★女優・ソフィア・ローレン祭り②「ひまわり」(1970)公開50周年。 (original) (raw)
今年は、**ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの主演映画「ひまわり**」が1970年に公開されて50年。その50周年を記念して、HDレストア版が5月に公開される予定だった。
しかし、コロナの影響で、映画上映主催者から延期が発表され「ひまわり 50周年HDレストア版」の上映日程は検討中。
「ひまわり」は、「靴みがき」(1946)、「自転車泥棒」(1948)などで知られるネオレアリズモの名匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督が、互いに思いながらも戦争によって引き裂かれた夫婦の姿を、ヘンリー・マンシーニによるあまりにも有名なテーマ曲に乗せて描き出した悲しい愛の物語。
1970年、ハリウッド大作がひしめく中で公開された「ひまわり」は、当時イタリア映画として異例の大ヒットを遂げ、同年の日本洋画興行ランキングでも5位を記録。以来、何度も劇場公開され、その度に映画ファンの心をつかんできた名作。
ファッション誌「VOGUE」で、3年ほど前にソフィア・ローレンの特集を組んでいたが、その中で「豊満なバストとヒップ。肉感的なボディを持つソフィアは、自分をいちばん美しく見せる装いを心得ていた。身体をきちんと包み込みながらも、女性らしい曲線は隠さずにアピールする」としている。
確かに、**ソフィア・ローレン**といえば「ボイン」「グラマー」のイメージが強い(ボインは、テレビのお色気深夜番組「11PM」で大橋巨泉が朝丘雪路の巨乳から命名したとされる)。ボインは「母音」でなく、「グラマー」は「文法」ではなかった(笑)。
グラマー女優といえば、ソフィア・ローレンのほかマリリン・モンロー、ウルスラ・アンドレス(「007シリーズ第1作「ドクター・ノオ」(公開時は「007は殺しの番号)、クラウディア・カルディナーレ(「ウエスタン」「ブーベの恋人」)などが浮かぶ。このほかにもシルヴァーナ・マンガーノ(「にがい米」)、**アニタ・エクバーグ**(「甘い生活」)、ラナ・ターナー(「ジキル氏とハイド氏」)など、セクシー女優が多い。
負けてない!アニタ・エクバーグ(「甘い生活」の劇中ポスターはど迫力)
そんなハリウッドのセクシー女優を過去のモノにした女優が1950年代初めに登場した。オードリー・ヘプバーン(「ローマの休日」)だった。華奢だが清楚で妖精として長きにわたって日本では人気No.1女優だった。
映画「NINE」(2009)では、当時75歳のソフィアだったが、共演者のマリオン・コティヤールやペネロペ・クルスなどの若手女優たちに負けないオーラを放っていた。
【蛇足】「ひまわり」が公開されて1~2年後、映画好きの高校同級生や地元中学の友人たち数人で「映画同好会」のような趣味の会を作っていた。第1回目では映画についての感想発表や雑談と「映画音楽クイズ」や「映画投票」などを行った。
映画投票で1位になったのは「ひまわり」で、2位「ある愛の詩」3位「小さな恋のメロディ」だった。「映画音楽クイズ」は、映画音楽全集のカセットから、音楽の最初の部分のみ取り出して編集し、ラジカセを使って「早押しクイズ」のように曲名を当てるというものだった。アナログの古き良き時代だった(笑)。
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コロナの影響のため、関東在住のブログ友(「アラン・ドロン祭」参加メンバー数人)による50周年記念「ひまわり」鑑賞&飲み会(略称「ひまわり会」)も残念ながら延期となったのである(泣)。
■「ひまわり 50周年HDレストア版」公式サイト:http://himawari-2020.com/
(つづく)