ふくしま桜旅「鉄板スポット」【07】夏井千本桜(福島県小野町) (original) (raw)
<目次>
福島県内に多数点在する桜の名所・名木の中から、筆者が個人的におすすめする鉄板スポットをご紹介します。
ほかにも大好きな桜はたくさんあるのですが、その中から桜好きならずとも一度は行ってみたい名所・名木をピックアップしてみました。あくまでも独断と偏見と今の気分で選んでいますのでご了承ください^^
皆さんもぜひ福島県内の桜めぐりをして、ご自身の鉄板スポットを見つけてくださいね。
※記事中の見頃は例年のものです。気象条件などにより時期が前後することがありますので、最新情報をご確認のうえお出かけください。
※風雪等による枝折れ、病気等による枝の伐採などにより、樹形が変わることがあります。写真と異なる場合もありますので、ご了承ください。
夏井川の両岸にどこまでも続く華やかな桜並木と水仙の帯
福島県南東部の阿武隈高地に源を発し、小野町を通っていわき市で太平洋に注ぐ夏井川。1975(昭和50)年4月、河川の改修を機に小野町の夏井地区、南田原井地区の地域住民が川の両岸5kmにわたってソメイヨシノの苗木1,000本を植樹しました。
それから48年。ソメイヨシノの並木は見事に成長し、今では県内外から多くの観桜客が訪れる福島県屈指の桜の名所となっています。
小野町は福島県の真ん中のエリア「中通り」にありますが、阿武隈高地の中部に位置するため桜の開花が遅め。同じ中通りの福島市や郡山市中心部のソメイヨシノが散っても、まだお花見が楽しめるのも嬉しいポイントです。
5kmにわたって続く、その名のとおりの千本桜が見頃を迎えると圧巻のひと言。堤の上と河川敷に遊歩道が整備されており、満開の桜並木の下を散策することができます。川面に映る青空と白い雲、桜が目を楽しませてくれるのも、川沿いの桜並木ならではの魅力です。
が、なにせ5kmもあるので、端から端まで歩くのはなかなか大変。実は筆者もすべてを踏破したことはありません…。端まで歩くもよし、途中で引き返すもよし。時間と体力に合わせて楽しみましょう。
夏井千本桜は、桜並木の下に咲く水仙の花が見どころの一つです。青空を背景に咲き誇る桜と、そこに彩りを添える鮮やかな黄色や白の水仙。遊歩道をのんびり散策しながら、春爛漫の美しい風景を堪能しましょう。
夏井川にかかる赤い橋も、桜並木と水仙に彩りを添えるアクセントです。
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山の上の展望台から眺める千本桜は一見の価値あり
時間と体力に余裕のある方は、ぜひJR磐越東線の線路を挟んで向かいの山にある夏井千本桜展望台に行ってみてください。
線路と道路を渡ると、樹齢1,200年の「翁スギ媼スギ(じじすぎばばすぎ)」がそびえ立つ諏訪神社があります。境内横の階段を上り、林の中の道をひたすら登っていくと、15分くらいで展望台に着きます。
辿り着くまでは少々ハードですが、ここから見る夏井千本桜は一見の価値あり。どこまでも続くピンク色の帯を一望でき、思わず「おおー!」と歓声を上げてしまいます。展望台に行く場合は、歩きやすい靴を履いていってくださいね。
なお、夏井千本桜に来たら前述の諏訪神社の翁スギ媼スギもぜひ見ていきたいところです。2本の杉の巨木が夫婦のように寄り添って立っており、国の天然記念物に指定されています。
1,200年という長い年月を生きた古木の生命力に触れられる、個人的に大好きな場所です。興味のある方はぜひどうぞ。
■所在地:福島県田村郡小野町大字夏井・南田原井
■駐車場:あり(協力金:軽・普通乗用車500円)
■例年の見頃:4月中旬~下旬
■ホームページ