デッキ紹介【While(1)】 (original) (raw)
はじめに
皆さんこんにちは、Feです!
今回はこのブログでは初となる、ペンデュラム召喚を軸に据えたデッキを紹介しようと思います。とは言いつつも、その実態はアドバンス召喚からリンク召喚までを行うキメラデッキです。なので、正確には「ペンデュラムギミックを使って様々な召喚方法をサポートしていくデッキ」と書いた方がよいかもしれません。何を言っているのか自分でもわからなくなってきたので、詳しいことはとりあえず記事を読んでください。
それでは、デッキ紹介です。
デッキレシピ
構築のきっかけ
今回、デッキを組むきっかけになったのがこのカード。
色々と効果を持っていますが、今回注目したのはEXデッキからPモンスターを回収する効果。このカード自身がPモンスターなので、毎ターンP召喚できれば回収効果を使うことができます。
単純に毎ターンP召喚するだけで手札が増えていくこのカードですが、せっかくならば手札に加えて意味のあるP モンスターを回収していきたいところ。具体的には
・《音響戦士ギータス》のようなP効果が強力なモンスター
・レベル1などそもそもP召喚しにくいモンスター
・**《EMドクロバット・ジョーカー》 のような召喚することに意味のあるモンスター**
などが挙げられます。そこで今回注目したのがクリフォートです。
P召喚+アドバンス召喚を軸とした動きが、リリース元とアドバンス召喚先を同時に供給できる《ロックス》の効果と非常にマッチしています。理想的な動きとしては、
①《ロックス》とクリフォートAをP召喚。
②《ロックス》効果でEXデッキからクリフォートBを回収し、アドバンス召喚。
③クリフォートBがEXデッキに送られた場合、①に戻る
上記のような流れを毎ターン行う事が可能です。
また、今回クリフォートを選んだのにはもう1つの理由があります。
それがこの《アポクリフォート・キラー》です。以前からこのカードを使ったデッキを考えていたのですが、その召喚条件の重さから出すだけで精一杯でこのカードの耐性をすり抜けるリンクモンスターへの対策まで手が回りませんでした。
しかし、《ロックス》の登場で楽にクリフォートを集められるようになった今なら《アポクリフォート・キラー》の用意とリンクモンスターなどへの対策を両立できるのではないかと考え、今回はクリフォートを選びました。
構築の目的
今回目指すのは「《アポクリフォート・キラー》をフィニッシャーに据えた、アドバンス召喚軸のクリフォートデッキ」です。そのために必要なのは以下の4つ。
①《ロックス》をシンクロ召喚する手段
②毎ターンリンク先を確保する方法
③クリフォートの用意
④《キラー》の耐性をすり抜けるリンクモンスターなどへの対策
これらを用意しながら戦い、最終的に《キラー》へと繋げていきます。
序盤の動き方
今回、デッキの初動として3つの動き方を用意しました。基本的に引いた初動で動き、P召喚を絡めることができれば複数の動きを並行して行います。
①無限起動の動き方
今回、デッキのメインエンジンとして選んだのは無限起動です。地属性、機械族のサポートに長けたテーマであり、同じステータスを持つクリフォートのサポートも問題なく行えます。また、レベル変動効果によって様々なXモンスターを出し分けることができるため、中盤以降も重要になるテーマです。
主に序盤は《リヴァーストーム》のX召喚を狙っていきます。《無限起動ハーヴェスター》1枚からの展開はもちろん、サーチ札である**《超重機回送》や《無限起動ブルータルドーザー》**+クリフォートの組み合わせからも出すことができるため、展開自体はかなり容易です。
ここで、**《弾丸特急バレット・ライナー》をサーチし2体で《アンガーナックル》をリンク召喚することで毎ターンのリンク先を確保することができます。また、《アンガーナックル》の効果で《バレット・ライナー》**の蘇生もできるため、墓地へ行ったクリフォートの回収も行えるようになりました。クリフォートのサーチは他の動きでもできるため、無限起動を使った展開ではこちらの動きを優先して行います。
②メタルフォーゼを使った動き
安定したP召喚を行うためのスケール役として、メタルフォーゼを採用しました。メタルフォーゼはスケールが1 or 8と使いやすく、**《召喚師のスキル》**などのサポートカードをクリフォートと共有できる点も便利です。
このように普通にスケールとして使うだけでも優秀ですが、他のカードと組み合わせることでメタルフォーゼはさらなる真価を発揮します。
最もわかりやすいのは《クリフォート・ツール》と組み合わせた動きです。サーチ効果でデッキからレベル5の**《クリフォート・アセンブラ》をサーチ、その後メタルフォーゼの共通効果でスケールの《ツール》**を破壊することで手札とEXデッキに2体のレベル5クリフォートが揃います。
