メモ (original) (raw)

勉強が間に合っていない。仕事が増えれば当然仕事以外に回せる時間は減る。仕事以外にやりたいことと言ったら勉強と料理とランニングくらいしかないわけで,ランニングは時期柄時間を削れない。すなわち勉強と料理を削るしかない。そしてちょうどその2つの時間が順調に削れている。うーむ。
最近夜の予定ばかりの更新になっている。あまりいい傾向ではない。昼間の予定が立たないというのは,夜に体力が残っていないということだ。夜に体力が残っていないのは,昼間に働きすぎているからで,昼間に働きすぎてしまうのは仕事が多すぎるからだ。どれも大切な人たちとの仕事で,疎かにはできない。そもそもそれが仕事である限り何も疎かにするべきではなく,そのつもりもない。いつになったら自分の料理を妻に食べさせてあげられるだろう。作ってあげたい。
Iさんの会計士試験のサポートを開始した。わたしは別に会計士でもなんでもないのだが,論点の取り扱いには興味があり,横からツッコミを入れているだけなのだが,これが存外に復習として有効なようで驚いている。何がどんなふうに役に立つかというのは本当に不思議だ。わからない。わからない以上,色々とやってみるべきなんだろうな。
これからは退職に関する打ち合わせだ。機運自体は十分にあり,機が満ちたというか,潮時というか,そういうことなのだろう。組織には社会と相対化されたフェーズというものがあり,個人にもそれがある。就労というのは,その二つの相対的なステータスがある時点において同時,かつ相互的に満足されなくては実現しない。よく考えたらかなり稀有な事象だ。かなり稀有だからこそ,動きの多い組織では人の出入りも多くなる。出会いでも別れでもない。これは単なる移動だ。
帰ったら引っ越しの準備を本格化する。妻が転出届を手配してくれた。郵便物転出届の提出も完了したそうだ。大変助かる。本当はわたしがやらなきゃいけなかったことなのに。
明日は歯医者に床屋に会食と,イベントが盛りだくさん。早く寝て,しっかり準備しよう。今日も走れるといいな。走るって気持ちがいいんだ。

今日も会議が立て続いて慌しかった。純粋な作業時間の確保が日に日に難しくなっていくのを感じる。工学的な内容ももっと深掘りしたいし,理論的なバックグラウンドをもっと重厚にしたい思いは常にある。常にあるということは,常に不足しているということに他ならず,いやあまったくどうしたものかと困っている。なかなかどうして,時間ばかりがままならない。もっと時間が欲しい。長生きをしたいとは思わないが,時間が足りない。わたしはもっとたくさんの人の役に立てる。役に立てる範囲は日を追うごとに増してきていて,今となってはいやしくも社会という規模の集団に対してもある程度の貢献ができるのではないかとも思う。しかし,向き合うのはやはり一つ一つであり,一人一人であり,わたし自身が何よりも一つであり一人だ。この後ろめたさをなんとかやり過ごす日々が続く。充実した仕事はいつになったらできるようになるのだろうか。今だって決して充実していないわけではないのだ。むしろあらゆるものが充実していて,充溢している。足りないものがない。だからこそわたしはもっと背負いたいし,もっとやり抜きたいのに。わたしが足りない。
メンデルスゾーンを聴きながらこれを書いている。バイオリン協奏曲。最高傑作だ。誰がなんと言おうと,これがフェリクスの最高傑作でなくて他に何があろうか。優美をそのまま音楽にしたような,敬虔な豊かさに満ちている。
明日の予定から棚卸しすると,病院で所定の書類を記載し,提出する。それから引越しのために渋谷の区役所に転出届を提出する。それを提出したら14:00から高田馬場で打ち合わせ。そのまま帰宅して部品管理システムのUIを設計し,引越しの準備を進める。東京電力のホームページから引越しの手続きがうまくできなかった。仕方がないので,昼間のうちに架電による手続きを済ませてしまわなくてはいけない。ガスは東京瓦斯だっただろうか。これも確認しなくては。水道は都の水道局で間違いないだろう。粗大ゴミの手配も残っている。引越し業者に確認して,マスキングの段取りも依頼する必要がありそうだ。管理人が変わってから,このマンションの様子もあまり良くない方向に変わってしまった。そういう意味でも潮時だったのだろう。
そういえば妻の源泉所得表の作成がまだ残っていた。これは早速着手する。こうして書き並べていくと,存外にというか当然にというか,引越し関係のタスクの積み残しが目に付く。仕事と違って直接的な価値を想像できないからどうしても後手に後手にまわってしまう。良くない癖だ。明日丸一日使って,片っ端から片付けてしまおう。頑張るぞ。

