iOSDC 2017でLTベストトーク賞をいただきました!というわけで自分が発表する時にやること・やらないことを書いてみます。 #iosdc (original) (raw)
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というタイトルで16日の夕方にLTをしたのですが、なんとその日のLTベストトーク賞をいただくことができました!ありがとうございます!
こちらがそのLTの動画です。
賞品としてiPhone X用のケースと保護ガラス、そして激レアの試作品Tシャツをいただきました。
特に試作品TシャツはiOSDCロゴが刺繍でワンポイントで入っていて素材も高級感があるので、普段使いできる感じなのがとても嬉しいです。(この記事のトップの写真が賞品でいただいたTシャツの刺繍部分です)
また、LTの最後で「チップ大歓迎!」とBitcoinアドレスをスライドに表示したのですが、実際にチップを送ってくださった方がいました。この場を借りてお礼申し上げます。
当日の様子などは他の参加者の皆さんがたくさんブログに書いてくれると思うので、LTベストトーク賞をいただいた自分は調子に乗って「発表する時にやること・やらないこと」を書いていこうと思います。
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発表のやり方には発表者それぞれの好みや考え方があります。
この記事は、自分と違う好み・考え方の発表を否定するものではありません。
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やること
スライドを作り始める前に喋る内容・構成を考える
はじめに紙やマインドマップで話したい項目を書き出して、喋る内容・構成を考えます。
この時、自分がステージの上に立って喋っている様子や観客の反応をイメージしながらおこないます。
喋る内容・構成がほぼ固まったタイミングで初めてKeynoteやPowerPointを開きます。
スライドはあくまでトークの補助
これは意見が分かれるところではありますが、自分はスライドはあくまでトークの補助だと思っています。
トークを分かりやすくしたり盛り上げたりする道具がスライドです。
なので、スライド単体だけ見て意味が通ることは全く考えていません。(結果的に意味が通るようになっていることはあります)
スライドの文字は見やすく大きく少なめに
小さな字でたくさん書いてあると読みにくいです。また、スライドを読むのに観客の集中力が持っていかれてしまうのでトーク自体へ意識が向けてもらいにくくなります。
納得するまで練習する
「たくさん練習しましょう」「何十回も練習しましょう」とはよく言われますが、回数はどうでもよくて自分が納得するまで練習します。(その結果として何十回になったりします)
特に時間制限がある場合は、時間内に綺麗に収まるかどうかを何度も練習しながらスライドを削ったり言い回しを変えたりしていく必要があります。
観客の方を向いて、しっかり届けるつもりで発声する
マイクはあくまで補助です。音は大きくしてくれますが、声の調子・向きなどは調整してくれません。
「観客に届ける」ということを念頭に言葉を発します。
やらないこと
早口にならない
早口になると観客に内容が伝わりにくくなりますし、適切な「間」を開ける余裕も失われます。
早口にならないためには、やはり練習が重要になってきます。
セリフ自体をスライドに書かない
トークで喋るセリフ自体をスライドに書いてしまうと、どうしても読んでいる感じが出てしまいます。
また、これから話す言葉があらかじめ観客に見えてしまっているのは微妙にプレッシャーになってしまって早口になりやすいです。
接続詞でスライドを一枚使わない
接続詞(しかし・そして・ところが・さらに、など)は話題の転換や盛り上げる時に使うことが多く、そういう時はもったいぶってスライドを1枚使いたくなってしまうものです。
しかし、接続詞でスライド1枚を使ってしまうと、スライド転換のラグが発生してしまうので自分のペースや間で話題転換や盛り上げができなくなってしまいます。
カジュアルな話し言葉をスライドに書かない
カジュアルな話し言葉をスライドに書いてしまうと、それを読むか読まないかの選択を迫られます。
読む場合は、セリフ自体をスライドに書いた場合の問題が発生してしまいますし、読まない場合はちぐはぐ・あべこべ・中途半端な印象になってしまいます。(例:スライドに「〇〇じゃね?」と書いてあり、発表者は「〇〇なのではないかと思います」と喋る)
他人の著作物を無意味に載せない
ウケを取るために発表内容と関係がない漫画・アニメ・TV番組のキャプチャを貼り付けたりする人が、ソフトウェア業界には割と多い気がしています。
自分はそういうネタはそもそも面白いとは思わないのですが、仮にそれでウケたとしてもそれは借りてきたコンテンツの力であって発表者の力ではありません。
また、アプリを作って商売をしている以上、他人のコンテンツの権利にも気を遣っていきたいものです。
もちろん、正しい引用の範囲で必要に応じて使うことは良いと思います。
最後に
…と調子に乗っていろいろと書いてきましたが、自分自身も余裕や気合が足りなくて練習を怠ってしまったり構成を練り込めないことがしばしばあります。
ただ、ここに書いた内容の中には練習する余裕がなくてもすぐ実践できるものもあると思います。
これから勉強会やカンファレンスなどで発表されるかたの参考になれば幸いです。
発表は場数を踏んでいけば自然と自信がついていくものです。うまくいけばそのまま自信になりますし、うまくいかなかったときも反省して次に活かせばそれが自信に繋がります。
自信が出てくると、自然とステージに立っても堂々と声が出せるようになっていきます。
もしこれを読んで発表してみたい、もっとうまくやりたいと思った方は、まずは身近な勉強会で登壇してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、直近では札幌で9月23日に「iPhone Dev Sapporo勉強会」があります。登壇枠があと1つ残っているので、滑り込み参加お待ちしております!
devsap.connpass.com