このIP網の片隅で (original) (raw)
はい。
先月、2024/9/12は僕の担当アイドルである上水流宇宙の18歳の誕生日でした。
これに際して、僕はリフレクタリストバンドを個人制作し、当日に新宿歌舞伎町のnamco TOKYOで開催されたパブリックビューイング会場において配布しました。
【報!】
来たる9月12日、18歳になる上水流宇宙さんのお誕生日をお祝いするリフレクタリストバンドを個人制作しました。
当日namco TOKYOで開催されるお誕生日記念配信のPV会場にて配布いたします。
ぜひ受け取って宇宙さんを一緒にお祝いしてください!#上水流宇宙誕生祭2024 #宇宙星人 #ヴイアラ pic.twitter.com/UMRiqxb5pd— フサギコ (@fusagiko) 2024年9月10日
経緯・制作過程
これを思い立ったのは元々、宇宙の新衣装解説配信の中で「韓国アイドルでは、同じアイドルのファンはライブに行く際にテイストの似た服、あるいはグッズを身に着ける」といったような話があったのがきっかけでした。
そのときは「水色の光反射リストバンド」かな、と思ってamazonで適当にそれっぽい色を探して注文したんですが、それが届いたときにふと「いや、これオリジナルのデザインで製造できるのでは?」と思いついたのでした。
それからわずか1時間弱、Photoshopでラフに作った最初の案がこちら。
7/6 第1稿
左右が逆だったりしますが、ぱっと見は完成品の形がだいたい見えるようにはなっていました。 線だけなので大した手間はかかっていませんが、宇宙星人も自分で描いています。
そして翌日にもう少しブラッシュアップしたものがこちら。
7/7 第2稿
巻いたときに名前の一部が隠れてしまうのが嫌だったのと、できれば巻いたときに読める向きにしたかったので、左腕に巻く想定で右端を持って腕に着けたときにHappy Birthdayがちょうど隠れるように配置を調整しました。
自分の手首回りが17cmだったので、宇宙星人の左までが6cmになるように。
ここまで作ってから仕事が忙しくなり、今回の製造をお願いした業者さんに問い合わせしたのが8月の上旬。
8/8 第3稿
ここからデータチェックで、左下の線ならびに線と線の間の間隔が細すぎるという指摘が入り、白抜きになっていた文字を普通の文字に戻したり配置調整したりした結果が決定稿のこちら。
8/9 決定稿
あとは実はCの上側の線が短すぎるような気がして伸ばしてたり。
そして決定稿で本体色2色*1の試作品をお願いし、届いた試作品をタオルなどの公式グッズと比較して、本体色を決めました。
8/21 試作品と公式グッズの色の比較
9/4に量産品が届き、hotarubiさんに宇宙へのファンレターとともに献品を発送し、記事冒頭に貼った自称Xでの告知を経て当日を迎えました。
当日・配布
というわけで当日、宇宙誕パブリックビューイングの会場内で配布しました。
宇宙誕生日お祝いリストバンド、会場内で配布しております!
もしテーブルに座っているときでもお気軽にお声がけください#上水流宇宙誕生祭2024 #宇宙星人 #ヴイアラ pic.twitter.com/TpP5hpydjS— フサギコ (@fusagiko) 2024年9月12日
かっしーにも渡しました。
🎉
#上水流宇宙誕生祭2024 pic.twitter.com/cxUanCez0U— APかっしー (@kassy_imasch) 2024年9月12日
気を付けたこと
今回これを制作するにあたって気を付けたのは、公式の商売のタネを奪いすぎない、ということで。
まあ同人グッズである時点で間違いなく多少は奪っているんですが、少なくともこれがあるから公式のグッズ買わなくてもいいや、とはならないように。
というのも、今回のリストバンドは白インク単色で制作したんですが、当初はカラーにして宇宙だけでなくヴイアラとしての汎用的なリフレクターリストバンドを作るという案もあり、 戯れに876プロロゴとヴイアラロゴを使って素案を作ってみたらあまりにカッコよくなりすぎてしまって、これは公式すぎるな…となったのでボツにしたのでした。
逆に言えばですね、公式でヴイアラのカッコいい、3Mの良い反射材使ったキラキラのリフレクターリストバンド作って売ってください。欲しいです。お待ちしてます。
費用面とか配布実績とか
具体的な金銭の話もあってなかなかなので畳みます。 読みたい人だけ下記をクリックないしタップして開いてください。
今回発注したのはホットモバイリーという業者さんでした。 検索して何社か比較したところ、他社は最低ロットがいずれも300以上で、100からなのはここだけだったためです。
当日の配布数を100と見積もり、献品・ファンレター分を足して110本発注しました。 100~300未満は単価576円なので、総額としては576*110=63,330円でした。
そこに献品を送るときの郵便料金やイラレなどがいくらか。
制作した110本のうち、5本を献品して、7本が手元に残っているので当日現地配布の実績が98本ということで、ほぼ完ぺきな見積もりだったと密かにドヤ顔しました。
全員に渡しきれたわけではないので現地はたぶん120人くらいだったんじゃないでしょうか。
ちなみに僕が使っている1本は試作品です。
まとめ
というわけで宇宙の18歳の誕生日を祝ってリフレクターリストバンドを作って配布した話でした。
しっかり着用してきた #ヴイアラプロミ2024 #ヴイアラ #宇宙星人 pic.twitter.com/wh3o4g5Prl
— フサギコ (@fusagiko) 2024年9月28日
当日僕のほかにも着用してきてくださったかたを何人も見かけて嬉しかったです。
費用については事後カンパを募るかどうかもちょっと考えたんですが、今回は募集しないことにしました。
左下に思いっきり「produced by fusagiko」って俺の名前単独で載せちゃったしな!
元々僕個人だけで出せる金額でやった企画だし、太っ腹ということにしておきましょう。
その分公式のグッズだったりなんだったり買ったりしてください、ということで。
来年には1stライブもありますからね。
*1:薄青と水色、採用したのは水色
Rubykaigi2024に参加しました & #RubyMusicMixin 2024に出演しました - このIP網の片隅で でも触れましたが、沖縄で開催されたRubyKaigi 2024に行っていました。 そのRubyMusicMixin以外の部分についての参加レポートを会社ブログで書いていました。
それと今日、小ネタとしてjemallocを適用してみた話を書きました。
この程度の手間で高速省メモリになるならやって損はないし、railsがnewしたときのデフォルトにするのもわかる、という感じ。
少し前にTwitter(自称X)の相互フォローの更に先あたりで学級会が開催されていたらしく、「そんなことよりもエンコーディング論とかやってくれ」という話があったので。
エンコーディング論、マジのやつ(H.26xの規格に基づいたパラメータの話)からやると再生機器の再生負荷と許容可能遅延と通信経路の転送レートのブレからくるバッファ量と…みたいな話になってくるけどそれでもいい?
