ニホンアマガエル分布の謎 (original) (raw)

八月、最初の水曜日から日曜日にかけて、カラッと秋の気配が漂いました。

日高沖の水温が徐々に上昇、海霧の発生もめっきり少なくなり鬱陶しさは解消されたものの、昼も夜も気温が20℃前後なのは相変わらずです。

先月末の妻からのメール「今こっち(旭川)来たら日高クンは干せちゃうよ」そりゃ気温差+10℃もあったら干せるどころかオジヤの上のバターみたく融けちゃいます。

ところが先日は「涼しくなって来たのでセンプーキ片付けた」ナヌ?いくら何でも早すぎ‥

旭川へ帰宅した夜、アチィアチィと窓を開けると「せっかく暑いのに涼しくしてどーするの?これだから日高クンは‥」と怒られます。そして閉め切った部屋で寝てる‥我慢大会か?

上川管内出身者はどうやらセミ並みに短くも暑い夏をトコトン味わい尽くす習性を有する模様。(諸説あります)

モクタチバナ葉隠れ中のアマガエル

先月から居着いたアマちゃん、やっとお目見えです。

秋が近づき空気が乾燥してくるとアマガエルは草原から湿気の残る林へ生息域を移すのですが、この子はベランダを林と見なしてくれた様です。定期的にジョーロで水もあたるし。

暖帯照葉樹林を再現。拾った種から育てた株も多く30年以上持ち歩いている鉢も。むせ返る様な暑さの中で咲くインド原産の夾竹桃、涼夏の浦河でよくぞ開花してくれました。

道内のアマガエルについては「稲作に随伴し内地から移入した」という説があり、私もそう思っていました。

畑地帯の十勝に赴任中、僅かに残された田んぼでしか見られなかったため、そこまで水田環境に依存した蛙ならばさもありなん、と。

ところが日高へ来てみると‥

ここも随分昔に水田転換された地方で、最寄りの田んぼまで10㎞以上あるにも関わらず、宿舎の近所そこらじゅうにいます。

調べてみると、元々水田のない根釧・宗谷やサハリン・シベリアにまで分布してるとのこと。寒さにもかなり強く、これは在来と考えて良さそうです。