久々に気合いを入れて走ったせいか,少し疲労が残ったようでかなりぐっすり眠ってしまった。昨日は最近行けていなかったお気に入りのレストランに妻を連れ立った。行き帰り実に5時間の運転は結構消耗した。体の疲労はないが,脳が疲れる。運動はしないまま,運動神経だけが駆動し続けている感じで,運転で疲れるという現象は実に不思議だ。
帰宅早々に妻が部屋の片付けをしてくれた。最近片付けに手も頭も回っていなかったので,片付いた部屋を見て気分爽快だ。つい抱え込んでしまいがちだけど,協力すべきところは見極めて妻の力も借りないといけない。仕事でいつも考えていることだ。気持ちよくお願いして,気持ちよく成果を出してもらうこと。気持ちよく引き受けて気持ちよく成果を返すこと。なんで家庭では蔑ろにしていたんだろう。甘えていたのだろうな。反省。
今日の予定としては,この後すぐに予算申請を一件通す。金曜日の続きとなるアジェンダを整備して,経営会議に臨む。執行レイヤーからの報告が中心であり,まずは設計部の報告から巻き取る形になる見込みだ。すでに段取りは決まっているので,特段の準備は不要だが,いずれにせよ決定事項をまとめる必要はあるので改めて内容に目を通しておく。
引越しの件で,インフラ関係の業者に連絡する。まずは東京電力,それとdocomoだ。両方ともオンラインで完結するそうだ。便利な時代になったものだ。便利な時代にしか生きたことがないくせにわたしは何を言っているんだろう。
Kさんからの連絡を打ち返す。随分とソフトウェア開発にご執心のようで,微笑ましい。彼は十分に賢いし,要領も悪くない。開発に関する意識を自家薬籠中のものにするのも時間の問題だろう。しかしなんにせよ,意識と技術というのは別の問題だ。どちらが先行してもうまくいかないし,必ずどちらかが先行する。このバランスを監督するのが当面のわたしの役割になりそうだ。そういえば,Sさんとの打ち合わせのセッティングをお願いしていたはずだが,どうなったろう。確認する。
会議が終わったらS社に移動して,S社長,K社長と打ち合わせ。契約書の締結,不動産関係の進捗と,収支計画の確認が優先事項。それが片付いたら知財周りのポリシーを伝達して,概要を理解してもらう。もしNくんが参加可能なら一緒に設計レビューをやって今後の短期的方針を一通り定める。Nくんに陪席を打診しよう。
運転手の手配についても目処がついた。破格の条件であり,当面はこれ以上の選択肢はあり得ないだろう。問題は担当者のモチベーションの維持だ。小間使みたいに扱いたいわけではないけれど,きちんとしたマネジメントをしないと卑屈な意識が育ってしまいがちだ。気をつけなくては。

夜が濃かった。寒くて空が低かった。まるで冬みたいだった。もう冬なのかもしれない。この日のC社での仕事はほとんど会議で埋まった。経営会議は重い。重いのはわかるが,コーポレートサイドからの報告時に営業部長がうとうとしていた。わたしの目の前でだ。なかなか勇敢だとは思うが,評価は下がる。お前ってやつはいつもツメが甘い。色々とそつなくこなすしアウトプットも悪くないんだが,本質的でないところでツメが甘い。巡り巡ってみんなちょっとずつ損をしたりする。いい奴なのはわかるんだけどさ。そんなんじゃだめだぞ。立場のあるおじさんなんだから。

歯の治療が落ち着いたので走ってきた。しばらく休んだせいか,靴を変えたせいか,やたらと調子がいい。時間をかけてコンディションを調整したことを後悔せずに済みそうだ。夜の代々木公園は相変わらず静まり返っていて,わたしだけが空間をかき分けながら移動し続けた。