— フサギコ (@fusagiko) 2024年6月21日
そうじゃなくてもう少し実務的な、ストレージはSSDなので転送レートのブレや帯域幅はほぼ心配しなくていい、ハードウェア再生支援機能があるので再生負荷もほぼ心配しなくていい、となると許容できるファイルサイズならびにエンコード時間 vs エンコード結果の主観画質 のトレードオフになる
— フサギコ (@fusagiko) 2024年6月21日
そこで、本記事では自分の認識の整理も兼ねて、映像をエンコードするときにどの程度の設定にすればよいかについて、現状の認識を記述しようと思う。
先に結論
フルHDのH.264ならx264のpreset veryslowで8Mbpsの2passエンコードにしとけば、まあ十分でしょう
エンコード形式の"画質"って何だ
日常会話において、映像のエンコードについて言及するときによく曖昧なままにされがちなのが、「〇〇形式は画質が良い/悪い」という言葉である。
これについてもう少し詳しく考えると、映像をエンコードするにあたって、「最も画質が良い」とは、「エンコード元の映像データと比較して何も値が変わっていない、言い換えれば差がない状態」*1である。
エンコード結果はその原理目的から考えれば"画質"は最良でも同じ、それ以外は悪くなる方向にしかならないので、前述の"差"のことを損失と呼ぶことが多い。
反対に、「最も画質が悪い」について考えると、実はこれは結構難しいのだが、映像のエンコードというのは人間が目で見て初めて役立つものなので、この記事では「人間がエンコード後のデータを再生したときに、エンコード元の映像データに映っているものを何も判別できない状態」という説明とする。
これで、最も良い状態と最も悪い状態の二つの説明が定義できたので、本記事における「画質」の評価軸はその2点を結んだ中間、「人間がエンコード後のデータを再生したときに、エンコード元の映像データと比べてどれだけ損失が少ないと感じるか」であると考えることができる。
損失の少なさを評価する試み
直前にも述べたが、映像のエンコード形式の最終的な受益者は人間である。つまり人間が良いと感じれば良いのである。
…という話で終わってしまっては各エンコード形式の画質の良さを比較することはできない。
そこでどうするのかというと、人間をそこそこの数連れてきて、映像を見せるのである。 そして画質はどれくらい良く感じましたか?と点数を付けさせる。
これのことを、人間の主観に基づく評価なので主観評価と呼ぶ。
ただし、主観評価では人間が評価するということは当然、評価する人や時期によって評価基準にブレが生じる。なんなら見せた順番によっても結果が影響を受ける。すなわち、異なる時期に行われた試験の評点を比較することはできないという弱点がある。
ブレを小さくするための様々な見せかた*2が検討、提案されているが、主観評価なので、ブレを0にするのは原理的に不可能であると言ってよい。
この弱点に対し、エンコードの前後の映像をもとに、画質の良さを数式から計算できる評点にしようと言う試みもある。
これを客観評価と呼び、よく言及されるのはPSNRまたはSSIM*3である。
しかし、それらの指標は、主観評価と緩やかな相関を示すとされるものの、主観評価を完全に代替できるほどの強い相関ではないと評価されている。
これら主観評価、客観評価といった学術的、あるいは標準化団体的なアプローチに対して、実産業からアプローチするものとして、Netflixのvmafがある。
これは、エンコード前後の画の数値的な差と、人間が感じる画質の主観評価値という具体的な関係式が明らかでない2値の間を機械学習によって近似しようとする試みである。
その評点が主観評価とどの程度の相関があるか、それが客観評価よりも強い相関なのかについての評価は定まっていないが、少なくとも同じ機械学習モデルを用いる限りは決定的*4なはずなので、異なる時期に行った評価の評点でも比較可能と考えられる。
国内でのvmafの実用例としては、DMMがvmafも含めた画質評価によってAV1のパラメータをチューニングし、従来使用していたH.264と同等評点の画質でビットレートを削減した、と主張する事例を観測している。
最も画質が良いエンコード形式、それは
さて、「エンコード元の映像データと比較して何も値が変わっていない状態」は実は簡単に実現できる。
頓智のような答えになるが、エンコードしなければよいのだ。つまり無圧縮である。
圧縮しなければ、圧縮による画質の損失もない。
……しかし、それではあまりにもデータ量が大きくなりすぎる。
具体的に計算すると、いわゆる1080p60の映像データの場合、縦1080px、横1920px、1画素あたりRGBで3Byte、秒間60フレームであるので1秒あたり約373.25MB必要になる。3秒で1GB強だ。
これではいくら画質が良いと言っても現実的に扱えるデータ量ではない。
ということで、映像のエンコードという課題を解決するにあたっては暗黙に、「データ量が現実的に扱える範囲に収まること」という制約の存在がこれによりわかる。
「現実的に扱えるデータ量」とは何か
そして実は、「現実的に扱えるデータ量」、というのも少し定義が難しい。
現在広く用いられているH.264や、その次世代であるH.265、AV1といった映像エンコード形式はその系譜をたどるとH.261にたどり着くが、これはISDN回線を用いてビデオ会議を行うために策定されたものであった。
したがって、その「データ量」というのは人間がどれくらいまでの遅延ならばどの程度違和感なく会話できて、その遅延に収めるためにはアルゴリズムがどの程度の計算量であるから当時または将来のCPUの計算力を鑑みてエンコードとデコードでどの程度の時間がかかり、残った分がデータ転送に使える時間で、複雑な動きをするときにはより多くのデータ量を割いて画質を良くしたいので、そのデータ量の変動を吸収して映像を途切れることなく伝送するためにどの程度のバッファ量が必要、あるいは遅延の観点から許容されて…
といったようなモデル化がされているわけだ……が!
