ハッカー集団「ボルト・タイフーン」の背後に中国政府がいるというアメリカ政府とMicrosoftの主張を中国側が「自作自演の茶番」だと否定 (original) (raw)

2024年10月16日 20時00分 セキュリティ

ボルト・タイフーンにまつわる一連の主張に対して、中国のCVERCは10月14日に公開した「ボルト・タイフーン III —— 米政府機関が実施したサイバースパイ活動と偽情報作戦の実態に迫る("伏特台风" III——揭密美国政府机构实施的网络间谍和虚假信息行动)」というレポートで反論しました。これはCVERCがボルト・タイフーンに関して発表した3番目のレポートです。

CVERCはレポートの中で、アメリカ政府は政治的・経済的利益を得るために中国によるサイバー攻撃という脅威をでっち上げていると主張し、ボルト・タイフーンは「米連邦政府による自作自演の茶番」と呼んでいます。

また、CVERCは「米国や欧州、アジアなどの国・地域からの50人以上のサイバーセキュリティ専門家が各種の方法を通じて、当センターと連絡を取り、米国とマイクロソフト社が『ボルト・タイフーン』を中国政府とつなげたことには、有力な証拠に欠けていると述べた」と記しています。しかし、これらの専門家の身元などは明かされていません。

CVERCはレポートで、アメリカ当局はライバル国の周辺に「サイバー軍」を展開し、攻撃対象に偵察と侵入テストを行ってきたと主張。また、アメリカの情報機関はWikiLeaksが2017年に報告した「**Marble(マーブル)**」というツールキットを用いてサイバー攻撃を隠すだけでなく、中国語・ロシア語・朝鮮語・ペルシャ語・アラビア語などの文字列を挿入して中国などの国々に濡れ衣を着せていると非難しています。

海外メディアのBloombergは、「中国の政府当局は長年にわたりハッキングの疑惑に反論しており、しばしば『アメリカが独自のサイバー工作を行っている』と証拠も示さずに非難してきました」と述べました。

2024年10月16日 20時00分00秒 in セキュリティ, Posted by log1h_ik

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