戦略や地政学の視点から国際政治や社会の動きを分析中 by masa_the_manプロフィールを見る 画像一覧 更新を通知する カレンダー < November 2024 > S M T W T F S 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 連絡先&リンク ブログ著者の紹介 著者経歴 Twitter アカウント アメリカ通信 FB スタンダード・ジャーナル2==関係者リンク== グッチーポスト オンザボード 芙蓉書房 Mackinder Forum Exploring Geopolitics RUSI IISS 戦略研究学会 クラウゼヴィッツ学会 国際地政学研究所 国際戦略コラム 軍事板常見問題==メディア== BBC FT INT The Times AP News Defense News Salon.com the Huffington Post China Post Today's Zaman The Times of India Moscow Time Daily Beast==その他== Conversations With History The Atlantic Foreign Policy TAC New Republic National Interestカテゴリ 全体 基本情報 日記 おススメの本 ニュース 横綱になる方法 戦略学の論文 北極海の地政学 ためになる情報 著者プロフィール 戦略解説CDシリーズ カルテク メルマガ 未分類 検索 ブログパーツ @masatheman からのツイート ライフログ ブログ著者の本 世界最強の地政学 (文春新書) [PR] 新しい戦争の時代の戦略的思考 [PR] デンジャー・ゾーン 迫る中国との衝突 [PR] 戦争はなくせるか? [PR] インド太平洋戦略の地政学 中国はなぜ覇権をとれないのか [PR] 戦争の未来-人類はいつも「次の戦争」を予測する [PR] 地政学 ー地理と戦略ー [PR] クラウゼヴィッツ [PR] ラストエンペラー習近平 (文春新書) [PR] サクッとわかる ビジネス教養 地政学 [PR] 地政学原論 (日本経済新聞出版) [PR] ルトワックの日本改造論 [PR] 不穏なフロンティアの大戦略-辺境をめぐる攻防と地政学的考察 (単行本) [PR] 新装完全版 大国政治の悲劇 [PR] 現代の軍事戦略入門【増補新版】陸海空からPKO、サイバー、核、宇宙まで [PR] 日本4.0 国家戦略の新しいリアル (文春新書) [PR] 戦略の未来 [PR] ルトワックの“クーデター入門" [PR] 真説 - 孫子 (単行本) [PR] 大国政治の悲劇 完全版 [PR] なぜリーダーはウソをつくのか - 国際政治で使われる5つの「戦略的なウソ」 (中公文庫) [PR] 戦争にチャンスを与えよ (文春新書) [PR] フォース・ターニング 第四の節目 [PR] クラウゼヴィッツの「正しい読み方」 ー『戦争論』入門ー [PR] 中国4.0 暴発する中華帝国 (文春新書) [PR] 現代の戦略 [PR] 南シナ海が“中国海”になる日 中国海洋覇権の野望 (講談社+α文庫) [PR] 現代の軍事戦略入門: 陸海空からサイバー、核、宇宙まで [PR] 地政学の逆襲 「影のCIA」が予測する覇権の世界地図 [PR] 大国政治の悲劇 改訂版 [PR] 南シナ海 中国海洋覇権の野望 [PR] 100年予測 (ハヤカワ文庫 NF 409) [PR] すべての富を中国が独り占めする [PR] 自滅する中国: なぜ世界帝国になれないのか [PR] 戦略論の名著 - 孫子、マキアヴェリから現代まで (中公新書) [PR] 中国の海洋進出―混迷の東アジア海洋圏と各国対応 [PR] 世界を変えたいなら一度”武器”を捨ててしまおう [PR] インド洋圏が世界を動かす: モンスーンが結ぶ躍進国家群はどこへ向かうのか [PR] なぜリーダーはウソをつくのか 国際政治で使われる5つの「戦略的なウソ」 [PR] 幻想の平和 1940年から現在までのアメリカの大戦略 [PR] 胎動する地政学 [PR] 戦略論の原点(普及版) [PR] “悪の論理”で世界は動く!~地政学—日本属国化を狙う中国、捨てる米国 [PR] 戦略の格言―戦略家のための40の議論 [PR] 進化する地政学 [PR] 平和の地政学 アメリカ世界戦略の原点 [PR] 米国世界戦略の核心―世界は「アメリカン・パワー」を制御できるか? [PR] 大国政治の悲劇―米中は必ず衝突する! [PR] 地政学―アメリカの世界戦略地図 [PR] ↓地政学おススメ本↓ 陸と海と―世界史的一考察 [PR] マッキンダーの地政学―デモクラシーの理想と現実 [PR] マハン海上権力史論(新装版) [PR] On Geopolitics: Classical and Nuclear (Nato a S I Series Series D, Behavioral and Social Sciences) [PR] Peace & War: A Theory of International Relations [PR] America's Strategy in World Politics: The United States and the Balance of Power [PR] The Problem of Asia: Its Effect upon International Politics [PR] Global Geostrategy: Mackinder and the Defence of the West [PR] Astropolitik: Classical Geopolitics in the Space Age (Strategy and History Series) [PR] The Rise And Fall of British Naval Mastery [PR] Great Powers And Geopolitical Change [PR] Geopolitics [PR] 地政学事典 [PR] The Geopolitics Reader [PR] Geopolitics and Empire: The Legacy of Halford Mackinder (Oxford Geographical and Environmental Studi [PR] 原著! Modern Military Strategy: An Introduction [PR] The Tragedy of Great Power Politics [PR] Military Strategy: A General Theory of Power Control (Classics of Sea Power) [PR] Taming American Power: The Global Response to U. S. Primacy [PR] Geography of Peace [PR] Geopolitics, Geography and Strategy (Journal of Strategic Studies) [PR] Fighting Talk: Forty Maxims on War, Peace, and Strategy [PR] A Cultural Theory of International Relations [PR] The Peace of Illusions: American Grand Strategy from 1940 to the Present (Cornell Studies in Securit [PR] Monsoon: The Indian Ocean and the Future of American Power [PR] Why Leaders Lie: The Truth About Lying in International Politics [PR] Reading Clausewitz [PR] Pure Strategy: Power and Principle in the Space and Information Age (Strategy and History) [PR] 特別参加 20世紀の戦争と平和 年報戦略研究6 [PR] 古本蟲がゆく―神保町からチャリング・クロス街まで [PR] 最新の記事 メルマガ:第2号 at 2024-11-14 09:00 戦略理論:その3 at 2024-05-02 23:09 戦略理論:その2 at 2024-04-24 08:30 戦略理論:その1 at 2024-04-19 15:50 軍事力の代替性:その7 at 2024-04-18 08:30 タグ その他のジャンル 1 留学 2 法律・裁判 3 経営・ビジネス 4 FX 5 科学 6 イベント・祭り 7 コスプレ 8 米国株 9 介護 10 金融・マネー 記事ランキング メルマガ:第2号 実に気持ち良い晴れの朝と... 男はなぜセクハラをしてしまうのか 今日の横浜北部は冬の関東... ヤクザにお願いしたホーカー親子 今日のイギリス南部は台風... 国際関係の「三つのイメージ」:再録 今日の甲州はかなり気温が... 戦略の階層を個人向けに修正 今日の横浜は朝からすっか... 日本のネットユーザーたちはISISを.. 今日の横浜北部はよく晴れ... たった5分で国際関係論を習得する方法 今日の横浜北部はあいかわ... オフショア・バランシングは本当に得なのか 今日の横浜北部はまたして... 批判地政学に対する疑問点 今日の横浜北部は曇ってお... 戦略理論:その3 今日の横浜は朝から晴れて... ブログジャンル 画像一覧 もっと見る XML |ATOM Powered by Excite Blog 会社概要 プライバシーポリシー 利用規約 個人情報保護 情報取得について 免責事項 ヘルプ |
2012年 04月 18日 大英帝国の終焉とアメリカ帝国の終わり 今日の横浜北部は昼まで日が照ってましたが、午後からやはり曇ってきました。しかし上着が不要になりましたねぇ。さて、久しぶりに「アメリカ衰退論」についての議論を。この著者は最近話題の『帝国の亡霊』という本を書いた、アフリカ系(二世)のイギリスの現役の国会議員という珍しい立場の人です。その本は以下の通りです。 Ghosts of Empire: Britain's Legacies in the Modern World by Kwasi Kwarteng おそらくこの話題の本の中の議論をもとにした記事でしょうが、論より証拠、まずはこの意見記事を読んでみて下さい。