この記事ではインターネット回線を介さない記憶装置に格納されているデータを読みだして再生し、計算力もGPUないしCPUの再生支援なども活用するためデコードに係る計算量は心配いらない環境を対象と定めるので、そのレベルの話はしないこととする。
したがって、本記事における「現実的に扱えるデータ量」というのは「記憶装置に十分な時間の映像が記録できる程度のビットレート」ということになる。
例えば3時間の映像を記録した片面2層のBlu-ray Disc*5。 これは180分、10800秒の映像を50GB=50000MB=400,000Mbitに記録していることになるので、平均すると約37.04Mbpsのビットレートということになる。 これをH.264 high profileで記録しているので、H.264としてはかなりの高ビットレートだ。 しかし、BDはDVDの後継、すなわち映画を1枚のディスクに可能な限り高画質で収めるための規格なので、ディスクに収まり、人の手で交換できさえすれば「現実的に扱える」という条件を満たすと言える。
それでまあ、現代は1000GBのUSB3.2 Gen1接続のSSDが1万円前後で買えるわけだが、 冒頭に結論が書いてあるにも関わらずこの記事をわざわざこんなところまで読むような物好きな読者の皆さんは、 おそらくBDと同じビットレートを使って1000GBで60時間記録できます、ではいくら高画質とはいっても足りないのではないだろうか。
裏を返すと、これは1,000GB=1,000,000MB=8,000,000Mbitで何秒の動画を記録できれば十分ですか、という質問に変換できる。
といっても記録できればできるほど良いのは間違いなくキリがないので、一つの目安を示すとYouTubeのH.264 1080p60fpsはだいたい4.5~5Mbps程度である。
ならばということで、僕個人としては目標平均ビットレートとして8Mbpsを使うことにしている。
それならば1TBあたり1,000,000秒、約277.78時間記録できるはずだし、ユーザのインターネット回線速度の都合もあってビットレートを高くしづらいYouTubeよりはさすがに良い画質を実現できるはずだからだ。
平均ビットレートが同じときにより良い画質を実現するには
というわけで目標平均ビットレートが決まったら、次はその範囲でいかに高画質を実現するかになる。
H.264が頑張っている動画圧縮の要素技術をざっくり用語だけ並べると、
- 色空間をRGBからYUVに変換
- 4:2:0にダウンサンプリング
- マクロブロックに分割して各マクロブロックの動きベクトルを推定
- 推定した各マクロブロックの動きベクトルから動き補償予測で生成した予測画像と実画像の差分を取る
- 取った差分を離散コサイン変換で周波数成分に変換
- 隣接するマクロブロックの対応する周波数成分の差分を取る
- 高周波部分を捨てたり揃えたりして値の出現確率を更に偏らせる
- 最後に算術符号*6でエントロピー圧縮する
…という手順をざっくり踏んでいるわけだが、これらは非常に単純化して言うと要するに、「同じフレーム内で近い画素同士は似た色をしていることが多い。また、時間軸的に近いフレーム同士では似た領域がある*7ことが多い」という映像の性質を利用している。
この性質を利用して、「いま圧縮しようとしているフレームの各領域に最も似た、時間的に近い別のフレームの領域はどこか」を探して、あとはそれからの差分を計算するとよりデータサイズを小さくできる、ということである。
似た領域の探索を頑張れば頑張るほど、もっと似た領域を探し出せるので、同じ画質ならデータサイズを小さくできるし、同じデータサイズならより高画質にできる。 逆に言えば探し方を雑にすると、画質は悪くなるがエンコードにかかる時間を短くできる。
というわけで、同じソフトウェアエンコーダーを使う場合は、エンコードに長い時間を費やせば同じデータサイズでより高画質を実現できると考えてよい。ただしそれにも限度があり、使う時間を増やせば増やすほど、増やした時間に対しての画質向上の効果は減っていく。要するにコストパフォーマンスが悪くなっていき、度が過ぎると使った時間の割に絵がどう変わったのか人間には区別できなくなる。そうなったらもう、人間が受益者である以上それ以上の時間をかける意味はない。
ハードウェアエンコーダとソフトウェアエンコーダを比較する場合は、エンコードにかかる時間に制限を設けない同一ビットレートにおいてハードウェアエンコーダが実現できる画質はソフトウェアエンコーダのそれよりも絶対に悪くなると言ってほぼ間違いない。
なぜならばハードウェアエンコーダは圧縮処理の全てまたは一部をハードウェアとして実装して速度を稼ぐ代わりに、ソフトウェアエンコーダがやっているような隅々までの似た領域の探索はできないからだ。
ということで、画質を重要視するならばソフトウェアエンコーダ一択というのは現在も変わらない。
1passエンコードと2passエンコードも当然、2passエンコードのほうが良い画質を実現できる。
なぜならば2passエンコードは1pass目で映像の傾向を分析することで、2pass目で実際にエンコードする際により適切なビットレートの割り振りを行えるからだ。
と、ここまで書いたところでそろそろお分かりかもしれないが、映像のエンコードという課題を解決するにあたっての暗黙の制約2つ目として、「エンコードにどれだけの時間を費やせるか、待てるか」の存在がこれにより判明した。
そしてこれについて僕は、x264を使ってエンコードするならもうpreset veryslowの2passエンコードを使ってしまって良いと思っている。
僕の使っているデスクトップPCのCPUであるCore i9-9900K*8では、それでフルHDの映像を実時間の2~3倍程度の時間でエンコードできるからだ。
つまり、3時間の映像をエンコードするのに最大で9時間程度かかるということだが、それくらいならば寝ている間や仕事をしている間に動かしておけば終わる。
なんせH.264なんて今も現役のような顔をしているが、勧告されたのは2003年。21年前である*9。
そんなのもう、重いプリセットを今のCPU計算力でごり押してしまえばいい。
画質の評価手法の節で出てきたVMAFを使ってプリセットを比較した下記記事でも、presetを重くすればそれだけVMAFの評点が向上していることがわかる*10。
ただし、placeboプリセットは今でも激重だし、2つめの記事に書いてある通りvery slowに比べてむしろ画質が下がるという説もあるので使わないほうがよいだろう。
将来的なエンコード形式の話
今回はH.264に的を絞って述べたが、基本的にはH.265やAV1でも同じことが言えると思う。
- 画質の良さとファイルサイズの小ささを取るならエンコードに時間をかける必要がある
- エンコード時間の短さとファイルサイズの小ささを取るなら画質は妥協せねばならない
- 画質の良さとエンコード時間の短さを取るならファイルサイズは大きくせざるを得ない
H.265やAV1、更にはその次の世代として勧告されたH.266は、理論上はそれぞれの前世代に比べ同等画質で30~50%程度少ないビットレートを実現するとしているが、実際にはその分エンコードの処理内容が非常に複雑化していて、非常に時間がかかるというのが実情である。 それを将来のCPU性能向上、GPUによる再生支援、ハードウェアデコーダ・エンコーダの実装に期待して策定、勧告していると考えてよいと思う。
YouTubeやDMMといった同じ映像データを大量のユーザにむけて配信する事業者はそれだけの計算量をかけてでもビットレートを低く抑えたほうが大きなメリットがあるのは理解できるが、いくら僕がかなりのパワーユーザ寄りとはいえ、個人でエンコードして個人で再生するような映像のエンコード形式をH.265やAV1、ましてH.266にする日が来るのかどうか……というと今はまだ想像できない。
まとめ
というわけで、結論としては冒頭にも書いた通り、フルHDのH.264ならx264のpreset veryslowで8Mbpsの2passエンコードにしとけば、まあ十分でしょう。
