ふじの治療室 (original) (raw)

先日、自宅の書斎にあるエアコンが壊れてしまいました。その際に起きたちょっと納得できない話。

壊れたエアコンは12年目のもので古い型です。メーカー( ○士通)に問い合わせると「もうその型の部品は保有していない」とのこと。まぁ予想通りだったのですが、故障の内容を伝えると「接触不良か基盤の故障」であると。中にはネズミに線をかじられているなんて事も。基盤故障の場合はもう保有していないので諦めるとして、ただの接触不良の場合はなんとなかなる可能性があるようなので出張診断を依頼しました。

そして修理業者の方が来る当日。エアコン周りを動き回るでしょうから、家具等を移動させて、掃除して、暑いので扇風機を最大風速で回すなどしているうちに業者到着。来るや否や「見せていただきますねー」といって書斎部屋へ。「治ったらいいなぁ」なんて思いながら案内すると、部屋に入るや否や「もう12年前の型なので基盤がないんです」と既知の情報を説明し出し「在庫があるかないかをここに来る前に探しましたがありませんでした」と。そこまでは特に期待していなかったので良かったのですが「それでは、出張診断料として領収証きらせていただきますね」と突如終わりを告げ始めたのです。部屋に入ってエアコン関連には一切触れず、ただ“12年前の型だから部品を保有していない”というすでに知っていることを報告しにきただけだったのでした。よく見ると工具の一つも持ってきていないようでした。

「出張してきた意味がないのでは?電話で十分じゃ…」

思わず「中を見たりしないんですか?」と聞きましたが「あー…そうですね…」と領収証作成に夢中の様子で「あ、電源借りていいですか?」と領収証作成する機械に必要だったのでしょう「はい、どうぞ」。その後、特に何かいう事もなく6千円ほどの領収証を渡して帰って行きました。

これが普通なのかわからないですし、どこに頼んでも結果は変わらないのかもしれませんが、やはり依頼したものに一切触れず料金請求だけして帰っていくというのは、こちら側としては気分のよくないものですね。その日はずっとモヤモヤしながら過ごすことになりクレーム入れようかとも思いましたが、一晩寝てドンの散歩したらどうでもよくなりました(笑)。

ただ、もう○士通には依頼しないと思いますし、自分が仕事をする上で患者さんにこういう思いをさせちゃいけないと反面教師にもなりました。

世間話で聞いた話なので真実かどうかはわかりませんが、ドンと生活しているとそう感じる場面は多いと思います。

走り回って激しい転び方をしたり、電信柱に頭をぶつけたり(よくぶつける)、側溝に落ちたり(先週泥まみれになりました)しても特に痛がる様子がありません。そうかと思ったら落ちてる枝の先がチョンっと当たっただけで飛んで逃げるのですが…よくわからないですね。詳しい方いたら是非教えてください。

写真は大きなあくびの瞬間をとらえました。

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良い呼吸とは深い呼吸を意味します。しかし、その“深さ”がよくわからないという方もいらっしゃいます。

そこで浅い呼吸から深い呼吸への変化を示すものが『みぞおち』です。みぞおちは不安なときは硬くなり、リラックスすると柔らかくなっているはずです。精神状態と呼吸は強くリンクしています。

「腑に落ちる」という表現がありますが、「頭でわかる」と「腑に落ちる」では自身が得る経験に大きく差がでます。物事が腑に落ちるとき息は大きく吐かれてカラダ全体がリラックスする。このリラックスした状態が物事を受け入れることを助ける。物事の理解にもカラダ全体の変化が伴っているということです。「腑に落ちた状態」とは、喉や胸の上の方でしている息が、お腹が大きく波打つ深い息に変わったことを意味しています。

その腑に落ちた状態こそが、みぞおちが柔らかいことになります。みぞおちが硬いということは横隔膜がよく動けないので深い呼吸にはなりにくい。カラダというのは日々変わります。緊張と弛緩の様々なバランスで推移する生活の中で、自分が置かれている状況が緊張と弛緩のどの辺りでバランスを取っているのか、自分自身のあり方を感じ取ることができます。みぞおちを触ることで自分がその状況をどう受け止めているのかを手で感じることができるのは、カラダの理解、そして自分への理解にも役立つのではないでしょうか。

身体感覚を取り戻す 腰・ハラ文化の再生 (NHKブックス)

中世ヨーロッパ、イタリアの神学者で哲学者のトマス・アクィナスは「病気の多くは栄養失調からではなく、過食からくる」と言っています。約850年前です。そして断食することは「肉体の重力を断ち、精神を解放する」と端的な表現で解き明かしています。

科学的に説明ができるようになった現代で意訳するなら「断食は体内にこびり付いた毒を断ち、脳の力を高いレベルに解放する」でしょうか。

過食が健康を害すことは皆知っているでしょうが(それでもなかなかやめられない!)、脳機能にも悪影響を起こしているということです。集中力が保てなくて仕事や勉強が捗らない問題のほとんどは過食からきているとみています。思い当たる節がある方は、1日断食で体と脳のリセットを試みるのもいいかもしれません。

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呼吸法によって痛みを軽減させることができると以前書きました。

治療院でも呼吸法の話はよくさせていただくのですが、そこで多く質問されるのが「腹式?胸式?」というもの。結論からいうと「どちらでも良い」のですが、納得できないという方もたまにおられます。

重要なのは呼吸量が最大になるよう胸郭を使うことであって、肩が上下に大きく動きさえしなければ何式でも問題はありません。問題ということであれば、何故か「胸式は悪」「腹式こそ正しい」という思い込みです。何故こんなイメージが巷に溢れているんでしょうね?不思議です。

ロシアの軍隊格闘技であるシステマによる呼吸法が参考になるかもしれません。

  1. 鼻から吸う。短く強めに吸い込む。
  2. 口から吐く。口をすぼめて「フーッ!」と吐き出す。吸うよりも吐く方を長く。
  3. 痛みが治まって落ち着くまで続ける。

ここでも注意点は肩だけが上下に動きすぎないことです。とにかく変な力みが出ないことが大事で、胸郭全体を使うようにできると理想的。

痛みといっても激しい痛みだけでなく、注射の針を刺される瞬間なんかにも使えますし、精神を落ち着けて集中させたい時にもいいと思います。

いろいろなカラダの使い方を知っていると日常の中で役立つことが結構あるものです。覚えておいて損はないかと思います。

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