大阪都構想はどう考えても「論外&大損」…132名の学者からの「警告」 (original) (raw)

「大阪都構想=大阪市廃止」の大分断

いわゆる「都構想」、すなわち「大阪市廃止」と四つの特別区への「分割」についての住民投票まで残すところあと数日となった。

世論調査によれば、今から1ヵ月半前の9月上旬では、「賛成49%反対40%」とおおよそ1割近くも賛成が反対を上回っていたのだが、10月25日の時点では、反対が43.6%で賛成の43.3%と、反対派が賛成を逆転する状況となっている。

つまり、この1ヵ月半で、かつて賛成していた人々の多くが、反対に意見を転換させていったのである。

なぜそうなるのか。この大阪都構想なるものは、「イメージだけで判断すると賛成しがちだが、中身を知ると反対になる」というものだからだ。

実際、筆者の大学で行った調査研究から、都構想の内容を的確に把握する人はその9割が反対するが、知らなければ過半数が賛成する、という結果が示されている。

筆者ツイッターより

では、一体いかなる「事実」があるのかだが、これについて今、様々な分野の132名の学者が、その都構想の「危険性」について警告を発している。

その所見は、「大阪都構想」にいかなる「危険」があるのか、つまり、都構想によって人々はどのような「損」を被るのかについての所見を、広く学術界に呼びかけた呼びかけ、提出されたものだ。

その全容は今、こちらのURL(https://satoshi-fujii.com/scholarviews2020/)にまとめられている。

お時間おありの方はぜひ、全てに目を通していただきたいところだが、ここではその内容を簡潔に解説しようと思う。