その後はP召喚した2体で《リヴァーストーム》を立てることで無限起動の項で紹介した動きへと移行します。また、この時素材となった《ツール》は墓地へ送られますが《バレット・ライナー》でサルベージ可能です。
③マジシャンズ・ソウルズを使った動き
《マジシャンズ・ソウルズ》の役割は《凶導の白騎士》などの儀式モンスターの展開です。《ソウルズ》を絡めてランク1の**《竜輝巧-ファフμβ’》をX召喚し、デッキから《流星輝巧群》**を墓地へ送ることで簡単に儀式召喚の準備が行えます。
この時、メタルフォーゼの共通効果でセットした**《メタルフォーゼ・コンビネーション》を《ソウルズ》の②効果のコストで墓地へ送ることで、相方となるレベル1の《レアメタルフォーゼ・ビスマギア》**をサーチ可能です。
《凶導の白騎士》は《キラー》の弱点であるリンクモンスターなどへの対策です。リンクモンスターを出される度に処理していくのは無理があったので、今回はEXデッキ破壊でそもそも出させないことにしました。
このカードが存在している限りEXデッキからの展開が出来ないので一見P召喚を扱うこのデッキと相性が悪そうですが、メタルフォーゼの共通効果や《アンガーナックル》の蘇生コストなど場から離す手段が豊富なのであまり問題はありません。
中盤以降の動き
中盤以降はいよいよクリフォートの出番です。序盤に準備がしっかりと行えていれば割と簡単にアドバンス召喚までは行えます。
最初にアドバンス召喚を目指すのは《ディスク》です。デッキからクリフォートを2体リクルートする効果で**《クリフォート・アーカイブ》と《クリフォート・ゲノム》のセットを揃えることで、《キラー》のリリース用のクリフォートを集めていきます。また、Pモンスターが3体並ぶので《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》**をリンク召喚して音響戦士などのサーチへと繋ぐことも可能です。
肝心のこのカード自身の準備方法ですが《ツール》はもちろん、無限起動の初動が決まっていれば墓地リソースのみで《リヴァーストーム》からサーチできます。
クリフォートのアドバンス召喚成功時の効果を使うためにはクリフォートをリリースに使う必要がありますが、その際に便利なのが《クリフォート・ゲニウス》です。このカードを使うことで機械族2体を含めたモンスター3体がクリフォートのリリース元として使えるようになります。
《ディスク》のアドバンス召喚時に、リリース用とサーチ効果用で2体並べたい状況が多かったので、EXデッキに採用したカードの内このカードだけは2枚採用しました。
ここまでの流れで全く出てこなかった《ロックス》ですが、今回は《ギータス》を始めとした音響戦士を使って出すことにしました。状況にあったチューナーをリクルートできるため、レベルのバラツキが大きいこのデッキでも楽にシンクロ召喚を行う事ができます。
《ギタリス》は特殊召喚してレベルが4になったクリフォートと《ロックス》を出す際に使います。また、**特殊召喚成功時にPスケールをバウンスする効果を持っているので、スケールが7とこのデッキでは微妙に使い辛い《ギータス》**を場から剥がす手段としても便利です。
この頃になると《ロックス》や《ディスク》などのレベル7モンスターが並べやすくなるので、新たなEX破壊要員として《電脳獣ディアブロシス》も出せるようになります。《凶導の白騎士》と違い裏側での除外なので、EXに回収されるリスクがほとんどありません。また、戦闘を行う事で墓地のカードも除外できるので、苦手な**《黄金卿エルドリッチ》**などへの対策にもなります。
ここで、せっかく出した《ロックス》をX素材に使っていいの?と思われるかもしれませんが、墓地の音響戦士は《ギータス》の召喚成功時に蘇生ができるので特に問題はありません。
このようにEX破壊で相手のテンポを崩しつつ、クリフォートで押し込んでいくのがこのデッキの大まかな流れになります。
その他のカード
《ギータス》から呼び出せるレベル5・Pモンスター。《エレクトラム》や《リヴァーストーム》の素材になるだけでなく、召喚権を増やす効果によってクリフォートのアドバンス召喚をサポートしてくれます。
この手のカードにありがちな「フィールドに存在する限り」という条件もないので、適当な素材に使ってから追加召喚権で展開する、といった動きを取れるのが非常に優秀です。
《ソウルズ》の動きから出す《凶導の白騎士》以外の儀式モンスター。基本的にはあちらを優先しますが、手札があまりにも悪い場合はこちらを出して手札交換を行います。
