology Photos という写真アプリを入れてみました。
クラウド上にある「パッケージセンター」からダウンロードしてNAS本体にインストールしますが、ネット上から見える領域には現れません。どこにインストールされているのでしょうね。(本体のRAM1GBは揮発性だと思うのですが・・)
ちなみにネット上から見える領域には、初期設定時に作成したフォルダと、Synology Photos が生成したphotoフォルダが存在するのみです。
Synology Photos はphotoフォルダ内に入れた画像ファイルを管理できます。UIはGoogleフォトに似ています。
写真にタグを付けて分類できるため、個人的には写真集を作るための写真の分類・セレクトに使おうと考えています。
さまざまな使い方ができる
DS223j は、ブラウザベースでどの端末からもアクセスできることや、各種のiOS・Androidアプリが揃っていることによって、さまざまな使い方ができるようです。
クラウドストレージとの連携(同期など)もでき、外出先からSynologyのクラウドを介してNASのデータにアクセスできるようになっています。(現在それは使っていません)
個人的には、Androidに保存されている写真データを直接NASに転送できるのが便利だと感じました。
なお、パッケージセンターにはWeb環境を構築できるWebサーバーやPHPなどのソフトウェアが存在しています。
おそらくインストールするとすぐに使えるような形でセットアップされるのでしょうね。イントラネットや外部からの参照に便利に使えそうです。
まとめ
今まで写真データを保存する環境は何となく頼りなくて、不安な気持ちもありましたが、DS223j を使ってみて一安心というところです。
ある程度の物理的な大きさがあって、システムがOSで動いていて、便利なツールが用意されているということは、心理的なものが違うようですね。
これから写真集の制作をしたいと思っているので、活用できることを楽しみにしています。