雑誌やカタログを使って世の中の全てをゲームにする対話型カードゲーム「かたろーぐ」レビュー (original) (raw)

2017年02月17日 23時00分 レビュー

雑誌やカタログを使って世の中の全てをゲームにする対話型カードゲーム「かたろーぐ」レビュー

箱を開けてみるとポーチと**福井のこけしちゃんLINEスタンプのQRコードが入っていました。これはかたろーぐの考案者が福井県越前市の川口洋一郎さん**であるためだと思われます。

内容物はルール用紙・サンプルカタログ・カード14枚・LOVE トークン・マーカー。

かたろーぐは好きな雑誌やカタログ、チラシなどをゲームに変えてしまうアイテム。ということで、まずは旅行のパンフレットを使ってゲームをプレイしてみます。

石でできた7つのマーカーには片面が赤、もう片面が緑で、ドーナツやコーヒー、キャンディーなどのイラストが入っているので、パンフレットの上に適当にマーカーを置きます。

カードはマーカーに対応する形で2色・全14枚が存在します。

プレイヤー2人のうちの1人であるイカはパンフレットにのっている行きたい国を自分の好きな順でランク付けして、パンフレット上においたマーカーと対応するカードを裏向きで並べます。

4番目のカードだけは表向きに。これがヒントになります。

表向きにしたカードと対応するマーカーも、反対側を表にしておきましょう。イカが行きたい国4位はポーランドの様子。

あとは、もう1人のプレイヤーであるマリオがイカに質問して、1位から7位までを順にあてていくというわけ。質問内容は完全に自由ですが、イカが質問に答えるか答えないかも、イカの自由です。

「その国には行ったことがある?」「その国の何が一番気になる?」「旅費は高い?」などを質問していき、マリオが「これだ!」と確信を持ったのがモロッコ。イカは「街歩きが好きで、街の景観を眺めたい」と発言し、モロッコのパンフレットには「2大世界遺産」と書かれていたのが決め手になったそうです。

マリオはモロッコに置かれたマーカーと同じ印が入った自分の持ち札を見せます。

イカの持ち札のうち先頭のカードをめくってみたところ、見事正解。「モロッコには**シャウエン**という青い建物ばかりの街があって、家の壁も道の階段も全てが青、でも少しずつ青みが違っていて、この世のものではないかのように幻想的な光景だと聞きます。いつか行ってみたいんです……」というような、イカの熱い思いが語られるわけです。

イカの手元にはLOVEトークンが置かれていて……

正解すると、マリオはこのLOVEトークンをもらえます。

こんな感じで、2番目のカード、3番目のカード、と進めていきます。「その国には行ったことがある?」「あります」「危険なことあった?」「空港に到着して、電車で移動しようとした瞬間からスリのカモになりました。スリはとても多いです」「街の雰囲気はどんな感じ?」「都市によりますが、南の方の田舎町に行くと、雰囲気は穏やかですが英語が全然通じなくなります」などの会話の中から、マリオはその国が英語圏であるかや、治安のいい場所なのかを推理していきます。

ただし、正解しなかったら……

LOVEトークンはもらえません。

不正解だったら、イカは「ドーナツ印は5位でした!」とマリオが差し出したカードの順位を公開します。

裏向きのカードが1枚になったらゲーム終了。ちなみに、この時マリオがゲットできたLOVEトークンは1つでした。

また、別の遊び方もできます。チラシや雑誌の上にマーカーを置くところまでは一緒なのですが、今度はマリオも裏向けた状態のカードを自分の好きな順に並べます。

そして、2人のカードを同時に表向きにして、シンクロ率を見るというもの。この時はシンクロしたカードが3位のバリ島だけでした。旅行先を決める時に、シンクロした場所を選ぶとケンカが勃発しなさそうです。

何度かプレイしてみたところ、このゲームは「片方もしくは双方がものすごく好きで詳しいものがのったカタログ」を使う方が楽しめることが判明。声優が好きな編集部員とプレイする時は人気声優のランキングを使ってみました。

「好きになったきっかけは?」「その声優さんがパーソナリティをつとめるラジオを聞いていて、あまりにもキャラクターが立っていて……」「特定のアニメなどのキャラクターが好きというわけではない?」「キャラクターも好き。最近だと○○という作品に出ていたな」「ちょっとそのキャラクターのマネをしてください」と聞くと……

「こんな感じだった気がする」とマネしてくれました。

また、3人以上でプレイすることも可能。基本的なルールは同じなのですが……

3人以上でプレイする時は手札を見せるのではなく、当てる方の人が一斉に「かたろーぐ!」と言いながら各自の答えを指さします。

正解したらそれぞれがLOVEトークンをもらえるというわけです。