「キリエのうた」 (original) (raw)
昨日、家事の合間に近所のシネコンに行きました。
↓観たのは「キリエのうた」です。
(C)2023 Kyrie Film Band
「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」の監督・岩井俊二&音楽・
小林武史による音楽映画。
石巻、大阪、帯広、東京を舞台に、歌うことでしか“声”を出せない住所不定
の路上ミュージシャン・キリエ、行方のわからなくなった婚約者を捜す青年・
夏彦、傷ついた人々に寄り添う小学校教師・フミ、過去と名前を捨ててキリ
エのマネージャーとなる謎めいた女性・イッコら、降りかかる苦難に翻弄さ
れながら出逢いと別れを繰り返す、男女4人の13年間にわたる愛の物語を、
切なくもドラマティックに描き出す。
2023年6月に解散した、人気グループ「BiSH」のメンバーとして活躍して
きた、アイナ・ジ・エンドがキリエ役で映画初主演を果たし、主題歌「キリ
エ・憐れみの讃歌」を歌唱するほか、劇中曲として6曲を制作。
「SixTONES」の松村北斗が夏彦、「リップヴァンウィンクルの花嫁」の黒
木華がフミ、「ラストレター」の広瀬すずがイッコを演じる。
(映画.comHPより)
主人公のキリエを演じたアイナ・ジ・エンド。
岩井俊二監督作「スワロウテイル」で主題歌を歌ったchara(チャラ)を
彷彿させる声でした。
かすれ具合がよく似てた。
でも、最初の歌うシーンでは「がなる」(怒鳴る)ように歌うから、ちょっと
耳障りだった。
おまけに路上ライブでのマイクの音声が大き過ぎたり、ハウリングをおこした
り…でね。
ストーリーが進むにつれ、歌は上手くなっていきましたが。
回想シーンで「異邦人」「さよなら」など、懐かしい歌がたくさん流れました。
映画は2010年夏~2023年までを描いてます。
軸になってるのは2010年、2011年、2018年、2023年です。
過去の回想シーンと現在を交差させながら物語は進んで行きます。
なぜ、キリエは歌うときは声が出るのに、発話するときは声が出なくなったの
か?
なぜキリエと名乗るようになったのか?
夏彦とキリエの関係は?
丁寧に過去を描き、謎を紐解いてくれます。
上映時間178分という長尺を感じさせないのは、さすが岩井監督。
岩井ワールド全開…って感じ。
只ね、やっぱり主人公を演じたアイナ・ジ・エンドさんは、ちょっとイメージ
に合わなかったかな?
オーディションをして、新人を抜擢することは考えなかったのかな?
いえね、映画自体は良い出来だったと思うのよ。
だけど、何か物足りない…という感覚が残りました。