「洋服の青山」コロナ禍で大ピンチ…!大赤字で店舗の「100円ショップ化」がすすんでいる (original) (raw)
市場の縮小が止まらない
11月12日、「洋服の青山」のブランドで知られる紳士服大手・青山商事の中間決算が発表された。
「上期の売上高は671億円、純利益はマイナス75億円。コロナ禍のなかで170億円近い赤字を垂れ流した前年同期よりはだいぶ改善したものの、黒字化まではだいぶ時間がかかりそうです」(財産ネット企業調査部長の藤本誠之氏)
コロナ禍での外出自粛は、様々な業種にダメージを与えたが、スーツ業界はその最たるものだ。
'20年のスーツ市場は前年比で1000億円以上減少。リモートワークの定着により、この流れは止まりそうにない。
Photo by iStock
「青山は郊外型の大きな店舗に既製品スーツの在庫をたくさん抱えることで安売りを可能にし、百貨店や洋装店からシェアを奪って成長してきた。ところが、スーツ市場の急激な縮小が止まらない状況下では、広すぎる店舗が逆に足かせになっているのです」(藤本氏)
いわば「虫の息状態」の青山商事が、ここ1年ほどで急ピッチに進めているのが、店舗の「100円均一ショップ化」だ。