=== 大英帝国の終焉とアメリカ帝国の終わり●「アラブの春」やイランの核武装への動き、それにシリアで続く内戦などの最近の出来事が示しているのは、アメリカの「世界の警察官」としての役割が(終わったわけではないが)弱まっている、ということだ。●その証拠に、オバマ大統領自身は去年のスピーチで「アメリカは、世界の抑圧が行われている場所の全てに介入できるというわけではない」と認めている。●私に言わせれば、現在のアメリカの立場はイギリスが1945年に直面していた状況とそっくりだ。●過剰債務がありながら、国民保険のような社会システムを確立しようと躍起になっているため、帝国を維持することができなくなっていた点だ。●一世代前に世界の海を支配していたイギリスはこの時にはすでに疲弊しており、帝国を維持しようという気も失せていたのだが、現在のアメリカもまさにそのような自信を失っているのだ。●アメリカ人は常に自分たちのグローバル覇権については、あまりハッキリした考えは持っていなかったのである。●現在のアメリカの撤退への動きは、伝統的な孤立主義の考え方が動機になっているのではなく、むしろ現実的な必要に迫られてのものだ。●第二次大戦後のイギリスのように、アメリカも自身の「帝国」(そもそもやる気もなかったのにかかわらず)を維持するだけの金融面での力を持っていないのであり、●赤字と借金は、他のいかなるイデオロギーよりも「帝国の夢」を覚めさせるのに効果的だったのだ。●私の両親はイギリスの国力が衰退していた時期にアフリカの黄金海岸(現在はガーナ)で育ち、しかも私は現在イギリスの国会議員の一員であるので、この帝国の衰退という現象については一言いえる資格があると言えるだろう。●ガーナ建国は1957年であり、これはスエズ危機の翌年のことなのだ。●第二次大戦は大英帝国の終焉であったと解釈されているように、将来の歴史家たちは、2008年の金融危機がアメリカ帝国の終焉の始まりだと見るようになるかもしれない。●しかも米軍の撤退(とくに中東からのもの)は、世界全体を不安定かつ不確実にする可能性があるのだ。●もちろんアメリカは「歴史の終わり」という矛盾したタイトルの記事が書かれた1989年当時より、その国力がはるかに小さくなっている。●アメリカはそもそもそれほど帝国に熱心でなかったと見られていた。たしかに日本やイギリスやドイツ(そして最近にはサウジアラビア)には基地をもっているが、それでも海外の土地を直接的かつ永続的に統治しようとはしておらず、むしろそれは「ソフト帝国主義」と呼べるようなものだった。●冷戦期を通じてアメリカは自国のことを歴史上に見られなかった「自由世界のリーダー」という道徳面での大胆な意識を持っており、直接的な統治ではなく、同盟国に軍事力をたより、社会・経済面で支援をするようなことを行っていた。●アメリカがイラクやアフガニスタンやリビアのように、軍事的に他国を直接統治したのはここ10年間だけだ。●もちろん「世界の警察官」というのは「帝国」でなければ務まらないものだが、アメリカ国民自身はこれをあまり認めようとはしていない。アメリカ人の心の中には、「自分たちはイギリスのような帝国ではない」という嫌悪感があるのだ。●ところがネオコンたちはアメリカに「イギリスのような帝国主義を実行しろ!」と言い続けてきたのである。●たしかに建国以来のアメリカの対外政策にあるのは、「複雑な国際政治に関わり合いたくない」という意識だ。●アメリカの歴史の中で最もよく引用される警句は、ジョージ・ワシントン初代大統領の「外国でのやっかいに巻き込まれるな」というものだ。実際のワシントンの退任演説にはこの言葉はまったく出てこないのだが、それでも彼の後輩たちはこの警句に注意を払っていた。●たとえばウィルソン大統領は民族自決を訴え、ヴェトナム戦争はアメリカ国民に自分たちの国力には限界があることを教えたのだ。●ところが今日のネオコンたちは、国民に非常に魅力的に聞こえる主張をくり返している。「歴史の終わり」というメッセージはリベラルな資本主義と民主制の圧倒的な存在をたたえた23年前のものなのだが、そこから時代はオバマ大統領によるアメリカの能力の限界を認める弱々しい宣言までつながっているのだ。●アメリカの帝国主義者的な行動に終止符を打ったのは金融危機と負債であり、たとえ経済がこれから復活したとしても再び2003年のイラク侵攻のような行動をするとは思えない。●大英帝国の歴史からわかるのは、いかなる形の帝国主義も間違ったものである、ということだ。●第一に、帝国には莫大なコストがかかる。しかも中国やその他の新興国の勃興は、アメリカが彼らと比べて相対的に国力を落としているということを意味するのだ。●そしてアメリカの国力はたしかに1945年や1989年の頃と比べれば低い。この事実だけで、アメリカはこれから多極的な行動しかできなくなることがわかるのだ。●第二に、イギリスが思い知らされたように、帝国の維持のためには多くの計算やあまりにも多くの知識(と経験も)が必要とされるのだ。●アメリカはこのような教訓を、イラクとアフガニスタンで得たはずである。====ハーヴァード大学教授のファーガソンとはちょっと違った角度からアメリカの帝国(の終わり)を論じているという意味で非常に興味深いかと。ただし当時のイギリスと現在のアメリカがどこまで比較できるのかについては少々議論の余地はありますが・・・。 by masa_the_man | 2012-04-18 21:57 |
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