300人の科学者と40の施設が協力するがん研究所にNapster創業者が270億円を出資 (original) (raw)

2016年04月15日 09時45分 サイエンス

この事業体では、体ががん細胞と戦うために免疫システムを動員しようとするところに着目した、比較的新しい領域の研究である「がん免疫療法(immunotherapy)」に注目。多くの学者が、がん治療の将来の姿だと考える方法でもあるのですが、一方でがん治療の研究はいわば「官僚政治」的なところがあり、お互いにつながりのない研究所が、科学者を行き来させるようなことはこれまでありませんでした。

パーカーがん免疫療法研究所には、スタンフォード大学、カリフォルニア大学サンフランシスコ校、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、ペンシルバニア大学、MDアンダーソンがんセンター、メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターの6つの機関の40の研究所で働く、300人を超える科学者が参加。それぞれの研究者は、これまでの職場で研究を続けますが、その結果については相互に利用が可能になり、また、金銭面での支援も受けられるとのこと。

参加大学から1名ずつ出し合って作られる運営委員会では、グループの研究議題や調整データ収集、臨床試験などについての決定が行われます。

パーカー氏は、こうして素晴らしいパートナーたちとともに研究所を始めることができて誇らしいとツイート。研究成果については誰でも無償で利用できるようにする予定だとのことで、がん研究が一気に進むことが期待されます。

I am proud to partner with the world's best cancer centers to launch @parkerici

— Sean Parker (@sparker) 2016年4月13日

2016年04月15日 09時45分00秒 in サイエンス, Posted by logc_nt

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