見られなくなった風景 (original) (raw)

近畿地方は昨日梅雨に入ったようだ。5時過ぎに目覚めた時、今朝はどんな空模様だろうかと思い遮光カーテンを開ける。梅雨入りということで、どんよりした曇り空を想像していたが、朝焼けの空が広がっていた。

この時期、眼下の琵琶湖に稚鮎捕りの漁船が遊弋しているのをよく見掛けたが、いつの頃からかその姿を見ていないのだ。私のファイルには2017-6-12の日付を最後にしてその後のショットは無い。船の先端に独特の網の仕掛けを付けた漁船は湖面に群がるアユを探して遊弋し、見つけると全速で追いかけ網の仕掛けを下ろして稚鮎をすくい上げる。

多い時には6~7隻の稚鮎捕りの漁船を見掛けたこともあった。それが今では全く見掛けないのだ。今年3月中旬に「アユ大不漁 平均の3%未満。昨夏の猛暑で産卵数激減、その影響か」と報じられたこともあった。その状況が現在も続いているのだろう。ガソリン代にもならんから漁に出る人はいないわな、こんなふうにも言われているのだ。

朝焼けに染まった眼下の琵琶湖で操業する船とそれにまとわりつく鳥の様子を撮ったこともある。「孤舟」と名付けて仲間たちとの写真展に出品した作品(真っ赤な湖面と漁り船)も持っている。しかし今は、稚鮎捕りの漁船も鳥を引き連れた漁船の姿も見られなくなっているのだ。

いつになったらこんな光景を見られるようになるのだろうか。

ティム・インゴルドのエッセイ集「応答、しつづけよ」を読み進める間合いの気分転換にと、海野和男さんの写真集「蝶の道 Butterflie]を借りてきた。

広角レンズ・8mmなどで撮った写真がお気に入りなのだ。

老爺も10-70mm広角ズームや15mm魚眼レンズを持ち出してトンボや蝶を追いかけていたこともある。もう随分昔だが。外付けのHDDに放り込んであるこの時のファイルを探してみなくては。

竹筒トラップに今日もヤツは来ていた。

casio EX-10に全焦点マクロという機能があることを思い出し、コヤツを撮る時に使ってみたが(上のショット)想像していたほどの出来栄えではなかった。

本日まずまずの一日だった。