実は5年前にもこういった画質vsエンコーディングネタの記事を書いたことがあるのですが、そのときは「ニコ動のアップロード容量制限である3GBギリギリになるようなビットレートでハードウェアエンコードしてしまえ」という結論でした。
というのも、その記事では自分で動画を制作することを想定していたので、間違えた場所を見つけてもすぐに修正できるように、エンコードにかけた時間が無駄になってやる気を失ってしまわないように、しかもどうせ数十Mbpsになるので結果に大した差は出ない、という意図込みでその結論にしています。
一方、今回はソース映像は完全に固定で存在し、また目標ビットレートを8Mbpsといった普通な値に定めた場合の話をしているため、ソフトウェアエンコードで時間をかけて*11CPUパワーでごり押しせよ、という結論なのでした。
更に余談ですがHDMIキャプチャなどからの映像を撮るときにはRTX 3060Tiに乗っているNVEncのH.264ロスレスプリセットを使ってSSDに記録しています。 こうすると映像の傾向にも寄りますが250~300Mbps、ファイルサイズにして2分半を5GB程度で色空間がYUV420に変換された以外は可逆な映像が撮れるので、それをx264のvery slowプリセットを使ってゆっくり画質良くエンコードするのが良いです。
はい。 今年もミリシタ周年イベントお疲れさまでした。
ポイント-アイテムの時系列推移のグラフ。
まあ、なんというか、今年はもう、あまりにも慣れ過ぎて特筆するべきところも特になく…w
夜に映画見る、みたいなこともしてないし、6/30は普通に愛夏の誕生日でnamco TOKYOにいたし…
はい #灯され隊 #ヴイアラ pic.twitter.com/VlbLncU6YP
— フサギコ (@fusagiko) 2024年6月30日
律子もともと100位ボーダー高くない子ではあるんですけど、まあなんか普通に生活できます、できました。
前半戦だけでほぼ走り切ったようなものなのでもっと計画的にゆっくり走れたかもしれませんね、程度で。
去年200万ptでも走り過ぎだったのを加味して今年は175万pt目標だったのに気付いたら151万pt、あとはもうフィーバータイムとか消化してただけで190万になってしまってオーバーランだったので来年は折り返し時点で120万pt、そこからフィーバータイムとか消化して160万pt着地を目途に調整しようかと思っています。
ともあれ、今年もミリシタ7周年イベントお疲れさまでした、おめでとうございました。
はい。
色々あった*1結果書くのがだいぶ遅くなってしまいましたが、2024/05/15-17に沖縄県那覇においてRubyKaigi 2024*2においてpixivさん主催で開催された懇親DJパーティであるRubyMusicMixin 2024に、今年も出演させていただきました。
#RubyMusicMixin openしました!皆さんお待ちしております!! pic.twitter.com/hg6rJVvFHZ
— フサギコ (@fusagiko) 2024年5月17日
セトリ
曲名 | 歌唱者 | 補足 |
---|---|---|
Pon De Beach | 我那覇響 | |
クレイジークレイジー | 宮本フレデリカ, 一ノ瀬志希 | |
3時12分 | TAKU INOUE & 星街すいせい | |
いのち(2024 ver) | AZKi | |
Reflective illumination night | 渋谷凛 | |
CHAMPION GIRL | 鳳凰火凛 | |
Fighting My Way | 花海咲季 | |
Mirage Voyage | DOLLCHESTRA | |
FreeGeo | AZKi | |
ダンス・ダンス・ダンス | 如月千早、秋月律子、三浦あずさ、四条貴音、神崎蘭子、高垣楓、最上静香、白石紬、白瀬咲耶、杜野凛世、奧空心白、玲音 | |
トアルトワ | 上水流宇宙(カヴァー) | 原曲は電音部 |
ジュビリー | 高垣楓, 星街すいせい | |
アンチグラビティ・ガール | 月ノ美兎 | |
Stellar Stellar | 星街すいせい, 渋谷凛 | デレステコラボ音源 |
再現mix
セトリの解説というか経緯
RubyMusicMixinには2022、2023と出させていただいていたんですが、2023でのセトリはどうやって盛り上がればいいのかわかりづらいセトリになってしまっていた*3のが反省点でした。
今回はもうちょっと盛り上がり方がわかりやすいDJをしようと、DJ募集へのproposalには「有名寄りのアニソンも混ぜつつアイマス、VTuber」と書きました。
そしてありがたいことに今回もお呼びいただいてpixivさんのSlackにシングルチャンネルゲストで入り、出てきたタイムテーブルがこれ。
— ピクシブ株式会社 pixiv Inc. (@pixiv_corp) 2024年5月14日
proposalにVTuberと書いて出して27時に置かれたということはこれ3時12分かけろという事実上の運営指定じゃん、ということで3時12分を3時12分にかけるのを最大最重要のミッションと定めてこれを軸に組み立てることに。
3時12分ということはイノタクとすいちゃん。
すいちゃんは先日デレステとのコラボ楽曲としてジュビリーを歌っている、アイマスとVTuberというproposalに照らしてもこれはやるしかない。
一方で僕がこの1年で急速にハマった人として、AZKi*4と上水流宇宙*5がいる、のでこの二人も流したい。
ということを踏まえて順に振り返っていきます。
Pon De Beach
沖縄ということで。 いとしーさーとも迷ったんですが、これはもう完全にイノタク押し出したほうがいいな!と。
クレイジークレイジー
これはイノタク…かのように見せかけて、もちろんそれもあるんですが、実は時間調整が主な目的でした。
2022のときにもやったんですが、1サビ後のシンセだけになる部分がだいぶ雰囲気ゆったりするので、そこでループかけてテンポレンジをWIDEにしてゆっくりにしていくとBPM100くらいまで落とせるんですよね。
なので、タイムテーブルの押し巻きがどうなったとしてもタイミングを見てクレイジークレイジーに繋ぎ、上記の小技を使って3時12分に繋げようというのは最初から決めていたのでした。
3時12分
満を持して。 ちゃんと3時12分に合わせて流すことができてよかったです。
3時12分ちょうどに3時12分流せた、の図
いのち(2024 ver)
3時12分がBPM89とかで、そのあとに何つなげようかと考えていたときにこの曲があずきちの100万人耐久歌枠で発表されたので。 もともとはCreating worldあるいはエンドロールは終わらない、あたりを考えていました。その場合は場所も変わっていたはず。
Reflective illumination night
曲としてもかなり好きですし、前曲のいのちがBPM91とかで、そこからFighting My Wayなどの130帯まで上げるにあたって、 この曲は元BPMが108であることと、イントロがピアノとVoのみで始まるので、 イントロを94とかで繋げてオケが入るところでテンポリセットすると一気に10以上BPMを上げられる、という理由で起用。
CHAMPION GIRL & Fighting My Way
RubyKaigiの前に学マスのリリース日が発表され、16日配信開始ということはホテルでCUE打ちすれば掛けられるな?ということで、Fighting my wayをかけることに。単純にクラブのスピーカーで聴きたかっただけとも言う。
フルverのMVが既に公開されていたのでそちらでCUEポイントの見当を付けつつ、これにつなげられる曲としてCHAMPION GIRLを選定。CHAMPION GIRLもGigaさんだということに気付いたのは後から。そりゃ繋げやすいわ。
Mirage Voyage
ラブライブけして詳しいわけではないんですけれど、何か流したいなぁと思ったときに、蓮がだいぶ最近のサウンドしていて繋げやすいというのと、DOLLCHESTRAの曲が割と好きなほうの曲調なので。 曲の背景情報としてのストーリー、文脈はまだよくわかってません!すみません!!*6
FreeGeo
僕があずきちを知ってハマったきっかけがGeoGuessrだったので流したかった!!以上!!!