メンタルクリニックの予約をして,引っ越し代を振り込む。S社との契約の確認をする。

午後,といってもこれを書いている現在にはすでに夕刻を過ぎつつあり,午後3時時点ですっかり世界が夕暮れの様相であるというのは,実に秋だ。つまりもう夏ではない。夏でないというからには,今年の夏はすでにして主観的には正式に過去の季節であり,つまり過去として振り返るにふさわしい対象となったわけだ。とはいえ別に振り返るまでもなく極めてガチャガチャしていて忙しなかったというだけで,特段言葉を尽くして形容するほどのことはない。大変だった。大変な夏だった。大変な夏は過ぎた。大変な夏が過ぎて,大変な秋がやってきた。このままきっと,大変な冬を迎えるのだろう。
請求書の発行を経理に依頼した。フォーマットが複雑化……というか,自分の手に負えない代物になってしまった関係で,今後も経理担当者に発行を依頼し,それを承認する形での手続きになりそうだ。手間を取らせて申し訳ないが,この程度のことに腰が重くなってスケジュール的な制約を増やすよりはよほどマシだろう。渡せる仕事は渡していかないと立場にふさわしい振る舞いができない。ほとんど立場だけで仕事をしているような状況のわたしが,立場を弁えなくなれば,それはもう商売上がったりだ。別にわたし個人がどうこうなるだけなら一向に構わないのだが,わたし個人がどうこうなるということはすなわち,関連する組織がどうこうなることに等しい。これが立場だ。深く弁えねばなるまい。
この後のタスクは補助金申請用の事業計画の文言修正と経営会議配布用のアジェンダ作成が中心となる。前者に関しては管理部スタッフがほとんど完成させてくれた。ありがたい。ストーリーラインに矛盾がないことの確認をして,特に問題なければ平仄を合わせるだけで済むだろう。とはいえ,こういう希望的観測がそのまま適用されるケースは稀で,結局色々な手直しが必要になる。必要ならやるだけだ。必要じゃないといいなあ。アジェンダ作成は,先日T部長とのやりとりで確認した内容を項目レベルでまず設定する。その後,T部長に指定箇所の埋め合わせを依頼して完了見込み。購買ポリシーの策定というのはミクロとマクロの交流が忙しく,変数が多いので調整に難儀する。自分の中でも十分な知見があるとは言い難い中でどれほど有意義な進捗を出せるだろうか。まあ,ひとまずやるしかない。これを18:00 までに終わらせる。
18:00 以降はS社に移動。一旦K社長のケアから始める。今彼を取り巻く状況は紛れもなく好転しているのだが,いかんせん時間的な制約が精神面を逼迫させている。具体的な提案をしつつ伴走することで,この変化量を受け止める手伝いをしたい。これは外科手術のようなイメージで,うまく麻酔が効いて,手際よく進められれば,特段の問題はない。大変なのは今だけだ。今月だけだ。一緒に乗り切ろう。
その後はS社長とエクイティファイナンスの対応。先日提案したストーリー分割に沿ったシート構成になっているかどうかをまず確認する。彼も彼で極めて素直で率直な人間なので,内容が腑に落ちてさえいればシート構成自体はつつがなく終わるだろうが,その一歩先,具体的な数字の構成については課題感が残る。まずは管理項目の選定・設定を行い,具体的な数字を拾っていく。彼の志を受け止めた今となっては,今回の調達は必ずいい形で着地させたい。希望額と必要額をスケジュールに基づいて調整するという基本方針がぶれなければ,議論が紛糾する要素はないと思うが。果たして。
今後の計画及び生産体制の構築についてNくんに協力を要請した。まとまった量の生産に関してわたしの独断で進めるよりは近い知見を持った人間と擦り合わせながら進めた方がリスクは少ない。いざとなったらトレーシングや設計レビューのメンバーとして定期アサインする選択肢もあるだろう。S社長は飲んでくれるだろうが,Nくん自身がどれだけ柔軟に対応してくれるかは不透明だ。距離的な問題もある。金額を含めて契約内容を作成しよう。
そういえば,S社長から色々と案内や招待をもらっているのを忘れていた。ことあとすぐに一通り参加する。S社に関しては各種管理の粒度やオペレーションが不揃いで,仮に調達が無事に着地した場合たちまち問題が吹き出すのは目に見えている。早急に対策を講じて,計画を引き,粛々と改善するルーチンを構築しないといけない。

