日本人男性を大量に安楽死させる案 (original) (raw)
前回の記事の続きです。
「挑発する少女小説」(斎藤美奈子著、河出新書)はミサンドリー(男性嫌悪)に満ちた本でした。理性が飛んでいるとしか思えないほど、ミサンドリーあるいは結婚嫌悪が強いです。特に「若草物語」の章はひどいです。
若草物語は4人姉妹の物語です。主人公の「男の子でなかったのがくやしくてたまらない」次女ジョーは、長女メグが結婚するとき、異常なほどの嫌悪感を表出します。「メグはあの人(結婚相手)に夢中になって、私(ジョー)なんか何もおもしろいことがなくなる」とジョーは私憤を爆発させますが、著者はこの私憤を正当なものとみなして、「そうだ、そうだ、もっと言ってやれ」と囃し立てています。「(ジョーにとって)最愛の姉が奪われる、という恐怖もあったでしょう。メグが恋愛なんかにウツツを抜かしていること自体が許せなかった。それもあり得る。しかし、より本質的には女を束縛する結婚制度、ひいては異性愛至上主義に対する無意識の抗議ではなかったでしょうか」と著者は書いて、ジョーへの異常に強い共感を示しています。
「若草物語」には序盤から、ローリーというジョーと同年代の少年が出てきます。著者も認めているように、「いつかこの2人はくっつくんじゃないかしら」「くっついてほしい」と読者は考えます。しかし、「そんなのはくだらないラブロマンスに毒されている証拠」と著者は一蹴しています。「子どもの頃は誰でも『男の子になりたい』っていうのよ。だけど年頃になったらみんな恋に目覚めて、私の大切な人はこんな近くにいたんだわ(ハートマーク)、とかいって結婚するのよ。そんなありふれた言葉を私たちはイヤッというほど聞かされてきました」と、著者は自分以外の女性も同じだと考えているようです。
「若草物語」の続編で、ジョーはローリーの求婚を拒絶し、傷心のローリーは四女エイミーと結婚します。さらなる続編で、ジョーも20才年上の哲学教師と結婚します。著者はジョーの結婚が気に入らないらしく、「ジョーの結婚は読者の要望に応えた結果で、作者にとっては妥協の産物だったともいわれています」とわざわざ書いています。
著者は自称フェミニストですが、私にはミサンドリーにしか思えません。残念ながら、私が購読している朝日新聞は、この斎藤美奈子が大好きです。「好書好日」と「旅する文学」と2つもの連載記事を書かせるだけでなく、ほかの記事にも頻出し、日本の若者女性たちに結婚しないよう全力で奨励しています。
少子化が最大の政治・経済・社会問題である現代日本で、これは社会犯罪でしょう。斎藤美奈子と朝日新聞は、日本人を絶滅させたくて仕方ないようです。
もし若い女性が結婚せず、恋愛もせず、セックスもしないことが社会的に許されるなら、許された人数分だけ、男性を安楽死させてください。少なくとも私は、女性と結婚できず、恋愛もできず、セックスもできないのなら、そもそも生まれてきたくなかった多くの男性の一人です。それ以外の生きがいなど、私にはありません。現在も私は「家庭10で仕事0」といろんな人に本音で言っています。結婚適齢期まで生きてから安楽死させるのはかわいそうなので、男として生まれた直後に安楽死させる方がいいでしょう。
上の本で、最も腹立たしい言葉は「男だったら、こんな思いはせずにすんだ」です。斎藤文一という宇宙物理学者の父のおかげで、恐ろしく恵まれた人生を歩んだ女がこんな言葉を使う正当性があるのでしょうか。上記の本の内容を男女逆転させれば、いかに女性にとって失礼になるか、斎藤美奈子は少しでも考えたことがあるのでしょうか。斎藤美奈子に何十回もミサンドリーな意見表明をさせて、腹が立たない朝日新聞の男性記者はどれほど恵まれた恋愛経験をしているのでしょうか。誰か、本当に調べてください。