ダンス・ダンス・ダンス
これもイノタク、宇宙が3Dお披露目配信で踊っていた、律子が歌っている、の3点。以上!!!
トアルトワ 上水流宇宙(カヴァー)
宇宙が歌唱している曲で販売されているのがエンジェルドリーム、IDOL POWER RAINBOW、トアルトワの3曲で、時間帯的にもBPM的にも一番好きなのもこれだった、以上!!!
ジュビリー
これは3時12分を決めた直後くらいに決めた記憶があります。
実はジュビリー、ダンス・ダンス・ダンス、トアルトワは当初の予定ではPon De Beachのあと、クレイジークレイジーの前に流すつもりだったんですが、当日の進行が5分押しになり、更に直前でもう50秒ほど押したので、Pon De Beachからこれらを飛ばして直接クレイジークレイジーに繋げたという経緯*7があり、でもどうしても流したいなぁ、ということで急遽ここに差し込んだのでした。
最近やっとこういう、臨機応変なセトリの組み換えができるようになってきたのでそういった面でいくらか上達できてきたのかな、と思っています。
アンチグラビティ・ガール & Stellar Stellar (デレステコラボ音源)
アンチグラビティ・ガールについては、これも2022でやってるんですけど、最初がブラスのロングトーンと委員長のシャウトで始まるのでBPMガン無視でぶち込めるというですね。 そして問答無用で178にできるのでそのまま、同じ178であるStellar Stellarに繋げると。 Stellar Stellarは曲の選出順でいうとだいぶ後のほうに決めたんですが、結果良い終わり方になったかなと思います。
といった感じで。
27時からということでさすがに宿へ戻ったかたも多かったですが、それでも会場にいてくれた皆さんにはとても盛り上がっていただけてよかったです。
会場のCLUB Lounge CROWN、めちゃくちゃ音良かったです。
頭上左右のスピーカーが3発ラインアレイだった
ともあれ、楽しかった!
↓来てくれたAndiが作ってくれたダイジェスト。36秒くらいに映ってる
RubyMusicMixin was so much fun! Rubyists know how to party! #rubykaigi #rubymusicmixin pic.twitter.com/OLXxsNHGoI
— Andi / アンディ@RubyKaigi (@largo) 2024年5月21日
はい。
ヴイアラが4/14をもって発表会から1周年を迎えたということで。めでたい。おめでとうございます。
書くのに時間がかかり過ぎてもう5/30なので1周年からも更に1ヶ月半経ってしまっていますが、
ともあれ、この記事は、ヴイアラの1年間が僕にとってどのようなものだったのかを振り返ってみようという記事です。
4~6月
この頃はあくまで「アイマスの3.0VSIONの展開の先鋒として注目している」という感じで、それほど熱心には見ていなかったですね。
発表会当日の言及がこんな感じ。
ヴィアライブって読んでたけど #ヴイアライブ なのか
— フサギコ (@fusagiko) 2023年4月14日
ハッシュタグが変わる前だし、イが大文字なのには気付いてるけど後ろのヴをまだ間違ってるし、色々と味わい深い図。
全員が晴れて最終関門突破となればそれはもちろん歓喜の味だし、
残念ながらそうでなかったときもまた物語としては味がある
もちろん、歓喜の味を噛みしめられればいいなとは思っている#ヴイアライブ— フサギコ (@fusagiko) 2023年4月14日
これが全員デビューという最善の形で達成されたのは本当に良かった。
現実とフィクションがないまぜになったこのPROJECT IM@S 3.0 VISIONという世界で、どのような経緯、物語を紡ぎながらどのような結末を迎えるか、
非常に興味深く面白い企画だと思うのでぜひ頑張ってほしい#ヴイアライブ— フサギコ (@fusagiko) 2023年4月14日
ぜひ頑張ってほしいじゃないぞ。 10ヶ月後には他ならぬお前が頑張ってるんだぞ。
僕個人の第一印象では上水流宇宙さんが目を惹きました
(結局青なんだなぁ#ヴイアライブ— フサギコ (@fusagiko) 2023年4月14日
当初の印象とはちょっと違う方向に転がっていきはしたものの、これ自体は変わらなかった。
このころは既に書いた通りそれほど熱心という感じではなく、各初配信とかはコメントせずに流し見だった気がするし、公式レッスンも見てなかったはずで。
明確に見た記憶が残っているのって、初配信を除いたら愛夏の腹筋謝罪会見くらいかもしれない。
実は僕が宇宙のメンバーシップ入ったのって初めてのメン限配信(2023/6/20)の前日なのだけれど、この時もどちらかといえば「あまり熱心に見てるわけじゃないけど、初回を見る機会があるのに見逃すのも…」と思って登録していた記憶があります。
まあこのころすでに熱心だったら自分の傾向から考えるとメンバーシップ始まった瞬間に入ってるはず。
その初回のメン限が存外に楽しかったという感想はとても良く覚えているので、それで宇宙の気になり度がまた一段上がったのでしょう。
7~8月
7月度レッスンは公式chでやっていたものは見たけど、各候補生のchでやっていたどの曲を歌うかを決める配信までは見ていなかったのでまだそれほどには熱心にはなっていなかったはず…
の割に7/9のメン限配信で、第1回四半期評価*1で書いたメッセージを読まれてびっくりしてる。チョロいな俺。
【アイマス縛り歌枠】最後まで盛り上がっていきますよ!!【#ヴイアラ歌枠リレー 上水流宇宙】 https://t.co/TSNgG8SOTL @YouTubeより
聴いてる— フサギコ (@fusagiko) 2023年7月26日
アイマス歌枠は見てる。
このころには歌声の高音成分の伸びが魅力的だなあとは思っていた記憶がある。
渡辺量先生の曲って技術的に上手に歌うより、まっすぐ素直に歌ったほうが合う曲が多いと思うのだけれど、 その中でもTwilight Skyという曲はその歌詞も相まって特にその色が強いと思っていて、宇宙は良い選択をしたなと今でも思います。
7月下旬はミリact-2やシャニの我儘なままで土日が埋まっている隙間を縫ってヴイアラを見ていたので、その反動で8月はちょっと見る頻度が減っていた…
ような錯覚がしたけどonly upと漢字でGOって8/5か。全然リアルタイムで見てたわ。
9月
9月。
いろいろありましたね、9月。
まずはAC6。 僕が初めてまともに遊んだアーマードコアはAC4*2、そこからACVDまでやっていて、AC6でまさに墓場から蘇ってきたタイミングだったので自分の中ではかなりアツかったわけですが、まさか宇宙がやるとは思わず。
バルテウスまでで一段落になっているので気が向いたら続きもやってほしいところ。
次に宇宙の誕生祭。 愛夏のときは家で見ていたので初めてnamco TOKYO現地に行ったわけなのだが、楽しかったですね。
同接1700人条件はなかなかもう一度は勘弁していただきたいところだけれどもw