モンスターをリリースしてドローを行うので元々Pモンスターとの相性が良いカードですが、その中でも特にクリフォートとの相性が抜群です。《アーカイブ》や《ゲノム》をリリースすることで、除去とドローを同時に行う事ができます。
EXデッキから出てくるモンスターへのメタとなる儀式モンスター。自分にも影響が出るので使い所が難しいモンスターではありますが、メタルフォーゼなどを使えばロックを解除することも容易です。
また、EXデッキからP召喚したクリフォートの効果を無効にすることで打点をリセットすることも出来るので、さながら**《スキルドレイン》**を採用したメタビート軸のような動きもできます。
儀式魔法である《流星輝巧群》を回収できるPモンスター。回収した儀式魔法は儀式召喚以外にも《ギータス》や《ソウルズ》のコストなどに充てることができます。エンドフェイズに手札に戻るので場持ちがよく、「ペンデュラム」名称の儀式Pモンスターなのでサーチ手段も豊富です。今回初めて使いましたが、想像以上に使い勝手の良い1枚でした。
フィールドのPモンスターをモンスターゾーン⇔スケールで切り替える永続罠。スケールに置いたクリフォートのデメリットを解除する使い方は有名ですが、このデッキでは《ロックス》をスケールに置く手段としても重要です。
自分ターンのエンドフェイズに《ロックス》をスケールに移動、その後相手ターン中に特殊召喚することでP効果と合わせて2回サルベージ効果を使うことができます。また、「ペンデュラム」カードなので《オッドアイズ・ペンデュラム・グラフ・ドラゴン》共々**《デュエリスト・アドベント》**からサーチ可能です。
EXデッキのカードについて
《錬装融合》から出す先の融合モンスターとして1枚だけ採用しています。バウンス効果についてはどちらかというと《ツール》などを回収するセルフバウンスとしての役割が強いです。
その他、墓地へ行った《エレクトラム》や《コンビネーション》などを再利用することも出来るため、除去要員としてよりもデッキを回すために使うことの方が多いかもしれません。
クリフォートのリリース元を用意する際に活躍する1枚。フィールドに自身も含めて6体の機械族を展開できるので、《ゲニウス》+モンスター1体の盤面を簡単に準備出来ます。特に《ディスク》をアドバンス召喚する際は、追加でもう1体《ゲニウス》をリンク召喚することでサーチ効果も使えるようになるので、出来るだけこのカードを絡めたいところです。
ちなみに《無限起動ハーヴェスター》から動き始めた場合、2ターン目以降は墓地リソースのみでランク7のX召喚ができるので、召喚権をクリフォートに割くことは難しくありません。
数多のリンクモンスターが登場した今、このカードを使う日が来るとは思っていませんでした。このカードの役割はフィールドのモンスターを地属性・機械族に変換することです。
具体的にいうと《エレクトラム》+《リヴァーストーム》という盤面から《バレット・ライナー》をサーチしても手札から特殊召喚することはできません。しかし、フィールドの2体で《ガイアセイバー》をリンク召喚することで手札の《バレット・ライナー》は特殊召喚可能になり、そのまま2体で《アンガーナックル》をリンク召喚することができます。
一見かなりピンポイントな状況ですが、手札に《エレクトラム》を出す手段と《ツール》、Pモンスターが揃っているとこのルートに移行できるので、意外と使う機会は多いです。
終わりに
このデッキは元々《ギャラクシー・トマホーク》から《ゲニウス》を3体並べて《キラー》のアドバンス召喚を狙うのがコンセプトでした。組む前は割といい考えだと思っていたのですが、実際は《リンクリボー》すら突破できないという有様だったので、即封印したデッキをリメイクしたものが今回紹介したデッキになります。
前回の反省を活かして素直にペンデュラムを搭載し、初動やサーチ札を増やした結果、安定してデッキが回るようになりました。リリース時の効果、効果無効による打点リセット、《キラー》という最終兵器などクリフォートらしさを全て楽しめるデッキに仕上がった点が特に満足しています。
デッキ名の【While(1)】ですが、これはコンピュータ言語であるC言語において無限ループを行うためのコードです。アーカイブやアセンブラなどコンピューター関連の用語が名前に付けられているクリフォートを毎ターンアドバンス召喚するデッキなので、デッキ名もプログラミングから取ってみました。
クリフォート以外にも《流星輝巧群》や《錬装融合》など同じ動きを繰り返すカードが多く採用されているので、そういった意味でも無限ループを表すこのデッキ名はピッタリかと思います。
それでは、今回のデッキ紹介はここまで。次の記事でお会いしましょう!