【オーストラリア】ブリスベン市立植物園~ブリスベン博物館へ朝の散策 (original) (raw)

2024年(令和6年)8月12日(月)

夏休みはオランダ、ベルギーへ再訪しようと計画していたのですが、1ヶ月前にシドニー往復の特典航空券が取れてしまいました。せっかくなので、キャンセル料を支払い急遽オーストラリアに行先変更。前回はMt.Coot-thaのふもとにあるブリスベン植物園と市庁舎の時計台無料ツアーに行った話を書いています。

fuwari-x.hatenablog.com

最終日、ブリスベン空港からシドニー空港へのフライトは16:05発。昼過ぎまで時間があるのでCity Botanic Gardensへ行くことにしました。

ブリスベン川でクルーズ中に見かけたこの植物園は、川沿いに広い敷地を持っています。ホテルから徒歩7-8分です。

高層ビル群のエリアに隣接した植物園は、市民にとっても憩いの場所。東京の都心部に緑を残しているのは、関東大震災での火災で延焼を食い止めたことから、都市計画に公園を加える重要なポイントとなったと読んだことがありますが、オーストラリアはどこの街へ行っても緑を大切にするお国柄だなと思います。

これもまたボトルツリーのお仲間でしょうか。南国テイストのずんぐりとした幹は愛嬌があります。

驚いたのはこちらの木。実が見えるでしょうか。

ほら、この大きさ!!!こんなのが上から落ちてきたら危ないよ~ その名もAfrican sausage tree。なるほど~

落ちているのを踏んでみると硬かったです。アフリカではゾウ、キリン、サイ、カバなどの餌になるんだって。ビールに似たアルコール飲料になるほか、下剤としても利用されているそうです。

Jemmy Morrill & The Brolgasのブロンズ像。1846年グレートバリアリーフで難破した船で唯一の生存者であったジェミーは、その後17年間アボリジニとともに暮らした白人でした。彼の存在は、入植者とアボリジニの人々との関係改善において重要な役割を果たしたそうです。

一方、両側に立つ鳥はBrokga(ブロルガ)という名前で、ネイティブの仲間として知られています。たぶん、実物はこの鳥じゃないかと思うのだけど。

こっちのほうがわかりやすいかな。右のほうに留まっています。

彼らはこんなに高い場所に営巣しています。

そのほか竹林の上にもかなり多くの巣があるようでした。むしろ竹林のほうが人気で、枝を咥えたブロルガらしき鳥を何度も見かけました。

鳥は全体的に大型。オーストラリアイシチドリも見ました。

ここにもあれこれいますが、左に見える黒い鳥は私のすぐ横も歩いていました。

それがこれ。ネッタイバン(熱帯鷭)という名前で、人の笑い声に似た鳴き声だそうです。

これは1974年に起きた大洪水の水深を示したもので、中央下の小さなプレートは2011年洪水時のものです。1860年代に開園して以来、幾度も洪水で植物が流されていったので、ブリスベン市は1976年Mt.Coot-thaにBotanic Gardensを作りました。それで区別のためにこちらにはCityとつけられたのです。

いかにも熱帯雨林ゾーンへ入っていきます。

実をつけた木がいくつかありました。

胡椒っぽいと思って調べたのですが、ハワイでフラダンスのスカートにも使われるセンネンボクティと言われるものらしい。実ではなく、葉や地下茎を食べるんだって。

これもまたビビッドな赤。**アンスリウム**の1種らしい。観葉植物として育てている人がいるかも。

シドニーのオペラハウスに隣接する**ロイヤル植物園でも見た**ような大きな木は、いかにもオーストラリアっぽい。

あれこれ設営されているのは、8月末から10月中旬まで開催される**Lightscape-Brisbane festivalの準備中で、それは美しいライトアップのイベントのようでした。Sony Music Entertainmentの企画だって。ただし、入場料は40AUD**もするようだけど。

ブリスベン川の見える場所までやってきました。対岸の絶壁はカンガルー・ポイントと呼ばれる場所です。カンガルーがいるわけじゃなくて単に地区名。高さ約20mの切り立った崖が連なっていて、ロッククライミングができるツアーもあるらしい。

そろそろ戻ることにしましょう。あれれ、実がたわわに生っている。

Elephant apple(ビワモドキ)と書いてありました。食べられるけどめちゃ酸っぱいらしい。

そして最後に遭遇したのがこちら。びっくりしたよ~ Australian Water Dragon。確かに水辺にいました。これで全長50cmぐらいでしたが、オスは1mぐらいになるそうです。足もめちゃ速いんだって。鳥だけでなく、爬虫類のサイズもビッグ。こういうのが日常の生活圏内にいるのはやっぱり怖いわ~ でも、ブリスベン市立植物園は都会のオアシスとしてとても気持ちのいい場所でした。中心部から近いので是非。

ホテルで少し休憩したあとチェックアウトして、市庁舎へ行きました。時計台ツアーも再予約してあるのですが、同じ階に無料で入れる博物館があるので見学してみました。一定期間毎の企画展を開催しているようで、このときは植物がテーマのアートでした。例えばこれは、Ashlee Becksによる花の油彩。ナイフで塗り付ける手法で描いています。

Sarah Raynerは散歩中に集めた植物を分解して観察し、丁寧に彫刻として再現していました。

Milomirka Radovicの作品は、かぎ針編みでの制作でした。ちゃんと何の花かわかるのだから、その技術は相当なもの。

Ashlee Becksの作品はフロアに800個以上の磁器を並べられたもので、実物は圧巻の出来でした。ジャスミンをイメージして作られていています。

売店もなかなか魅力的です。これもまた企画展ごとに違うものが売られているのかもしれません。

あと30分ほど待てば時計台ツアーに参加できたのですが、そろそろ時間をつぶすのにも飽きてきたのでキャンセルして空港へ向かうことにしました。