そして何より9月度レッスン。
9/10の自己分析配信とか、デレSOLの日曜の朝に名古屋のホテルで見るというだいぶハードスケジュールだったにも関わらず見ていたので、この時点で既にかなり入れ込みつつあったことがわかります。
そこから9/17の1on1(初参加)、9/25の9月度レッスン後編。
ここまで来るともうすっかりドはまりしてましたね。
それこそ後編の配信直前にこんなクソ長文章を書いていたり。
後編の宇宙の発表の直後、立派なクソやば入れ込みオタク*3の図。
お帰り、お疲れさま。
— フサギコ (@fusagiko) 2023年9月25日
上水流宇宙の"プロデュース"として何をしたのか
9月の時点でもうドはまりしていたのは書いた通りであって、10月以降についても同様の形式で書くと「ほぼ全部見た」しかなくなるので、
ここからはちょっと切り口を変えて、ヴイアラのファンコミュニティ外にも見える形として何をしたのかについて。
上水流宇宙discordを始めとしたヴイアラdiscordへの参加
いきなり外に見えないじゃん、というツッコミを受けそうですが、これより後に全部効いてるので前置きとして。
上水流宇宙discordの主宰であるつきゆびくんはファミエリくんを通じてヴイアラ以前から名前をお互いに認識している程度の知り合いだったので、上水流宇宙discordの存在は設立当初より知っていたんですが、実際に参加したのは9/19。
アイラブ歌合戦でのヴイアラのぼり企画に出資するのを決めたときでした。
アイラブ歌合戦でのヴイアラのぼり企画の後方支援 という名のそそのかし
これ。
自分でやるかどうか、と思っていた矢先につきゆびくんがやると言い始めたので、分散して両倒れになったら元も子もないし、後方支援*4に回るかと。
何か記念品的なものが作れたら、という話になっていたので、
- 月並みだけどミニのぼりという手はあるよ、と提案
- 適当にミニのぼりの受注生産をしている業者をリストアップ
- 業者の価格表をもとに、 全体製造数*5とその製造数のときの製造単価から出る総費用と、
ミニのぼりが欲しい人の人数*頒布単価から出る総収入を比較して、
欲しい人が何人でいくらにして何個作ったときに収支がどうなるかを算出するスプレッドシートを雑に組んで提示 - 出資者が何人で、欲しいと言ってる人が何%くらいなので最終的に何人から何人の間くらいになりそうか、という概算のやりかた、感覚
- アイラブ歌合戦当日現地での渡し方法の雑な立案
- 出資者名の名前を書くときにどれくらいの面積が必要になりそうかの概算
- あとは万が一赤字になったときに、どこまでならその赤字分を自分で出せると思えるかだよ、という踏ん切りの付け方の伝授
という名のそそのかし
あたりをしていました。
ミニのぼりの実物がこれ。
SサイズとMサイズがあり、一定数を境にSサイズよりMサイズのほうが製造単価が安くなるので、欲しい人数の見積もり次第でSサイズとMサイズのどちらにするべきか、みたいな判断のしどころがあり、最終的にはMサイズになった。
イラストの依頼や発注データの制作や実際のミニのぼり渡しなどの実務は全部つきゆびくんがやっていたので、
僕は提案立案概算みたいな頭脳労働…と言えば聞こえはいいけど事実上のそそのかししかしていません!
と思っていたらあれよあれよとのぼり企画が増えて最終的に9本になり、そのうちのいくつかは僕が提案した内容を流用したのか同様の仕様のミニのぼりを頒布していたりで、思ったより影響を与えていたのかもしれない。
Twitterでの活動の活発さを上げ、ヴイアラに言及しまくった
ヴイアラの認知度を上げていくにあたって、あれだけイーロンマスクが横暴を働いてアクティブユーザが減ろうとも、インターネットコミュニティとしては未だにTwitterが一定の影響力を持ち続けているのは変わっておらず*6。
宇宙を始めとした各アイドルの投稿をいいねしたり、RTしたりといった、アカウントとしての活発さをかなり上げました。
あとアクスタを入れた写真を撮る、みたいな行動はヴイアラで初めてしました。
どころかヴイアラで初めてアクスタ買いました。
大阪城ホールだよ…宇宙… #ヴイアラ #宇宙星人 pic.twitter.com/htTRKWRKqE
— フサギコ (@fusagiko) 2024年3月2日
結果として、交友関係のなかで「ギコさん最近かなりヴイアラにハマってるよね」という共通認識が得られるに至り、後述のヴイアラのチラシ配布とかでも結構効いたかなと思っています。
ブログで記事を書いた
最近ヴイアライヴが面白い、あるいはヴイアライヴは今までのアイマスと比べてどのような新しい体験を我々に与えてくれるか #ヴイアラ - このIP網の片隅で
今こそ、ヴイアライヴを遊ぼう #ヴイアラ - このIP網の片隅で
第三回 #ヴイアラ 1on1イベントレポート #上水流宇宙 編 - このIP網の片隅で
第三回 #ヴイアラ 1on1イベントレポート #灯里愛夏 編 - このIP網の片隅で
今までまともに絵を描いたことのなかった人間が #ヴイアラ の配信ライブに #上水流宇宙 のデジタルのぼりを出すに至った話 - このIP網の片隅で
今からでも間に合う?速習?ヴイアライヴ - このIP網の片隅で
ヴイアライヴ1on1 2024年5月開催回 #上水流宇宙 SSS+参加レポート - このIP網の片隅で
けっこう、いやかなり書きましたね。
このブログの記事を見てもわかっていただけると思うんですけど、僕かなり理路整然としたクソ長文章を書きたくなりがちなので、とりとめがなくてもいいから文章を継続的に出力するのってかなり苦手で、それでこの本数が出てるというのはかなりハマっていることの証左だなぁ、と。
ヴイアラの有志チラシ配布をした
ヴイアラの配信ライブだったTHE LAST STATEMENT(以降TLS)のチケット販売期間に開催された大きなアイマスライブがミリ10th act-4とシャニ6th大阪だったので、そこに向けてヴィータさんが言い出しっぺとなって上水流宇宙discordの人々で文章を練ったりしたチラシが制作されたので、これの配布の実働部隊として知り合い伝いに方々で配布したり押し付け渡したりしました。
ミリオン10th Act-4、お疲れ様でした!#ヴイアラ 候補生3名が歌唱しているミリオンライブ楽曲を紹介するチラシを有志で作成し、Kアリーナにて名刺交換とあわせてお渡しさせていただきました
いつかミリオンスターズの皆さんと同じステージに立てる時が来ると信じて…!#ml_10th_act4 pic.twitter.com/xR5J5uLtP1— ヴィータ❤️🔥🈁⚡️ (@auris01) 2024年2月26日
このときに前述の通りヴイアラの存在そのものの認知と、「ギコさん最近かなりヴイアラにハマってるよね」という共通認識が得られていたのはけっこう大きかったなと思います。
この頃にはアイマス名刺*7にも上水流宇宙の名前を載せていたので、アイマスライブで隣の席になった人に挨拶して名刺を渡したときにヴイアラだ、と反応してくださったかたにじゃあぜひこちらも、とチラシを渡すきっかけにできたりもしました。