そういえば今日は世間的には休日らしい。わたしはいわゆる世間を生きていないので,世間が休日かどうかはあまり関係なく行動する。労働も行動なので,世間が休日かどうかと関係なく労働もする。降って湧いたような仕事だ。葉山までのロングドライブになる。気楽にやろう。

昼過ぎには東京に戻っていたいと思う。というのは,S社の仕事が決まったからだ。今日はK社長に初等的な物理学を教えたり,SくんにVC法におけるバリュエーションロジックを実装してもらったりする。たぶんその中で事業計画に関する相談も受けるだろう。型に従って要所を押さえつつ最大限彼の良さを引き出せるような計画にしたい。いよいよ本格的にわたしも機械設計者だ。こうなると試作から量産まで,プレイヤーからディレクターまで一通り経験したことになる。またひと回り大きくなれそうだ。こういう達成感のために仕事をしている。

別口でK社長がBをS社に呼んだらしい。スポットのタイムチャージで何かを依頼するつもりらしいが,あまりよく分かっていない。おそらく機械設備のメンテナンスなのだろうが,それくらい自分でやればいいのにと思う。何についても,知恵を絞って限界までやりくりした経験がないと,いつまでたっても効率の正体が分からないままだ。

なんだか最近やけに雨が多い。何でかは知らない。知っても知らなくても雨は降る。別に雨が嫌いというわけじゃない。でも雨だとどうも走る気にならない。10月後半のトレーニングで身体に蓄積したダメージも、おかげで,かなり取れてきた。今夜は走ろうと思う。引っ越したら,代々木公園もずいぶん遠くなる。短い間だったけど,よく通ったな。だいたい夜中に1人で走っているだけだったから,きらきらした思い出が作れたわけじゃないけど,それでも当たり前に,生活の中に存在した空間だった。きらきらした思い出はないけれど,それでも大好きな空間だった。

仕事が急に増える。ちょっとどうしたんだろう。過去最高の増加率じゃないだろうか。今日は早速K社長から紹介された事業会社に出向くことになっている。おそらく仕事が決まるだろう。そこでわたしが出来ることもたくさんあるだろう。Oさんからも連絡が来た。唐突で少しびっくりしたが,こちらも仕事の打診だった。4日に葉山まで出向くことになっていて,そこで詳しい話を聞いてくる予定だ。おそらく仕事が決まるだろう。そこでわたしが出来ることもたくさんあるだろう。こうなるとおそらくすぐにMさんからも相談を受ける流れにもなるだろう。彼を見ているとどこか悲痛な気持ちになる。助けてあげたい。おそらく仕事が決まるだろう。そこでわたしが出来ることもたくさんあるだろう。しかし。それにしても。世界にはあまりにもわたしが足りないのではないか。いったいどうなっているんだ。しかし逆に。そうか。手さえあればいいのか。なんとかしよう。

今日はS社訪問の前に歯医者がある。歯を抜いてから色々と体力的にしんどい場面も多かったが,ようやく回復してきた。今回の治療が俗に抜糸というやつなのだろうか。文字を見るだに痛ましい。とはいえ粘膜の近傍を糸で縫い付けたままというのはさらに痛ましい。無事に済むといいけど。

業務に手をつけ始めるとキリがなくなってしまうから,今日の他の時間は家事と研究に専念しよう。靴を捨てる。食器を段ボールに詰める。アフィン空間についてはある程度の理解を得たので,次は位階不整の概念を中心に調査する。明日の報告のためにプロジェクトの形式的な定義について,フォーマットを決めておくとしよう。型情報のシンタックスが綺麗だからHaskell で書き下したいのだが,そうなると JupyterNotebook が使えない。Unicodeをうまく使えば見栄え上は Julia でも綺麗なのだろうが,表現として本質的に重要なのは明示的な再帰性だ。理論自体の仕上がりは悪くないので実装には依存しないというものの,型式化するからには相応の審美性も求めたい。