最終審査での投票のお願い回り
これもまあかなり草の根というか、地道にやりましたね。
前述の共通認識が得られていたのでアイマスによる交友関係の人たちの間では「投票していただけましたか?」と聞いたときには既に投票してもらえていたことがほとんどでとてもありがたかったです。
アイマスではない関係の方面ではいくつか余地があったので、お願いしてまわったりしました。 会社のSlackのアイマス雑談チャンネルでお願いをしたり、ブループロトコルのためにバンナムIDに登録した会社の先輩に「バンナムIDあるなら投票できますよね!?」とお願いしたり。
そういった活動の結果として全員が達成率600%を超えられて本当に良かった。
ヴイアラの直接のファンコミュニティだけでは達成できたかというと正直できなかっただろうと思うので…
上水流宇宙をどのように"プロデュース"しようとしていたのか
といったような感じで対外的に見える行動をしていたわけですが、今度は対外的なものではなく、僕が宇宙に対してどうなってほしいと願っていたか、どう働きかけたか、という切り口。
といってもそんなに難しい話ではなく。
まず前提として、僕はアイマス世界におけるアイドルという職業は自己表現のためにするものだと思っています。
したがって、あらゆる活動、パフォーマンスを見るとき、僕はそれらの活動に「その人の感性、あるいはその人らしさ」がにじみ出ることを期待して見ています。
ただし、誤解のないように補足しますが、これは「その人の感性、あるいはその人らしさ」をその人自身が明文化して説明できる状態を要求しているわけではありません。
なぜならば、その人らしさ、個性、感性といったものは、たった一度のパフォーマンスだけで読み取れるものではなく、時期や状況、出演するイベントのコンセプト、パフォーマンスできる時間の長さ、イベントの観客の客層といった制約のなかで考え抜いて決めた、趣向が異なる数多のパフォーマンスが積み上がった先、それらを振り返って俯瞰したときにやっと浮かび上がるものだと思っているからです。
したがって、僕が単発のパフォーマンスを見るときには、与えられた制約と自分がやりたいことを鑑みて、イベント上求められている役割は果たしつつ、自分がやりたいことをいかに組み込んでパフォーマンスを組み上げ、構築したのか、どのような意図、理由がそれに込められたのか、といったような部分を主に気にしています*8。
これまた誤解のないように補足しますが、何もそうなった経緯を理路整然と説明しろと言っているわけではなく、単に「この曲を歌ったのは私が好きだから!」だけでもよいのです。
とにかく、僕は与えられた制約の範囲内で行うと決めた表現の原点が内発的であることだけを求めます。なぜならばパフォーマンスは自己表現だと思っているので。
さて長い前置きから戻って宇宙についての話になりますが、宇宙は当初よりインターネット老人会、オタクといったようなキーワードが出ていたことから、好きな物を好きと思う感性は能動的、内発的なのだろうと思われつつも、活動始めたてで緊張しているからかあるいはそれ以外の要因からか、好きな物を好きと自信をもった主張はあまり強く出てきていないなぁ、と思っていました。
9月上中旬の時点ではパフォーマンスに対して意図をどうやって込めればいいのかわからないのかと思っていたんですが、9月度レッスン後編を見て、そのあと少し考えた結果どうやらそうではないらしい、意図を込める方法がわからないのではなく、周囲からの見られ方を気にするあまり自分の好きを主張してよいと思えていなさそうだ、との分析に至り[*9](#f-5e8fe925 "その辺はなんというか、宇宙が賢くて手間のかからない"良い子"と周囲から見られていただとか、ヴイアラとして活動を始める前に所属していたグループでの育成方針の話が大きく影響していそうだな、などと思いつつ")。
そこからはもうひたすら、褒めて自信を付ける方向というか、他の誰でもない、まさに宇宙さん、あなたが気になっているのだから、あなたのその内発的な"好き"を素直に、ストレートに出してくださいと、より宇宙に伝わりそうな表現に直しながら言い続け。
まあその辺りの一端としては2023年12月の第3回1on1のレポ読んでもらったらいいと思いますが。
それが結果として、TLS前日の決起会配信で宇宙へのメッセージが読まれ、当日のあのパフォーマンスになり。
まあ、デビューという結果を勝ち取ったわけです。
あれ、第1回四半期評価で書いたメッセージと、TLS前日の決起会配信でのメッセージが両方読まれてるってもしかして実は俺、宇宙に結構大きな影響を与えてるのでは?
と自惚れを覚えそうになってしまう。
僕にとってのヴイアラ
というわけでこの1年間を改めて振り返ってみると、ヴイアラのティザーPVで見た「視聴者全員プロデューサー」という文字列は嘘じゃなかったな、と思います。
自分がいて、宇宙、愛夏、レトラの3人がいて、自分と同様にヴイアラを好きなコミュニティがあって、勝股さんをはじめとした運営の皆さんがいて。
運営の皆さんもおおまかなルールを決めこそしていても、全てをコントロールできるわけではなく、3人や自分を含めたコミュニティの動きに応じて柔軟にルールを変えたり。
それはさながらTRPGのGMのように。
というかやっぱり、まさにTRPGだったんですよね、ヴイアラは。
予め書かれたシナリオを選択肢の選択によって分岐していくコンピューターゲームではなく、
大まかな枠組みとしてのルール、シナリオの方向性は存在していつつも、GMである運営と、
候補生3人と、僕を含めたコミュニティというそれぞれ違った立場のプレイヤー間の有形無形のやりとりによって行われる、
選択肢があらかじめ用意されていない、一見するとVTuberという外見を纏った、最も自由で、最も難しいアイマス。
ヴイアラを知っている幸せ者である我々が真に攻略すべき対象は3人でも、運営ですらなく。
今はまだヴイアラを知らないが、これからヴイアラを知る幸せ者*10だった、という。
一方でVTuberという側面から見ると、今活動しているVTuberの方々は、本人の意向とやる気に活動内容が過度に依存しがちな面があると思っていて、
ヴイアラはそこに対して1年間のレッスンと集大成であるTLS、そしてデビュー権を獲得できるか否かというある種のメインストーリーともいえる大きな流れを与え、
最終的に876プロ所属という形でアイマスの世界に組み込んだのは巧みだったなぁ、と思います。
このような、「VTuberにメインストーリーを与えようとする試み」に前例があったかどうか、僕はそれを判断できるほど詳しくありませんが、
レッスンの内容や投票のルールなど細かい部分は改修の余地があるにせよ、本人たちに過度に依存せずに思い出エピソードを作る試みとしては
今振り返ると割と成功していたのではないかと思うので、毎月という頻度を続けるのは難しいにしても、また何らかの形で続きがあるといいなぁ、と思っています。
総じて、とても得難い経験をした1年間だったなと思いました。楽しかった!
引き続き、2年目*11もよろしくお願いします!
はい。
この記事は2024年5月4日(土)に開催されたヴイアラの1on1イベントにおいて上水流宇宙と話した際の記憶の書き起こしです。SSS+なので時間は6分です。
イベント参加規約として録音録画が禁止されているため、記憶から書き起こしている関係で細かい言い回しなどは大いに異なる可能性があります。
1on1
宇「フサギコPさん、お疲れ様ですー!」
フ「はーい、お疲れ様ですー」
宇「上水流宇宙です、よろしくお願いしますー」
フ「今回もよろしくお願いしますー」
フ「まずは、月並みな感じになってしまうんですが、TLSお疲れさまでした、そしてデビュー決定おめでとうございます」
宇「ありがとうございますー!」
フ「いやー、気が気じゃなかったですよ正直w」
宇「ほんとですかー!まあそうですよねー」
フ「ヴイアラP大人数で集まって見るかという話もあったんですけど、結果が本当に読めなかったので、」
フ「ヴイアラ以前から6~7年付き合いのある愛夏P*1とカラオケの個室を取って二人で見てました。」
宇「すごーい」
フ「なんにせよ、よかった、本当に良かったです」
フ「ここからは短期決戦じゃなくて、継続的な活動を見据えていけるな、って」
宇「まあそうですよねー、ホント、ありがとうございます」
フ「それでですね、TLS自体の話をしたいかなと思うんですけれど」
フ「全体的には、楽しかったです!」
宇「お、よかったよかったー」
フ「序盤緊張でちょっと声うわずってるな、とかはありましたけどその辺の反省は宇宙さんもうしっかりやってると思うので置いといて、」
フ「セットリスト、特にソロ曲の選曲良かったです」
宇「そうですねー、それぞれのソロ曲の選曲は強かったですねー」
フ「以前の1on1で、イベントのコンセプトは満たしつつも、その中でいかにして自分のやりたいことを表現するか、みたいな話をしたと思うんですけれども」
宇「はいはいはい」
フ「Voが9月のリベンジとしての眠り姫、Daがイノタクさんの曲大好きだからホテムンというのはもう直球で、納得だったんですけれど」
フ「Viのシャイノグラフィがね、ちょっと予想外というか、そうきたか!という感じで。」
宇「あっはっは! いったい何だ?ってなりますよね」
フ「それで、後ろの背景映像を見て、そういうことか!って。」
フ「えーっと、こういった、パフォーマンスをしている人たちの意図というか、どうしたいという意志みたいなのを読み取れる瞬間というのが僕めちゃくちゃ大好きで。」
宇「わかります!」
フ「そういうのを、僕は勝手に"味がする"って表現してるんですけど」
宇「あっはっはー! 味した、シャイノグラフィに」
フ「めちゃくちゃ味しましたよ」
フ「シャイノグラフィって1番Aメロが『1st page 鏡をのぞいても 自分色なんて自分じゃ見えない』から始まるじゃないですか」
フ「それが宇宙さんの絵を描くタイムラプスの映像と相まって、めちゃくちゃ味がしたんですよ」
フ「単に鏡で自分自身を見ても自分らしさってよくわからない、って言ってる一方で、」
フ「絵を描くという行為って、自分の頭の中にぼんやりとしかまだないものを、」
フ「下書きからの各種段階を通してこの世に削り出していくものじゃないですか」
宇「はいはい」
フ「っていうのをこの間デジタルのぼりで初めて絵を描いたときに体感したんですよ」
宇「あー、なるほどね?」
フ「それが宇宙さんをはじめとした表現者の人たちがずっと向き合うことになる自分らしさの追求という永遠のテーマを表現するにあたって、」
フ「シャイノグラフィが元々持っている、RGBの光の三原色を使って空をキャンバスにして自分たちらしさを表現していこうというメッセージ性に、」
フ「宇宙さんの趣味、特技であるイラストの、それもイラストをこの世に出現させる工程を見せるタイムラプスという技法を加えることによって、」
フ「宇宙さんがこの曲を選んだ理由が読み取れる、宇宙さんらしさが上乗せされたパフォーマンスになっていて…めちゃくちゃ味がしたんですよ」
宇「ありがとうございますー」
宇「そうなんですよね、けっこう文脈詰まってる あっはっは!」
宇「実はね!」
フ「僕こういう、誰が、どういった状況で、みたいなのも含めた、どうしてこの曲を選んで、どうしてこういう演出にしたのか、みたいな意図を深読みするのがめちゃくちゃ大好きなオタクなので」
宇「あー、なるほどね」
宇「それをガッチリと見つけた感じですか」
フ「いちばん、いちばんよかったですね」
宇「あぇー、ありがとうございますー」
宇「実はね、私あの曲がけっこう歌が上手く歌えていなくて、どちらかというとダンスに力を入れていたみたいなのもあって大丈夫かなー、って思っていたんですけれど」
宇「そういうふうに宇宙らしさがすごいでてたって言っていただけて、褒めてもらえることが多くて、しかもそんなに文脈を、味を感じていただけてよかったです」
宇「ありがとうございます」
フ「あとはTLSの直前に今まで一度も送れていなかったお手紙を、送ったりしたんですけれど」
フ「普段どうしてもこう、理路整然と話したくなってしまうので、内容を整理しきれていないお手紙を出すの結構プレッシャーがあったりするんですけれど」
宇「あいや、全然ー」
宇「でも文字にしたほうが整理されたりしますから、ぜひ、気が向いたらでいいんですけれど、お手紙もお待ちしてますし、」
宇「これからも引き続き応援してくれたら、2年目もどうぞよろしくお願いします!」
フ「はい、よろしくお願いします。頑張ってください」
宇「ありがとうございますー!」
宇「それでは最後になるんですけれども、いつも通り、めておつー、散!で締めたいなと思います」
フ「はいー」
宇「めておつー、」
宇・フ「散!!!」
感想
6分をほとんどシャイノグラフィの話に使ってしまいましたが、後悔はしてない。
3月開催回のレポートより先にこっちが先に書きあがってしまいましたが、3月開催回のほうもそう遠くないうちに…w
*1:ファミエリくん